10/26  単品回顧ドラドラ

ウチは比較的遠出イベントが多いと思うが、その行き先は大体が嫁が決めている。というより、僕も行きたい場所の案は出すのだが大体が却下されてしまうのだ…

それは何も嫁の独裁国家だからというわけでなく、単に僕の提案が非常に魅力の乏しいものや実現困難なものというだけで…例えば、

 「どっか行きたいとこある(´・ω・`)?」
 「浜松!もしくは湘南!」
 「…なんで?」
 「いやぁ、昔住んでたとこ久々に見て回りたいなって^^」

僕は行ったことのない場所に行くのも好きだが、行ったことのある懐かしい場所に行くのも大好きだ。なのでよくこの提案をするのだが、よくよく考えてみれば観光地でもないただの住宅街に縁もゆかりも無い人間が行ったところで何も面白かろうはずもない。

 「じゃあ…秋芳洞とか久々に行きたいな~知り合いにも挨拶したいし」
 「どこだよそれ」
 「山口県」
 「急に行けると思うか(´・ω・`+)?」
 「^^;」

そんなわけで、大体嫁が手ごろな観光スポット、有名店などをピックアップして遠出する事になる。そもそもにして嫁は旅の計画を練る事など「行き先」を楽しむタイプで、僕は道中の様々な出会いやハプニングなど「行く事」を楽しむタイプ。まるで真逆の性格なのだ。どちらも一長一短あるとはわかるが、根本的に合うはずもない。

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 (うおおお!!!!懐かしいなー(゚∀゚))

てなわけで、平日に一人でふらっと行って来ました。せっかく暇なんだからこういう時間を有効活用しなきゃな。

さて問題!この建物は一体どの場面で出てきたものでしょう…!?これは堕落blog検定準一級レベルの問題ですね。かなり古い段階から見てないとわからんかも…

正解は!???

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ジャーン!そうです、懐かしの地下帝国。HONDA期間工時代に住んでたビジネスホテルでした!!昔期間工物語という小噺をHP内で連載していたのですが、そこでイラストは書いてましたが何気に画像で出すのは初めてですね。というより、当時は写真機能のある携帯が無かったので仕方が無いか^^;

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いやー、それにしても懐かしい。当時既におんぼろだったのに10年経った今も変わらずそのままの姿で残っているとは驚きだ… このホテル、屋上の看板部分が3.5階としてちょっとした階段の踊り場的なスペースがあって、そこに期間工さん用の洗濯機と乾燥機が置かれていた。

洗濯機が2台、乾燥機が1台しかなかったため数十人から生活していた期間工の間で日々激しい争奪戦が繰り広げられ… 洗濯が終わったのにいつまで経っても衣類が取り出されない場合、「殺すぞ」というメッセージとともに洗濯物が外に放り出されていたなんて事もよくありました(実話)。

また、踊り場へ行く際に通行人が多いことから恐らく騒音問題か?階段付近の部屋の人間が殺気立っていた事もあり、危うく喧嘩になりかけた事もあったっけな~(その人はその後も度々問題を起こしたらしく、程なくクビになったとの噂w)。

見た目のとおり超オンボロで、壁も薄いので生活音は丸聞こえ。隣の人が連日連夜宴を催すのに我慢できず壁に北斗百烈拳を叩き込んだ事もありました。壁ドンがまだ正しい使われ方をしていた時代。

いやー、本当懐かしい。

しかし記憶の中では1階部分が居酒屋のチェーン店が入っていたような気がしてたのだけど・・・確か、野間さんという向かいの部屋のオッサン(後の脱走兵一号)と配属初日にいきなり飲みに行く事になった店。あれは果たして…

 (あっ!)

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なるほど。それはすぐ隣にあるもう一つのビジネスホテルに併設されてたのか。とまあ、記憶はこうやって改ざんされていくわけだ。

あの頃憂鬱だった通勤路を久々に歩いてみることにする。

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ビジホを出て右にテクテク。

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 (うおおお!!!まだあったんだ!??)

