9/21　　後輩君の憂鬱？

後輩君のセットした脚立に昇ったベテランさんがバランスを崩し落下して骨折したそうだ。どうも脚立の置き方が不味かったらしいが、まあここまではよくある（？）話。

　「済んでしまったことは仕方ない、ベテランさんの分までガンバるんば！」
　「はい･･･」

などと言った矢先に今度は後輩君が仕事に来ない（；＾ω＾）自責の念に駆られ欝にでもなってしまったかという疑念が過ぎる中、ようやく繋がった電話で彼が口にした一言は衝撃的であった。

　「すいません、救急車で運ばれてまして･･･」
　「え？救急車？」

　（まさか本当にストレス性胃潰瘍とか？）

まさかの展開にドキっとするも、

　「ギックリ腰だと思うんですが…いたたたた」
　「ああ、お大事にｗ」

なんでも、会社に出勤する直前に猛烈な臀部の痛みで動く事が出来なくなり、家にいた祖母では車に運ぶ事さえ出来ない状態だったらしく止む無く救急車を呼んだそうな。

僕はなったことがないのでわからないが、確かにギックリ腰で救急車を呼ぶケースはあると聞いた事もあるし、もしかすると痛みの部位が似ていただけで尿管結石だったりするのかもしれない。あれも救急車を呼ぶ人がいるらしい。

いずれにせよそういう事なら仕方ないと、お大事にと電話を切ったのだが･･･それから一日、二日、何の音沙汰もないまま時が過ぎ･･･　
　
　「ギックリ腰ってこんなかかるっけ？」
　「まあ人によっては3日ぐらい動けないとは聞くが･･･」

それにしても連絡すら無いのはどうかと思いつつ、この一連の流れにどこか既視感のようなものも覚えていた。

　（なんだろう･･･？どこかでこんな場面を見たような）

　（・・・・）

　（・・・？）

　（・・・っ！？？）

ヤツだ！仕事を辞めるために架空の事故で両親を半身不随にした･･･ヤツだｗ！（詳しくは魚君の憂鬱シリーズでｗ）

しかしあんな傾奇者はそう何匹もいるわけではない･･･いていいはずがないｗしかし･･･彼にはどこか雰囲気がある。何か面白い事が起きそうな予感がビンビンするのだ！現に今、ちょっと面白くなってきているｗ

　「なんか、ギックリ腰ではなかったんですが･･･」
　
 （キター(ﾟ∀ﾟ)ー！！）

その翌日、ようやく連絡が来た後輩君の報告に僕も妻も興味津々丸。なるか!?魚越え！！さあ聞かせておくれ、渾身の面白展開を!!

　「その、、なんか原因がわからないらしくて･･･しばらく検査入院です」
　「げ、原因不明!?」
　「はい。とりあえず色々見たんですがわからないらしくて･･･」
　「へー、現代でもそんな事があるんだね」
　「週明けにリウマチの検査するとか何とか」
　「そっか、了解。･･･お大事に」
 

　（･･･どうなんだろう、これ（；＾ω＾））

疑うわけではないのだけれど、ネタとして見た時に魚くんのソレとあまりにも似通いすぎていやしないかｗ？それこそ当時の魚君の同僚達の視点で物語を眺めていたらこんな感じじゃなかったのかと思うぐらいに。

魚くんの場合は両親の事故で、彼の場合は謎の入院。いずれも突っ込みづらい理由での休暇であり、やがてそれが既成事実となり綺麗な退職が･･･　

　（いやいやいやｗ）

さすがにそこまでしないだろう。病院の名前まで言ってるわけで、なんなら入院明けに診断書も出すだろうし･･･　行こうと思えばいつでもお見舞いに行けるわけだし。本人の辛いときにこんな妄想をしてしまうなど無礼の極みである。

だが･･･どこかで期待している僕がいる。

「人中の呂布、魚中の魚くん」とまで言われた平成の怪魚を越える、令和の怪物の誕生をどこかで願う僕がいる。

突如二人の欠員が出て、代わりにヒイヒイ言いながら働かされている身としては、せめてそれぐらいの権利があっていいはずだろう(‘A`)？