助手席に座りながら時の流れを感じずにいられない。まさかこんなに早く娘の運転する車に乗る日が来ようとはなぁ…
感慨深さ半分、恐怖半分の死福のドライブw
結局、幸か不幸か娘1号はコロナに罹ることなくピンピンしながら戻っていった。
相変わらず味噌汁はゲロマズのままだったが…彼ピッピはよく耐えているな
いつもと味噌が違うからだよ!!
二号は若干声がおかしい程度で症状は現れず、しかし妻は割と酷かったらしく盆が終わっても体調はすぐれないまま。
それでも当たり前のようにいつもの生活がやってくる。何事もなかったかのように日々の営みが続くのだと漠然と思っていたのだが、事態は思っていたよりも切迫していたらしい。
盆明け一発目の夕食。久々に台所に立った妻が作ってくれた煮魚は…あれ?これ娘一号が作ったのが残ってたんだっけ?と思わず聞いてしまうぐらい味の濃いものだった。
なんか、味覚ないかも☆
え、本当にあったんだそれ!?
どうやらコロナ特有の後遺症である味覚障害が妻に発現してしまったようだが、本当に存在したんだな… これまで周りでも一切そうなったという人の話を聞いたことがなかったので、てっきり都市伝説だとばかり思っていたのだが…
現実に目の前の飯がまずい(;´∀`)
さすがに白米は問題ないのだが、今度は酸っぱすぎる野菜の漬物と…やはり味覚が無いと不安で調味料を入れすぎてしまうのだろうか。往年のグルメ漫画などでは敵の策略で一時的に味覚がバカになったりした主人公が長年の経験からベストな塩加減を料理を見ただけで判断したりするシーンがあったりするのだが、さすがに現実では無理らしい。
大変だろうし、治るまで…俺が作ろうか?
大変?別に私は困ってないんだが
あ、まあ…なら大丈夫ッス
妻は基本的に台所を荒らされたくないので僕が料理するのをあまり良しとしていないのだが、そういう空気がありありと伝わってきたので無理強いはしない。別に食べられないレベルではないし、作ってくれるだけで十分にありがたい。
そう…普段文句のないうまい飯を作ってくれるって相当ありがたい事なんだなぁ
結婚して十年。当たり前になっていた事が当たり前じゃなくなって気付かされる今更な話。健康にしてもそうだけど、どうして不自由にならないとその当たり前の有難みに気付けないものか。いや、どうして当たり前が続く事への感謝の気持ちを忘れてしまうのか。
そうか、いつの間にか妻の飯をもう十年も食べていたんだなぁ…
それでも健康は定期的に崩れるものだから思い直す事もある。しかし、妻の料理に関してははっきり言ってこんな激レアイベントでもない限りこの先だって今のような気持ちになれたかどうかはわからない。
そうめんなど繊細な味付けがいらないレパートリーでやりすごしている内に一週間ほどでどうやら味覚は戻ってきたようだけど、僕らはこのゲロマズの一週間を決して忘れてはならない。
っていうか今思えば娘一号も味覚おかしくなってたんじゃね?
ぶちころすぞ
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