10/13  食とは壮年の楽しみか

10/13  食とは壮年の楽しみか

少し前から異様に「グルメ漫画」なるジャンルの本が増えだした。あたかもそれは「日常系」が流行りだした頃と同じように、右へ倣えの精神であっという間に書店の棚の一角を埋め尽くし…

 「だからこんな事が起きるんだよ(´;ω;`)」
 「あんたって本当、バカ」

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全国でも「孤独のグルメ2巻」を買おうと思って、間違えて「ドラマ版孤独のグルメ巡礼ガイド2巻」を買ってしまった人は多いはずだ…

ってゆーかこれ卑怯だよ!!!巡礼ガイドなんてもんが出てるなんて知らなかったから…それも2巻が出てるなんて夢にも思わなかったから見かけたら間違えちまうわ(´;ω;`)

…話を戻そう。しかし今さらグルメ漫画と言っても、それなら遥か昔から「料理漫画」という王道ジャンルがあるじゃないかという話にもなりそうだが、そう考えたときグルメ漫画と料理漫画というのは別物なのかもしれないと思わされる。

料理漫画というのは…例えば中華一番だったり将太の寿司だったり、今だと食戟のソーマか?もう少し古いとミスター味っ子など、ああいうのは「料理を用いたバトル漫画」なのだと言えないだろうか。

あれはたまたま料理で対決してるだけであって、実際少林寺拳法でもボクシングでも何でもいいんだと思う。料理はしてても対決という部分に比重を置きすぎて、正直なところ出てくるものに現実味が無さすぎて…

 (そう、現実感だ!)

今までの料理漫画になくて、昨今のグルメ漫画にはあるもの。それが現実感、リアル感!

例えばグルメ漫画の市民権を得るに一役買った「孤独のグルメ」なんかはもう、ただのオッサンが飯を食う感想をひたすら文学的に書きつづっているだけの物語である。

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無論そこに至るまでのストーリーやら何やらはあるけれど、基本的にどこまでも現実的で、しかしどうやらそれがウケている最大の要因のようでもある。料理漫画のとんでも料理ではない現実にある…自分で実際に食べる事が出来るものをテーマにしているのも大きいのだろう。

となるとやはりグルメ漫画台頭のポイントは共感…なのだろうか?

孤独のグルメに追随する形で続々と出された後のグルメ漫画も例外なくこの形である。…というより、この形以外出来ないんだろう。飯を食うってのはどこまでも現実なのだから。

あとは料理関係の比重を上げるか、それにまつわるドラマの比重を上げるかで差別化を図っていくしかないのだろう。

 (そういう意味で『大使閣下の料理人』みたいなのはどちらのジャンルにも属していない気がするな…)

あれは政治も多分に絡んでくるしな。ゴルゴ13が単に殺し屋漫画じゃないと言ってるのと同じだ。

 (あれ?じゃあ『美味しんぼ』は?)

あれは…反日漫画(笑)(;^ω^)?

さてさて、妻がこの手のグルメ漫画が好きで最近買いあさっている。

ドラマ「孤独のグルメ」にハマり、原作者の久住さんの作品を集め、最近は話題の作品にも手を伸ばしつつあるのだ。

最近読んだのだけでも、「花のズボラ飯」「百合子のひとりめし」「食の軍師」「きのう何食べた?」「ワカコ酒」「いつかティファニーで朝食を」「深夜食堂」「ぶかつ麺」「たべるダケ」「しあわせゴハン」「くーでるまるた」「もぐささん」「おとりよせ王子飯田好実」「忘却のサチコ」などと、結構な量になるが…

 「あんま面白いの無いね(´・ω・`)」

どうもあまり気に召さない様子。理由を聞くとおいしそうじゃないとか共感できないとか。

 「食の軍師おもしれーじゃん!おまえの好きな久住さんじゃん!」
 「あれは絵の時点で見る気しないなー」
 「ぐぬぬ」

出たよ、「絵」。

しかし、普段漫画の面白さに「絵」を評価に入れるなと思う僕でもことグルメ漫画に関してはその気持ちもわからんでもない。

まず食べ物の描き方、これがかなり重要だ。きれいきたないってのもあるが、それ以上に美味そうかどうかってのも大きい。これは相当画力が問われる部分だろう。

加えてグルメ漫画で一番難しいのが、おいしいものを食べた時のリアクションだ。いや、これは漫画だけじゃなく現実の世界…グルメリポーターなども頭を悩ませている問題に違いない。

