6/12　　禁夜勤

久々に夜勤の仕事が入ったので夢想してみる。夜勤には明け休みというものがあるため、どうすれば一番このイベントを有効活用できるかという計画を練るのだ。

　（日曜の夜から夜勤だが…）

実は前日の土曜も仕事が入っていて、そして次の月曜も夜勤のため実質7連勤。火曜の朝に仕事が終わるため、その日が明け休みでチャンスになるのだが、、ここで一計を案じたいトコロ。

　（う～ん、土曜出勤の分の代休を水曜日に入れられればなぁ）

これが可能であれば実質まるまる二連休を貰えるようなもの。妻は仕事で一号は学校、二号は保育園でそして俺は楽園だ！

　（しかし天が許しても果たして妻がそれを許してくれるものか。）

日々家事にデブにゃんの世話にと追われる妻を見ていると、とてもじゃないがそんな夢物語は口に出せない。よしんばそれが成ったとしても後が怖すぎるｗ

　「時差ボケ直すの大変だろうから翌日休み入れたら？」
　「えっ！？」

するとなんとびつくり、妻の方から連休を取れと促して来たではないか。

　（海太郎チャンス！うおおおおお！！）

こうして大義名分を得た僕は急いで計画を洗いなおす。明け休みの翌日に完全休日が取れるのであれば多少の無茶も利こうと言うもの。つまり、この瞬間に限りこの一手が成立する!!

　「あれ？うみさんこんな時間に珍しいですね」
　「ええ、明日から夜勤なんで今日は遅くまで起きてようかなと思って」

一度やってみたかった。前日の夜から雀荘での時間調整だｗ
　　

ちなみに僕は昨今、雀荘に行っても体力が持たないというか集中力が続かなくなるので半荘4回ぐらいで辞めてしまう。時間にして大体3時間弱だ。昔はそれこそのべつ幕無しに一晩中打つなんて事もあったのだが、いつのまにかこれぐらいが限度になっていて…　

しかしそれは自分の中では家族を持つものとしての分別だとも考えていた。やろうと思えばいくらでも続けられる雀荘という空間で、自分なりの境界線を作るという意識。体力のせいだけでなく、無意識に回数制限をかけている自分を少なからず感じているわけで。

　（だが今宵はそれを気にする必要がない！）

本来麻雀を打つときってのはひたすらボーっと打ち続けていたい気持ちもあるもので、実際そうやって何も考えずに延々睡魔と闘いながら打っていた鉄人たちを僕は何人も知っている。将棋のように考え込む事なく、ひたすら反射のみで打つ。あれも一種の麻雀の楽しみ方だと思うのだ。

　（よ～し、今日は久々に限界までやってみっかな～(ﾟ∀ﾟ)）

若い頃を思い出し若干ワクワクしながら21時過ぎに入店。翌日の夜勤が18時からなので…寝るのは朝の9時ぐらいで全然間に合う。すると逆算して5時ぐらいまでは頑張って打ってみようかしらなどと、そう考えていたのだが…

　
　「す、すいません、ラス半で(‘A`)…」
　「えっ！？」

まだ午前1時にもなっていない中まさかのギブ宣。先ほど話した店員も驚く高速の寄せｗ

クッソ負けて金がなくなったとかそういう理由じゃなくて、単に眠くて眠くてとてもじゃないけど続ける気にならなかったのだ。結局いつもより一回多くやっただけｗ

　（ま、まあ多少計画はズレたが、メインは夜勤明けからだしな（；＾ω＾））

そう自分に言い聞かせて夜勤に出てみたのだが、こちらでも誤算があった。

　（なんか…死ぬほど眠いんすけど）

あの日、雀荘から帰って四時ぐらいに寝て、そのまま9時間ぐっすり睡眠を取ったと言うのに起きた瞬間から感じる気だるさ…それはそのまま仕事中もずっと続いて、翌日もしっかり睡眠を取ったのに前夜以上の気だるさが圧し掛かる。

　（えぇ…、普段よりむしろしっかり寝てるのに(‘A`)）

そうして、待ちに待った夜勤明け。この日は翌日に完全休日を取れたのもあり、多少無理して時差ボケを直しつつ旧イベ日のホールで闘おうと画策していたというのにだ、

　（・・・ZZZZ）

帰って寝てそのまま起きる事はなかったｗ
　　

そしてどれだけ昼間寝ようが、その夜はやっぱり眠い。

　（やはり人間は昼動いて夜寝るように出来ているんだな）

昨今一番歳を感じるのはこういう時だ。徹夜はおろか、昼夜逆転に耐えられない。夜勤ってやっぱり身体に相当負担がかかるのだと、当時から薄々感づいてはいたがそうかいそうかい。

　（…もう戻れない、あの頃か）

パチプも雀荘店員も復帰の道は閉ざされたなｗ