僕らが越して来た頃から既に工事をしていた記憶のある隣町の巨大ショッピングモールがいよいよ先日完成したらしい。ミーハーな僕は場違いだとわかっていながらも覗きに行かずにはいられない。どうせ大半がオシャレのオシャレによるオシャレのための店ばっかってわかりきっているのに。
(…ね。知ってた(‘A`) )
行ってみるとフードエリア以外は正しくその通りではないか。結局ユニクロぐらいしか入れそうな店が無いままフラフラと小一時間。
「む!?」
さあそろそろ帰ろうかと出口へ向かったときにソレを見つけた。
(なんだこの行列…!?)
フードエリアの一角に不自然な人の膨らみがあって、一体何のお店だろうと首を伸ばしてみるとそれは意外や意外…?たいやき屋ではありませんか。
(ふむ、たいやきね…)
ケーキとかクロワッサンとか、そういうオシャレフードの作り成す行列だと思っていたため案外にモダンな結果に驚き、そして気を良くした。うむ、薄皮たいやきか!いいね!
(並ぶに決まってるっしょ!)
元々たいやきは超がつくほど大好きなので当然並ぶ事にしたのだが、それにしてもここまで人が並ぶたいやき屋となるとどこか東京とかで既に名が売れてる有名チェーンか何かだろうか?
その予想を肯定するかのように皆が皆、超が付くほど一度に大量にたいやきを買い込んでいく。
(・・・っと!)
そして、そのために列が全然動かない事に気付いた。なるほど、この行列は人が多いからというより列が動かないからこそ出来たものなのかもしれない。列からたいやきを焼いている場所が見えるのだけど、どう見ても生産が追いついていない様子。
「たいやき二十個」
「俺は十個!」
「私は十五個!」
…っておいおい。一体全体どこにたいやきを「今」、20匹も買う必要があるんだとおばちゃん連中に言ってやりたくなる。どんなにおいしかろうが焼きたて食わなきゃ味落ちるんだしさぁ。。
(お前あれだろ、前の人たちがみんないっぱい買ってるからついついノリで私もいっぱい買わなきゃ!って思っちゃったクチだべ??)
まあもしかしたら20人の子供が腹を空かせて待っているかもしれないので何とも言えないが…、いずれにせよ行列を作り出しているのは味というより人だな。かくいう自分も人の事を言えた義理ではないが。
さて、そんな事を考えながら10分ほど動かない列で先頭の様子を眺めていると、ちょうど隣を通りがかりやはり行列に驚き足を止めた親子の会話が耳に入ってきた。
子供 「おかーさん、なんでみんな並んでるの?」
母 「ん~…あっ、たいやき屋さんがあるみたいね」
子供 「たいやき??たいやきでみんな並んでるの??」
子供は心底驚いた様子で母親の顔をまじまじと見た。
母 「そうねぇ…すごくおいしいお店なのかもしれないよ。ケン君も食べたい?」
母親は列に気を使っている雰囲気を醸し出しつつ、子供に問う。すると…
子供 「いい!たいやきなんていつでも食べれるしこんなに並んでまで食べたくない!」
母 「そ、そう…^^;」
そそくさと去る親子を尻目に、僕が抜け、会話が聞こえていたであろう人々が次々と列から去っていった。
コメント
たいやき屋なんかに並んでなくて、ハロワの列にならびなよ(;^ω^)
食べ物の列に並ぶなら、まだ健全で、僕なんかパチンコ屋に小一時間並んだあげく負けて、正午には店を出るなんて事も。
それにしても、たい焼き20個って、誰が食べるんですかね?
自分にとって何の価値も見出せないものに頑張ってる他人の姿って、子供じゃなくても生温かい目で見てしまうような気がしますw
もうじきクリスマスなので、普段客入りが少ないケンタッキーにまた大行列が出来るんでしょうね。
そういやたいやきなんてここ数年食べてない気がしたので今度買いに行こうかな。
実はその子供は隣の飲食店の逆サクラだったのだ!!
な、なんだtt(ry
・・・そういえばたいやきお好きでしたね。
仕事のヤマ場が見えましたので、
帰省前に一度お会いできればと思っています。
>>( ・ω・)y-~~~~さん
You、キャバクラとか風俗で説教始めちゃうタイプでしょ?
>>0.34さん
正午どころか開店一時間ぐらいで店を出ることもしばしばっすよw
たいやき二十個は…野球クラブの差し入れとか??僕の地元の有名たいやき店でもこのような大口注文は度々見かけるけどあれは施設関係者って話だったしなぁ…
>>椰子さん
たいやき、こないだ上野のガード下の有名なお店で食べたけどありゃ上手かったな。近くによる事があったらぜひどーぞ!
>>kenjiさん
逆サクラって言葉初めて聞いたw斬新な発想だw
>>segataさん
そういえばsegataさんとも食べましたね!アレは美味かった。次はどこのたいやきにしましょうかw?私でよろしければお付き合い致しますYO。