飯を食うってのは先ほども言ったようにどこまでも現実的で、それでいて日常的で、身も蓋もない言い方をすると「作業」であってそこに山場など存在すべくもない。

それをどれだけ作品的に魅せる事ができるか。言うなれば盛り上げる事ができるか。食に関する作品に共通する悩みは常にここであろう。とあるリポーターは「宝石箱」という表現でそれを乗り切ったが、漫画は言葉だけでは駄目だ。かと言って料理を上手く描く事だけでもいけない。

表情。絶対的に食べてる人の表情で表現しなければならない。

擬音や感想は二の次だ。グルメ漫画の良し悪しは旨い物を食べた時に出る表情の描き方が全てだと言っても過言ではないと僕は思う。

孤独のグルメはそこらへんが究極にうまかった。心理描写の良さがバツグンだったのもあるが、何より谷口ジロー先生の画力が大きかったのは間違いないと思う。

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これを見ると人気が出るのも頷けるよなぁと毎回思うが、後発組はこれと比べられるのだから大変だ。

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もはや初めからこの場面の盛り上がりを諦めてたり、

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こういうのはあざといを通り越して不快。飯食ってる場面でこういう事されると萎える。

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お、おう…

と、普段絵に対して寛容な僕でさえグルメ漫画の表現に関してはこれぐらい思うところがあるのだ。それがグルメ漫画の課題なのだから見るべき最大のポイントでもあるのだが、妻が色々読んでほとんど合わないと言っても仕方のない事かもしれない…と、こんなところにグルメ漫画というジャンルの特殊性を垣間見た気がする。

逆に言えば、ここさえ合えば内容は二の次で売れるのだから、入りやすいテーマとも言えるかもしれない・・・

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よくこの手のグルメ漫画系の雑談で敬遠されがちな「おとりよせ王子」だが、僕も絵だけ見てたら駄目だったけど読んでみたら面白かった。妻に全巻買ってもらった。たまにこういうのもある。結局好みは人それぞれだ。

 (それ言ったらおしまいやがな(´・ω・`))

それから、グルメ漫画繋がりで最近たまたま見つけたあるアニメにはまっている。

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「英国一家、日本を食べる」というNHKのアニメだ。多分深夜にやってると思うんだけど、興味のある方は見てください。どうやら原作があるようだけど、それにしたってかなり凝った作りでテンポも良く、単純にグルメを抜きにしたアニメとして見ても面白い。

たまたま最初に見たのが17話「Sushi&Beyond」というタイトルの回だったんですが、試しにここだけ見てくれてもいい。終盤、いきなりオリジナルラップが流れ出すのですが、そのクオリティの高さたるや…毎回こんな事やってんのか!?と驚き、ハマりました。

段々と主人公マイケルのドヤ顔がクセになります。

 (歳取ると身近なテーマの作品が面白くなるのかねぇ…)

考えてみると、最近好んで見る作品って家のリフォーム系やグルメ系ばっかりだ。身近なテーマ…すなわち共感。今後ますますこういうテーマに寄り添う事になるのだろう。

 (いっそ逆説的にAKBやももくろみたいなアイドルにハマれば若返るのだろうか?)

