1/22  漫画のチカラ

漫画アプリの無料読みきりで今更ながら「お~い竜馬」という作品を読んでみたら、あっという間にハマってすぐに全巻借りて読みきってしまった。無料で毎日一話ずつ更新されるのだけど、それを待てないぐらい先が気になったのだ。

坂本竜馬といえば教科書で度々名を見た誰もが知ってる有名人。が、こうやって漫画で読むとまた別の世界が広がりを見せ、より一層理解も深まる。

 (薩長同盟や大政奉還ってこういう内容だったんだなー)

娘にも是非読ませてやりたいと思ったが、しかしこれは大人になってこその感覚なのかもしれない。果たして子供の時分にこれを読んで今ほどの感想を持てただろうか?

…いや待て、でも当時だってはだしのゲンや三国志は読んでて面白かったしなー。マガジンなどで連載されてた織田信長の漫画だって楽しみに読んでいたし、こうして考えてみると歴史と漫画って凄く相性が良い気がする。

漫画で歴史を学ぶ一番の利点は、とにかく感情移入しやすいというところだろうか。

文字だけ当時の状況を読み解くよりも、登場人物たちの背景、心情が加わることにより一層作中の出来事に対して親身になって考えて行く事が出来る…はず。結果深く学ぶ事が出来る。

 (それにしても表情豊かだなこの漫画(゚∀゚))

「お~い竜馬」は今更僕が語るまでも無い名作だろうが、とにかく登場人物たちの表情が良かった。アプリの無料お試しからぐいぐい惹き込まれた一番の理由はそれで、竜馬が喜べばこちらも嬉しくなり、悲しめばこちらも胸が痛む。漫画を読んでて登場人物が死んで泣きそうになったのって「三国志」の関羽と「聖」の聖の死(ややこしいなw)以来だ。

前に「聖」の時も同じような感想を述べたかもしれないが、最近漫画を読む際にそういう点に惹かれるようになりつつあるのかもしれない。

漫画を読み終えると、今度は小説も読みたくなった。お~い竜馬の小説はないが、原型となっているであろう司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を次は読もうと思う。その前に現在読み進めている「岳飛伝」を片付けなければならないが、これは水滸伝、楊令伝と続く三部作で考えてみるとそろそろ丸一年以上読み続けている事になる。

一巻400ページ弱のものを水滸伝19巻+楊令伝15巻。そして今岳飛伝が全17巻中の11巻なので合わせて45巻分か… 

 (面白いけど、我ながらよく読み続けてるものだ…w)

小説は漫画と違って想像に頼る部分が大きく、特に時代や文化の違いで服装一つとってもよくわからない箇所が多い。言葉にしたって調べなきゃわからないものも多く、例えば今読んでる岳飛伝では「甘蔗」というものから作り出した物品の交易が焦点となっているが、はて甘蔗ってなんだ?となる。


 (サトウキビかよ!)

調べるまでは、作中での紹介にあった「硬い棒状」「熱帯域で育つ」「絞り汁を加工して糖や酒や紙にする」など、それらの情報から甘蔗という硬い木の枝などを伐採して加工していると思っていた。舞台がメコン川のほとりというのもあって、ジャングルを想像していたのだ。

だがなるほど、サトウキビと言われてみると確かにもうそれ以外は想像がつかなくなった。というか、メコン川の知識がもう少しあったらすんなりサトウキビを想像できていたのかもしれない。

と、まあ調べる事で身につく部分もあるとは思うが、小説は結構読み手の知識レベルに依存する部分もあり、歴史との相性はともかく、少なくとも子供向けとは言えないだろう。

 (そういう意味で老若男女年齢問わない漫画って凄まじいな…)

こんな歳になってもまだ漫画を読み続けるのかと、たまにジャンプなど手にとり自嘲気味に苦笑するときがあるのだが、何も気後れする事はなかった。こんな素敵な文化、今後も堂々と漫画を読み続けていこう(´・ω・`)エロも武術も正義も悪も、大切な事はみんな漫画から教わった。パチスロの勝ち方だって…

 「パチスロ一人旅?なんですかそれ」
 「まじで!?」

会社のスロ狂いのパイセンがパチスロ一人旅を知らないと聞いて驚いた。麻雀をする人が皆麻雀放浪記を知ってるように、パチスロをする人なら全員知ってて当然レベルに思っていたのだが、そうなのか。あっついで~の人も知らないらしいが、今の子らは雑誌を読まずにユーチューバーの実践動画ばかりを見ているらしいじゃないか。

 (あんな名作を知らないとは勿体無い…)
 
そろそろ僕も「普及」を考える段階かもしれない。パチスロ一人旅はともかくw、お~い竜馬などの名作は広く後世へ語り継がれるべきで、それはオッサン達の役目だろう。

こういう経緯を辿り、回顧厨がまた一人生まれるのだ。

コメント

  1. 三重県人 より:

    見たことある絵だなぁと思ったら「あずみ」の人か。
    子供のころ、俺は直角とか三国志とかと同じ枠で放送してて見たような気がする。
    自分はあずみの○○蔵の死で(一応ネタバレ防止w)で泣きました。

    当時はスロ漫画も影響力ありましたねー。余計なこと書くなよと何度か思ったことが
    あったなぁ。あっついで~も、とほほんも本人達は実際は使ってないのが笑えます。

  2. 匿名 より:

    お~い竜馬は小さい頃読んだけど内容覚えてないです雑誌だった気がするけどなんだったかな?
    一人旅知らないんですかーそうかー漫画で富士はパラダイス度高いって言ってたのになんで勝てないんだ!と憤慨してた若かりし頃なつかしくなってしまいました

  3. ヨシホイ より:

    おっちょこちょいだなあもうテヘペロ

  4. 愛知のクマ より:

    おーい、龍馬は何回も読んだ名作だと思います。
    何年かあってまた読むとまたイイ味でてますよ。仕事で死にそうな私には沁み渡ります。
    特に、汗や、表情が豊かで、今の漫画は昭和臭さがないw
    ん?汗?
    ざわざわ。
    長編といえば、私銀河英雄伝説読んだり見たことないので、いつか見たい作品です。
    生まれてくる子供といつか漫画について語り合えたらなぁ〜。

  5. Ajax より:

    自分も1年前にはじめておーい竜馬読みました。
    不幸な場面ばっかり出てくるイメージが強い漫画家さんだとずっと思ってたけど、
    子供のころ読んだ、がんばれ元気の思い出がそう思わせてたんだなと笑

    あ、うみくんの記事きっかけで読み始めた北方水滸伝は今11巻です!
    うみくんにはぜひ京極夏彦先生の姑獲鳥の夏シリーズをぜひ読んで欲しいぜよ!
    もう読んでたらごめんね!

  6. のっぽさん より:

    人にすすめられたものって見ない方なんですけど、umiさんが紹介したものは見てみたいと思うから不思議。
    聖も良かったです。映画は個人的にはイマイチでしたけど。

  7. umi より:

    >>三重県人さん
    あずみの作者らしいですね!知り合いのオッサンに話したらやはりそう言われて薦められました。上戸彩が映画やってた記憶あるのですが、それのせいで勝手に駄作認定してましたけどちょっと読んでみたくなりましたよ(゚∀゚)

    ○○蔵ってのはわからないけど、おーい竜馬のキャラもそのまま出てるそうですね!まさか○○蔵=以蔵さんって事はあるまいにw

    当時のスロ漫画は駄作も多かったですが、変にコアなのも多かったですな。ダイオヘッドとかまさしく変態そのものでした!機種や状況の時代背景もあったんだろうけど良い「思い出」になっちまいましたね…(;^ω^)

    >>ヨシホイさん
    すまんのぅ…使いづらくて(‘A`)ワードプレス色々弄るとか言っといて既に放置気味な私の責任でござぁますw
    一人旅の富士市はなんか知ってる街という事で見てて面白かったです。今はともかくこの十年パライダイス度は高いままだと思ってますよw?

    >>愛知のクマさん
    時代時代の流行があると思うので単に描き込み量が違うと一括りにはできませんが、昔の漫画は劇画調が流行ってたせいか迫力が違いますよね(゚∀゚)ざわざわ・・・は描き込みだけじゃなく内容の厚みも昔と今じゃ別漫画のようだしw

    銀英伝は長いから大変でしょうなー。面白いのは間違いないですが、僕ももう一周見たいと思っても尻込みしちゃいますよw今ヤンジャンで藤崎竜版の銀英伝が連載中だからそれを追っかけながら見たらどうでしょう?こっちはこっちで味があって面白いですよ!

    >>Ajaxさん
    わかるような気がします(笑)

    がんばれ元気は見たことありませんが作者一緒なのか!こっちも迫害教育漫画かってぐらいの凄惨な内容でもありますよね。

    北方水滸伝はラストが良すぎるのですが、そのせいで次作に進むと一年使っちゃいますのでご注意をw ちなみに水滸伝の史進って名前がかっこよすぎて息子が生まれたら候補にしたいぐらいでした!

    京極作品は以前から興味あるんですが、なかなかタイミングが合わなくてまだ一作も読んでません><魍魎の匣とかよく挙がりますよね!北方水滸伝のお返しというわけではありませんが、頭に入れておきますYO!

    >>のっぽさん
    僕も散々薦めておいて他人から薦められたものってあまり手に取らない野朗なんでよくわかりますw

    聖の映画版はちょっと時間が足らなすぎましたね(ほとんどの原作付きに言える事だが)>< マツケンの演技は素晴らしかっただけに惜しい!

タイトルとURLをコピーしました