あれは何、これはどうして?様々な場面で親は子に質問を迫られるのだが、いざこれが「教育」だと思うと適当な事も言えず、教えるという事の難しさをこの頃痛感させられている。いや、適当な事ばかり吹き込んでいたらいい加減妻から怒られたってのが本当のところだが…
それにしても教える事の難しさは「例える」事の難しさだと思う。明確な答えのある問いならまだしも、世の中そういうものは案外少ない。噛み砕いて子供にもわかるような例を出してやらねばならない。
そこで知識と経験からわかりやすい例を出せるのが教え上手なのだろう。
また、問われてから教えるのではなく、実際にそれに近い出来事があった際に「今のが○○という事だよ」と、体験と一緒に記憶に刻み込んでやれるのも理想的な教え方だと思う。やはり人間体験した事の方が忘れないものだ。
どちらにしても必要なのはその場に対応出来る親の知識量。子供に勉学を求めるならば、親も相応の努力が必要なんだなと今は思っています。
さて、週末こんな事があった。
「ねぇね(お姉ちゃん)、わたしの勝ちだよ~^^」
「(‘A`)」
この日、なぜか僕らはトヨタの展示場にいた。嫁の兄夫妻が新車を契約した展示場で催し物があったらしく、娘もそこについていったのだが、買い物に出かけていた僕らも偶然近くを通ったので顔を出してみたのだ。
(へぇ、結構人いるんだなぁ)
僕はこれまで車の展示場なぞには縁の無い人生を送ってきたため知らなかったのだが、休日のディーラーには思った以上に家族連れの方がたくさんいる。パッと見ただけで5~6組の20人弱。みんな車を買おうと来ているのだろうか?冷やかしに来る場所ではないと思うんだがな…
「ただ今よりビンゴ大会を始めまーす^^」
この日は何のイベントだったかわからないけど、ビンゴ大会が始まった。ファン感謝デーみたいなことでもやっていたのだろうか?それが目的で着いて来ていたうちの娘と、兄夫妻の娘は目を輝かせてビンゴカードを受け取る。同じ目をした子供達も10人程集まった。
「じゃあ行くよー、31番!」
これ以外の道筋はないという感じでビンゴ大会は進んでいく。一応商品も出るらしいのでみんな係のお姉さんの発する番号に一喜一憂だ。
(ん?)
しばらくすると、異変に気付いた。
「ねぇねねぇね!わたしこれリーチ?」
「うん、すごいね…わたしまだ全然だよ…」
兄夫婦の子が凄い勢いで穴を増やしつつ、あっという間にリーチがかかる。その時娘はまだリーチどころか穴すらほとんど開いていない状況だった。
「くぅ~あいつ引き弱ぇなw」
「あんたのが伝染ったんじゃない?w」
妻と二人で笑っている。
「19番」
「ビンゴビンゴ!!」
やがて何人かの子供達が喜びの声を挙げ、兄夫妻の子も4位入賞を果たした。
「ねぇね、わたしの勝ちだよ~^^」
「うん・・・」
娘のカードを見るとまだテンパってさえいない。
(俺のアイルービンゴみたいだ…)
なんだかかわいそうにさえなってきた。兄夫妻の子が14個開いてる状態で、娘はまだ5個しか開いていない。
「えーと、まだ終わってない人?」
やがて係の人が確認するためこう聞くと、娘ともう一人幸薄そうな男の子のみとなっているではないか。
「もうイヤ><こんなのやりたくない」
「m9(^Д^)9mプギャーwwwwww!!」
娘のブチ切れに俺爆笑。だが、ヒキ弱も突き抜ければ天井の恩恵がある。
「20番!」
「あっ、終わった」
先に声を挙げたのは幸薄そうな男の子だった。あんなのに負けるとは…と思った瞬間、空気というかその子の心情を読まない勢いで係のおねえさんが「こちらに向かって」笑顔で拍手をする。
初めそれは慰めの拍手かと思っていたが、どうやらそうではないようだ。
「おめでとう!最後まで『生き残った』人にも豪華景品があるよ!」