しかし残念ながら今チャンレジしようと思ってるのは…木彫りの像である(‘A`)いかんな、寿命が20年ほど縮まりそうなテーマだ…

コメント

  1. のっぽさん より:

    トリコを忘れていますよ。

  2. 椰子 より:

    くーねるまるたとかはうみさん的にはどうなんですかね。
    個人的な至高のグルメ漫画(料理漫画)は鉄鍋のジャンですかねw

  3. 椰子 より:

    と思ったらくーねるまるたの名前出てましたね(´・ω・`)
    あまりお気に召さないようで・・・。
    バキとか料理漫画とかじゃないのに飯食ってる姿がやたら美味しそうに見えて困る。

  4. kenji より:

    女性はまず外見から入りますからね。
    偉い脳の先生が言ってました。
    全然関係ないけど、娘さんにグレンラガンを見せてみてください(*´•ω•`*)…

  5. パチエル より:

    田舎暮らしの僕らからすると、グルメ系よりも「だがしかし」とか「めしばな刑事タチバナ」みたいなジャンク系漫画のほうが共感できるんじゃないかなーとか思ってみたり。
    なんだかんだ、自分も「孤独のグルメ」を一番だと思います。偉い人にはそれがわからんのです。

  6. ヨシホイ より:

    料理漫画は物心ついたときには親が美味しんぼ集めてたからそれ読んでました
    いま読み返すと反日感凄いですね。あ、ザ・シェフも買ってあって少しの間口癖が「私には関係ない事だ」になった時期もあるw

  7. パチエル より:

    あ、絵だけだったらバンチでやってた「グラメ」はグルメ漫画の中じゃ上手いほうじゃないでしょか?理子ってキャラのSっぷりが最高です。バンチが休刊したせいで、終わり方はアレだったけど・・・

  8. umi より:

    >>のっぽさん
    あれこそただのバトル漫画でしょw
    >>椰子さん
    くーねるまるたは初期は好きでしたが、最近は読むのかったるいッス(´・ω・`)何故でしょうね?創作系グルメはあまり好きじゃないのかもしれません… 同誌に掲載されてるサチコさんは…パパがもいちど恋をしたのイメージが強くてw
    鉄鍋のジャンはよく面白いって聞きますね。今度読んでみよう。近代麻雀でジャンが麻雀させられてるの見て哀しくなりますな…柔道部の人もそうだったが(´;ω;`)
    >>kenjiさん
    外見から入る…言いたい事はわかるけど、グルメ漫画は仕方ないんじゃねと思う…と書いたのだよワシは!なんかいつもズレてんな^^;
    グレンガランは残念ながら絶対見ないと思うよ。ロボット系は唯一エヴァ見たぐらいだな。そんな面白いの?グレンって。熱い系でしょ?
    >>パチエルさん
    確かに孤独のグルメとかは都内中心ですもんね。お菓子とかの方が共感すべき部分はあるかも。おとりよせ王子はそういう面では誰でもおとりよせ可能なものなので掴みは良いと思うッス。
    ときに、孤独のグルメですが2巻読みました?なんかすごいドラマよりになったというか、セリフ回しやセリフ頻度など、以前に比べて媚びてる感が凄いと思ってしまったのは僕だけなのかしら(´・ω・`) それかドラマの影響を逆に受けてしまったとか。。
    定番の「かぶってしまった」とか、「アームロック」とか絶対喜ばそうとしてやってるもんw
    「グラメ」という漫画は初めて聞きました。見つけたら読んでみます(゚∀゚)!!さすがにバンチは見てなかったもんなぁ…w
    >>ヨシホイさん
    美味しんぼは作者の偏見が凄いっすよねwたまに考察サイトとかあると笑っちゃうw
    ザ・シェフは僕も大好きでした!その口癖パッと思い浮かんじゃうなw東山さんがドラマやってたのも全部見てたけど味沢さんは本当カッコイイぜ!
    でもあの漫画の料理はうまそうに見えないしそもそもグルメ漫画と言われると違うような気がしますねw ゴルゴとかそっち系の人間ドラマにたまたま料理を小道具に使ってる系…

  9. kenji より:

    傾向からしてカミナのアニキにハマりそうな感じがするのですよ。
    食べ物っていうかスイーツものなら女性受けするかもですね。
    個人的には神の雫なんかも一応グルメと思います。

  10. umi より:

    えー???キング→兵長→艦コレって来ててこの人(カミナ?)って、どういう「傾向」なん?それぞれのキャラのどこを見て言ってるのか…ちょっと真面目に教えてほしいな(;^ω^)…
    神の雫ってソムリエの話でしたっけ?なんか話題になったような気がするけど読んだ事ないなぁ。