出てすぐ隣にある陶器屋さん。懐かしいなー。初任給でここで父にお猪口を買ったんだった。こういう街じゃなくて町の中にポツンと佇む店って一見さんだと非常に入りづらいものだけど、当時はよくもまあスッと入って行けたものだ…

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そのまま歩いていくと右手にマクドが…あったっけ?いやー、ここで食べた記憶が全く無いんだが…あったかなー?最近出来たのかなー?まあ最近たってあれから10年経ってるわけだからいつ出来ててもおかしくないが。。

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マクドを越えるとすぐにT字路へと差し掛かるのでここを左手に曲がる。というか、すっかり忘れてたのだがここの地名が「小豆餅」という非常に変わった名前なのだが、よくもこんなインパクトある地名を忘れていられたものだ。なんでこんな名前になったんだろう?と思って調べたら、結構由緒ある地名だったんだな。

で、上の写真はT字路をちょっと行き過ぎて反対方面から撮っているのだが、写真の右の方に見える建物…今は何とかクリニックとなっているが、当時は静岡県のご当地チェーン店、お弁当の「天神屋」がそこにあった。

それは給料日に自分へのご褒美とくっそ高いカレーをたらふく喰っていた思い出深いお店。そうか、もう無いのか。

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しかしT字路を曲がってすぐ対面に見えるDOCOMOショップは未だ健在。こいつは当時からずーっとそのままの形で残っている。灯りの少ない土地においてこのケバケバしさは貴重であったのでなんか嬉しいw

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とぼとぼ歩く。変わってるようで変わってないような。ここまで来ると変わってるんだか記憶違いなのかもよーわからんw

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とぼとぼ歩…ん!!???ここはまさか!!????

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あ、あ、あ!あれはまさか!????

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 (うおおおおおぉぉぉぉ!!!!!!)

ここはかつて通勤途中に「麻雀」という看板が大きく立てかけられていて(確か2つ前の画像の杏林堂の看板の下がそうだったはず)、当時は今みたいにネットもまだ全然流行ってない時期で…近くに割と繁盛している店があることを知らず(後にそこは放火で死傷者が出るが)、長らく麻雀をしていなかった僕は抑えきれない欲求とともにこの怪しげな雀荘へと飛び込んで行ったのだ。

今にして思えばよくもまあこんな得体の知れないおっかねえ個人店へと行けたもんだと思うが、やはりというか地方のマナ悪常連オヤジの巣窟で先ヅモだらけで嫌になって一回で行くのを辞めた店。当時からこんな寂れた雰囲気だったので、この状態でもまだやってる可能性はあるがどうなんだろうw

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気分を取り直して通勤路。ここらへんに来るとHONDA帝国の敷地になり生垣もしっかり手入れされてくる。

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 (お、なつかしい)

左手に見える駐車場。ここは従業員駐車場なのだが、期間工も申請すれば使えるらしい(お金が取られるかは不明。確か野間さんが使ってたが愚痴ってた気がするw)。ただ、HONDA車じゃない場合ここよりさらにかなり遠くの第二、第三駐車場じゃなければ使えないとかいう決まりがあった筈で、当時それを聞いて何だかな~と思ったものだ。

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正門到着。

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ここから先は航空自衛隊の浜松基地があるためどこまでもフェンスが続く。右に工場左に基地。人気が全く無い通りで夜は恐ろしい。そして航空自衛隊の基地があるためこの地域は四六時中戦闘機というか、小型の飛行機が離着陸を繰り返すため常に耳を劈く轟音が鳴り響くのだ。住むには適してないが、おかげで賃料が安いとの事。

 (そうだったけなー。このジェットの轟音、懐かしいぜ)

音と言えば、工場の傍を歩いているとちょうど昼時だったのか、聞き覚えのある懐かしいメロディが辺りに鳴り響いた。

エーデルワイスの電子音だ。

 ((´;ω;`)ブワッ…!!)

思わず懐かしさで胸が締め付けられる。魂を揺さぶられる思いだった。確かこれは昼休憩の合図となる音楽だったはずで、その間の抜けたメロディを今か今かと待ちわびていた時期が確かにあった…!!

