4/2　　堕落回顧禄　その1

コロナで雀荘にもパチ屋にも漫画喫茶にも…つまり将棋以外ほぼ全ての僕の趣味が奪われたのでｗ、書きたいようなネタもないし暇なときに昔の思い出を書いていくシリーズを始めたいと思います。

主に堕落ブログの前身、「海のYeah‼」というホームページを始める以前の書いていなかった話や、ブログを始めてから周りに忖度して書けなかった事、書かなかった事など時系列に沿って書くかはわかりませんが、暇つぶしにどーぞ。

それと、大昔の事につき記憶が曖昧だったり間違って覚えている事も多々あると思いますし、店名や人物名などボカす事もあると思いますがその点においてはご理解くださいまし。まったくの事実と異なる登場をさせられた方からのクレームのみ受け付けますｗ

【回顧その1】落雷

あれは高校一年のGWだったか。僕の通う高校のハンドボール部は県内では敵無しで…もっとも、競技人口の少ないマイナーな部類に入るスポーツなのでそもそも部のある高校の方が少ない。そんな中で圧倒的ガチ勢だった我々が勝つのは当然とも言えたし、なんでそんな部に入ってしまったのか今となっては不思議でしょうがない。

とは言えそんな強豪校でも入学して間もないこの時期の一年生はお客様扱いだ。どこぞに合宿に出掛けた先輩方を見送り、一年生はのんびりと「最後の」休みを謳歌する。

　「あ、ちょっと親父のとこ寄ってっていい？」

その日、ジャスコの帰り道だったか…小学生の頃からの友人と遊びに出ていた僕は、ひょんな事からその友人の父が打っていたホールへと足を踏み入れる事になる。

思えば別に店の外で待っていてもよかったはずだが、好奇心が勝ったのか、導かれるように堕落への第一歩を踏み出した。

察するに、既に何度かホールに足を踏み入れたことがあるのだろう。勝手知ったる足取りで駐輪場に自転車を止め、躊躇なく自動ドアをくぐる友人…彼の名はピンズといい、この後僕に麻雀やらパチンコを教える諸悪の根源とも呼べる男である。

余談だが、僕の携帯内における彼の登録名は当時から一貫して「堕落人間」。このブログの名前を決めるときに意識したのが彼である。その時点ではまだ単に高校中退後にバイトを転々としているというだけのステータスだったものの…後に声優の追っかけとなり膨大な借金を重ね、自己破産した挙句に数年後に知り合いの軍団員となって再会したというまさしく「堕落」の象徴のような男であるｗ

その彼に半ば導かれるような形でホールへと足を踏み入れたのだ。後に十数年に渡り破壊的な欠損に悩まされる引き弱人生の始まりとしてはなかなかに皮肉が利いている。それこそ悪魔に手招きされたかのような…ｗ

話を戻そう。その彼の父親のいるスロットコーナーまでの道のり…薄暗い店内に大音量のBGMが鳴り響いて、全くの非日常間にワクワクしなかったと言えば嘘になるが、実を言うと周りの風景に関してはそこまで覚えていない。それ以上に衝撃的な出来事があったのだ。

　（（す、す、すげー！！絵柄揃いまくりじゃん））

ちょうどボーナス中だったらしい。今にして思えば滑稽な話ではあるが、そう、JACゲーム中のリプレイ（JAC絵柄）揃い…。機種はピカ五郎だったのだが、ピンズの父があの青い雲を描いたリプレイ絵柄を軽々と“揃えて”いく様を見て驚き、その場面ばかりが忘れられぬ光景となって記憶されたのである。

恐らくほぼ全ての初心者がそうだと思うが、スロットにおいて「絵柄を狙えるのか」…否、「狙った図柄を揃えられるのか」という疑問について、JACゲーム中だけを見てその光景だけを焼き付けてしまった僕は大いに勘違いをしてしまった。

程なくその勘違いは解消されるものの、リール上部の12連LEDに脳を焼かれるまでそう時はかからなかった。

僕の堕落人生はこのピカ五郎から始まる。