こうしてうちの娘は一位の子と同じ商品(妖怪ウォッチのプラモデル)を貰う事になったのだが、僕はこの光景を見ていて「人間万事塞翁が馬」という言葉を思い浮かべていた。
先ほどまでの屈辱が一転、散々横で煽ってきた兄夫妻の子も泣いて羨む結果になったのだ。今こそ最後まで何が起きるかわからない、何が幸福で何が不幸かは…先の事は誰にも予想がつかないんだよと・・・だからこそ最後まで諦めない心!それを教えるいい機会だと思ってしまったのだ。
「なー、○○。塞翁が馬って言葉あってな」
「なにそれ?」
「いい事も悪い事も、それが本当にいい事か悪い事かはわからないって事だよ。さっきのビンゴだって最悪だったろ?でも終わってみたら一位と同じ商品をもらえた。最悪だったのに最高だった、な?何が起こるかわからんだろ」
僕としては会心の例えをぶつけられたなと満足していたのだが…
「最高なわけないじゃん!恥ずかしかったよ><一位の方がいいに決まってるじゃん」
「そりゃそうだ」
娘は怒り出した。これだから教えるというのは難しい。
コメント
兄さんのドヤ顔wからの「そりゃそうだ」を想像してワロタw(゚ー゚)→(´・ω・`)
お姉さんの「生き残った人」がイイね!「当たらなかった人」でなくて「生き残った人」
それにしても娘さん、容姿端麗頭脳明晰に加えヒキもあるとかうらやましすなぁ・・半分でいいから分けて欲しいです。どうか50%を越える力を・・・
ビンゴはよく忘年会で行われていますが、入社してこの方当った事がないです。
スーパービンゴもそうですが、ビンゴと名のつくものには縁がないようですw
今年も良いことも悪いことも色々ありましたが、日曜の有馬記念を当てて1年間のJRAとの激闘にひとまず終止符を打ちたいと思っています。
まぁ、よくわかる例えですね。m9(^Д^)プギャー
娘さんは、まだサンタクロースを信じてますか?
うちの子(♂10才)はまだまだ信じてます。
景品のプラモデルで遊んでケガをしたらさらに塞翁が馬の話に近づきますね。
気をつけてください。
妖怪ウォッチより
恥ずかしい方が勝ったようですなw
人間なにをもって
幸せとするかまちまちですな
堕落ブログの名前変えてみては?^^
オッキー主夫日記とかどうかね?(´・ω・`)
アメブロに移転してきじょばんで取り上げて貰おうぜw
>>ヨシホイさん
そうですね、生き残った人という表現は僕も気に入りました。でもその配慮は最後に当たってしまった子にも何らかの形で欲しかったな、とw
娘をかわいいかわいい言ってたら嫁に「あんたマジで言ってる??」と言われましたw 僕も例に違わずただの親バカなのだろうか…
>>椰子さん
僕もビンゴは勝った記憶がありません… 今作はまだあまり触れてませんが、四号機の方はやはり恐怖しかなかったなぁ。
有馬頑張ってくださいね。友達がやはり大勝負するそうなので楽しみですw
>>せがたさん
うちのも10歳ですけど、なんと友人ひっくるめて既にサンタは信じてないそうな。こないだプレゼントをさりげなく聞いてたときに、「○○かぁ。サンタさんに聞いてみないとなぁ」と言ったら、「どうせうみが買うんだからいいじゃん!」って言われて驚きましたw
>>のっぽさん
一瞬喜んだけど、既に娘の中で妖怪ウォッチブームが去っているので「お菓子の方が良かったかも」とボソッと言ってましたよw 怪我はなかったけど本当、この教訓は捉え方次第でどうとでもなるとも言えそうですよね。
>>kenjiさん
つーか、もうみんな妖怪ウォッチ飽きたみたいですよw クリスマスも真打ちじゃなくてすみっこ暮らしとかいう変なゲームだし。
>>( ・ω・)y-~~~~さん
実はね、五月ぐらいに暇だったので主夫ブログ作ろうと思ったんですけど、案外このブログ書く時間さえ取れない状況なので無理でした。アフィとか付けるならバイト感覚で話は別だけど、そういうのあんまやりたくないしなぁ