 (未だにこれを流し続けてるんだなぁ…)

懐かしさついでに、当時の寮へと足を伸ばしてみる。期間工は基本寮に入るのだが、寮に空きが無い場合にビジネスホテルをあてがわれるのだ。ビジホ暮らしは食事が出ないため一日千円の手当てが出るのだが、洗濯食事に冷蔵庫の存在と…総合的に見て何だかんだで寮の方がいい。

期間工生活のラスト二ヶ月ほどは大幅リストラの関係もあって部署移動と共に空きが出来た寮へと移動となったわけだが…

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 (おお・・・!懐かしいぜ)

しかし、この寮はもう使われてないらしい。老朽化のせいなのか、それとも期間工の人数がそれだけ減ってるって事なんだろうか?

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ここは部屋で黒魔術やってた人がいたり風呂場で毎回わざとお湯を抜く野郎がいたりと、大変楽しかったなー。黄色いハンカチよろしく部屋の窓から洗濯物のタオルがヒラヒラ舞っていた情景が焼きついている活気あふれる寮だったのだが、そうかぁ…もう使われてないのか(´・ω・`)

こっちに越してきてから部署も移動し、そこで出会ったオッサンに連れられていったサンダバのモーニングなどを入れてたイカれたホールがあったんだけど…そこも消えていた。

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が、当時のまま残っているホールも数多くあり、懐かしさでいっぱい。あー、当時エノカナとか打ってたホールだなここは。

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ここはまだ残ってるのが驚きなぐらい超超超オンボロホール。ワイルドウルフという超絶エナ機で死ぬほど稼げたお店。

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ここは20時過ぎに吉宗で1390ぐらいまでハマって財布が空になって泣きながらお金を下ろしに走った街道だw。当時はコンビニも全然なくて、往復20分ぐらいの小マラソンを余儀なくされたんだっけな~… 確か初代北斗で53連閉店した僕の北斗最大継続記録保持店でもある。

今でこそ有名な「楽園」グループも、当時は浜松にしかなくて…後に関東で猛威を奮い始めている事を知ったときは驚いたものだ。未だに僕の中では楽園といえば浜松という認識が強いが、もうどうでもいいかw

これは何も浜松だけに限った話ではないが、こうして当時を振り返ると必ずどこかのパチ屋と紐付けされる。というより、○○ってホールがここら辺にあった筈…と、それを目印に頭の中で地図が展開されてさえいる。

それが中心の生活をしていたせいだったとはいえ、こうして見ると色々と巡っていたようで案外に行動範囲は狭かったんだなーと今更ながらに気付かされる。行動範囲とは即ち日常生活の中にあるわけで、僕の日常生活はホールの行き来だったというわけだ。

もっと色々な場所が思い出にあると思っていたが、現実はこんなもの。やっぱり超個人的な回想ツアーに妻と娘を連れてこなくて良かった^^;湘南ツアーも自分ひとりで出掛けよう…

コメント

  1. パチエル より:

    このツアーに女子供を連れて楽しんでもらえるとは思わないのですがw
    この記事、期間工の話、楽しく読ませてもらった記憶がよみがえっております。お時間があるようなら、もう一度やってみて第二部を期待したいとこなんですがね。
    僕も1年くらい小豆餅なる場所に住んでいたんですが、ゴールドモンキーとかに前日から並んだり、大学行かずにスロプまっしぐらみたいな時期があったのを思い出しました…時間の流れって早いなー。

  2. 超獣王 より:

    俺も4号機時代スロ専のビッグアップル本店が大盛況で行ってたけど東京進出した頃には本店は寂れてた
    高設定で毎度毎度素直に出てくれないイメージしかないけどw

  3. ヨシホイ より:

    エノカナ、ワイルドウルフなつかしい><もうあんな時代は返ってきませんね良くも悪くも
    やはり僕も期間工物語再開を待ってる一人です!一枚目の画像日産かと思った・・僕もまだまだですね
    僕が嫁に「ちょっと思い出めぐりで一人遠出して来るわ」って言ってみたのを脳内シュミレートしてみたけど10回/10回でキレられるという結果になりました兄さんと嫁さんやっぱ剛の物ですわ・・

  4. のっぽさん より:

    あの寂れたホテルにumiさんが生活していたとは驚きです。あの辺は車では通りますが、歩いたことはないので、聖地巡礼気分で今度歩いてみます。
    来ることを教えてくれれば美味しいご飯をごちそうしたのに(>_<)

  5. ゲッターラブ より:

