8/18　　ゆるぎないものいっぴき

夢のような時間は過ぎ去り、やがて日常の中へ…という感覚もある意味で初めてな気がする。厳密に言えば期間工時代の大型連休明けも似た感覚だったのだろうが、あれは一時収容。今は無期懲役だからなぁ･･･

あれだけ無為に過ごしてきた時間が今、恋しい。

ゆっくり休む暇なぞない。ラフティングツアーから戻って翌日より、盆の後半戦は東京へ。目的は魚君含めた何人かと久々に挨拶がてら飲むのと、椅子。

以前から腰痛対策のために高級PCチェアーを購入しようと考えていたのだが、値段が値段なので試座をしてから決めろと妻には言われていた。少し前に高級チェアの代名詞ともいえる「アーロンチェア」については静岡市に一軒扱っている店を見つけ、実際に座って確かめる事が出来たのだが･･･
　
　（なんかフワフワしすぎて合わないかも（；＾ω＾））

その後、椅子スレで名前を良く見るエルゴヒューマンなども座る機会があったのだが、こちらも浮遊感がすごい。どうも高級椅子というのは腰への負担を和らげるために座った際の体重を分散させようという機構なんだろう、その結果として背もたれが沈み込み独特の浮遊感を醸しだすようだ。これは読むより体験した方が話が早い。損はさせない、機会があったら是非座ってみて欲しい。

　（さて･･どうしたものか）

慣れるとコレが病みつきになるという話をネット上では度々見るが、しかし慣れるだろう・・・と買うには15万は少々お高い。恐らくはその他の高級椅子も似た様なものなんだろうとは思うが、一応値段が値段なので出来れば実際に座って合うものを選びたいじゃないか。

だが調べてみてわかったが、高級椅子を取り扱っているお店というのは案外少ない。そこらの家具屋にあるかと思いきや、ほとんど取り扱っていないし、よしんばあったとしてもアーロンチェアだけ、みたいな感じで…　例えば静岡だとアーロンチェアは静岡市と浜松市に一軒ずつで、オカムラの製品を取り扱っているのは浜松市に二軒だけ。探せばもっとあるのかもしれないが、ネットで確認できるのはこんなものだ。

アーロンチェアはたまたま近くにあったからいいものの、オカムラ製の椅子の試座のためだけにわざわざ二時間もかけて浜松まで行きたくない。それに、オカムラの椅子も合わなかったらまた探しに何時間もかけるのは面倒だ。

　「なんでこんな取り扱い少ねえんだろ」
　「買う人少ないからスペースの無駄なんじゃない？それか取り扱うのに手続きがいるとか」
　「う～ん。どっかに高級チェアー専門店みたいなとこあればいいのに」
　「あったよ」
　「！！」

虎の門　WORKAHOLIC

　
　「ちょっと東京行ってくる！」

と言うわけで真の目的はWORKAHOLICにて高級チェアーの試座をして今度こそマイ椅子を決めること！

・・・だったのですが、

東京に到着し、目的地付近で飯を喰いながら携帯でサイトを確認して初めて気付くっていうね･･･ｗ

まあ確認してなかった僕が悪いんですが、まさかこの手の店が盆期間中に休むはずがないと勝手に思い込んでたもので･･･

　「東京は盆は人いなくなるからね(´・ω・｀)」
　「勉強になります(‘A`)」

もう十年来の付き合いになるオッサンと赤羽で飲みながら目的の一つは費えました･･･。今回古巣の雀荘含め10人くらいの人と会ってきたのですが、みんな揃って「健康的に痩せたね！」といい、次に頭を見て「キテるね～ｗ」と。

実際自分じゃなかなか気付かないもので･･･というより、見ないようにしているというかｗ髪の毛を切ったばかりというのもあるんでしょうが（強がり）、わかってる。わかってるよ･･･

にしても写真に写ってる二人、僕がプーを始めてすぐの頃に2ｃｈ経由で知り合った人なんだけど、未だに関係が続いてるんだからすごいよな。僕が出会った頃の二人の歳に、気付けば僕がなっている。

当時、スロットルのオフ会ということで横浜の某店に集合したというのに、「打てる台がないっス」といって休憩コーナーで本を読んでいた空気の読めない男。そんなクソガキを暖かく迎えてくれた人達。

　「しっかし『あの』うみくんがビールをガブガブ飲むようになるんだもんねーｗ」
　「あー、『自分、カルピスサワーしか飲まないんで！ビールとか何がうまいんスかぁ？』とか言ってたヤツがねーｗ」
　
　「いやはやお恥ずかしい」

あれから12年。

あっという間だったような気もするし、それなりに時間が経ったような気もする。連絡が途絶えた人も大勢いるし、未だに付き合ってくれている人もたくさんいる。

これからの12年はどうなるんだろう。そこでまたこの二人と出会ったとき、あの頃の俺らの年齢だねなんて話をするんだろうか。少し楽しみだ。歳を重ねるのも悪い事ばかりではないな。

　（その時まで髪よ、どうか無事であってほしい･･･）

その夜は師匠と先輩とこちらも長い付き合いの毎度の面子で飲んで、翌日は懐かしついでに以前住んでた登戸に行って抽選を受けてみる。15日は一応この地域で一番熱い日だったはず。盆だし過去の栄光のお店だしで期待はしていないけど、抽選の間だけは無料で楽しめるのがパチスロットルの最後に残ったいいところだ。

　（そうだったな。都会はこれがあったんだった（；＾ω＾））

久々に味わう不戦敗。思い出してきたぞ。この無理ゲーに拍車を掛けた様な闘う前の戦い。何度煮え湯を飲まされたろう。都会での設定狙いの限界にぶち当たった最要因だ。一応並んでみたらビリ３だった。おうおうおう！超ガセイベだったようなので助かったが、なんだかスッキリしねえぜ！

抽選負けした後、思い出したように駅の反対側に向かう。ここには「ハトヤ」という古き良きボッタ店があって、僕にとって「とても良いボッタ店」だったので重宝していたのだが･･･なんと更地になっていた（；＾ω＾）お、おう･･･

古巣の雀荘のメンバーやお客は8割がたそのままだった（；＾ω＾）お、おう･･･

変わったもの、変わらぬものを噛み締めながら、何一つ変わってないのはコイツだけなのかなと思う。

暇な人は過去の彼の写真を探して貰えばわかると思うが、ここ十年ほど服装が一切変わっていない。というか性格から主義主張、顔・体型までマジで変わっていないのだ。ちょっとしたホラーである。

　「麻雀の腕は上がったぜ？」

そういってお小遣いを四万円もくれる優しさも変わっちゃいない、素晴らしい友よ。お互い更地になるのは避けたいものだなと思うが、考えてみるとこいつ薄いまま十年頑張ってんだよなー。