    期間工物語読みたいな。再掲載していただきたく候。

  6. 椰子 より:

    ワイルドウルフの時期を見てみたら2003年なんですねー。
    まだギリギリパチやスロには染まってない頃だな・・・
    CRイエローキャブから始まり新海物語でオカルト打法を覚えて何故かアホみたいに勝てたのを思い出しました。
    スロにどっぷり浸かるのは2004年頭くらいからかな・・・。
    確率を知らずに北斗で生Jac2回引いて単発、ルパン打ってて逆押ししなきゃいけないところで順押ししちゃったりとか何もかも懐かしいw

  7. kenji より:

    期間工物語懐かしい。
    本にしようぜ!!w

  8. ドニート より:

    タイトルにメンがつかないのは
    懐かしさのあまり泣いたからかと思ったらピンで泣いてない事に気がついて(´・ω・`)とした。

  9. umi より:

    >>パチエルさん
    改めて連れてかなくてよかったと思いましたw
    第二部以前に一部も完結してないしなーwやりたいんだけど、といいつつ数年…
    ってパチエルさんも小豆餅住んでたんですか!?今の場所といいほとほと縁がありますねw しかし当時あそこらへんにゴールドモンキーって店があった記憶がないんですけど時期が結構ズレてんのかしら。。
    >>超獣王さん
    毒林檎と言えばアキバが真っ先に思い浮かぶのですが、あれって本店どこなんでしょ?長崎?
    自分の地元に本店があるチェーンを他県で見るとちょっとほっこりというか、売れる前から知ってたぞ的な感覚に浸っちゃいますよねw
    >>ヨシホイさん
    日産は始めから寮でしたね。どっかに写真載せてると思います。期間工はデータ飛んだせいで記憶が曖昧でwエーデルワイスの音楽とか個人的にはかなり重要なのにそういう細かいとこほとんど覚えてないのがネックでしてね…当時の家計簿や日記が実家に残ってればいいのですが。用事ついでに今から探しに行ってきますw
    聞いてるとヨシホイさんの嫁さんは結構依存の気が強いというか独占欲なのかな?なんかラブラブ通り越したものを感じちゃいますねw
    >>のっぽさん
    あー、やっぱ地元の人だとわかるんですね。確かにこういう事でもないと一生使わなそうなホテルですけどw初一人暮らしがあそこだったてのも今にして思えばいい経験です。グランパ→スパ2→楽園→ジャンボ→タイホー辺りが真の聖地巡礼ですなw
    昔サンダバとかのモーニング入れてた店がどうしても思い出せないのですが、潰れちゃったのかしら。それとも立て直されてわからないだけなんだろうか…店名覚えてないんすよね><高丘のどっかなんだけど
    今回ので当分聖地には行かなそうですがw、のっぽさんが来るときは逆に仰ってくださいねw
    >>ゲッターラブさん
    「再」掲載は以前(2012/4/13の日記参照)も書いたのですが、壊れた際にHDDの復旧を試みたらなぜか全く知らない病院のデータが出てきたりで(なぜw?)、HPのデータが全部綺麗に消えちゃってて…物理的に無理ですね。
    そして細かいところ…例えば文中で語ってる「構内のチャイム音」とか、部署の名前とか、同期の名前とかエピソードとか…そういう大事な類をかなり忘れてるのが痛いです><せめて当時の日記とかが残ってればいいのですが、そうじゃないと結構創作系になっちゃうんすよね。どうすべきか迷い中です。。
    >>椰子さん
    13年前か…(;^ω^)ひええええ
    イエローキャブは懐かしいっすね。擬似連の始祖。先読み演出の走り(だっけ?)
    生jacは強敵でちゃんと引き継がれてたのが良かったっすよねー。当時の名残で「生」jacと呼ばれてたのも良かった。引けなかったがwルパンってのは不二子かな?あれも名機やったで…と回顧してたらキリがないなw
    >>kenjiさん
    病葉流れてに続く超大作ギャンブル小説にしたるわ!
    >>ドニートさん
    おお、うまいこと言うなw
    お一人様=単品って事が頭にあって、それ基準で適当にタイトルつけたのでメン(面前)に関しては全く考慮してなかったぜぃ…

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