12/5  Present day, Present time, HAHAHA!

serial experiments lain という作品をご存知だろうか。

過去に何度かこのブログ内でもその名を出したことがあるのだが、アニメ好きの間では今もなおコアなファンが多いカルト的人気を誇る作品であり、当時中学生だった僕もその世界観に衝撃を受けた一人である。

そのlainが今年25周年らしく、一月ほど前からツイッター上で公式が意味深な投稿をし始めたそうだとは友人のキヨ情報。だってオレっちツイッターとかやってないし…

っていうか公式とかあるの??何年前の作品だと思ってんだよ

俺もよーわからんけど何かしらの動きはあるっぽいな

そうして25周年を迎えようという一週間ほど前に発表されたのがこれ。

25周年記念オリジナルグッズの発売及び、ネット上でのVR展覧会の開催だ。

なるほどなぁ… 確かにそれはアリ寄りのアリアリだわ。

このlainという作品には存在は認識=意識の接続によって定義され、人はみな認識によって繋がれている。 記憶とはただの記録に過ぎない。という哲学的テーマが存在し、現実世界とネット世界の融合によりそれを表現しようとした当時としては相当に斬新な試みが話題であった。

誰でも携帯端末NAVIと呼ばれる今で言うスマホのようなものでいつでも人と人とが繋がれる社会に於いて、やがて現実と仮想空間の境が曖昧になっていく様子を1998年、ようやくポケベルから携帯に時代が移り変わろうとしていた当時で既に描いていたというのだから…その先進的すぎる視点も今もなおこの作品が評価される理由の一つであろう。

そのインターネットの仮想世界を作品内では「Weird(ワイヤード)」と呼んでいたのだが、今回VRを用いてそのWeirdの世界を表現しようというのだから面白いじゃないか( ・∀・)

そもそもlainという作品は時代を先取りしすぎた面もあってか、25年経った今のほうが圧倒的に親和性が高い。そして攻殻機動隊でも使われた表現だが、電脳世界に入り込んでいくという考え方がVRとの相性が良すぎる。

ちなみにlainの世界では、Weirdに籍を置くため最後は現実世界の身体を捨てるという選択をしたわけだが…。。。

ふーむ。

さて、この展覧会…VRを用いてと言ったものの、実はVRゴーグルなどの機器を持っていなくても入れるらしい。僕も持っていなかったためどうしたものかと思ったが、調べたらVRChatというソフトをインストールすればPCでもスマホでも閲覧可能だとか。

ただ、入るまで何個かアカウント登録やら面倒な儀式はあるので決してお手軽とは言えないのだが、興味がある人は公式ページから入場方法が載ってるのでぜひどうぞ。

どうやら展覧会という名の通り、仮想空間内の博物館を模した場所を歩いて周るというシステムらしい。

劇中のワンシーンを忠実に再現した場所を歩く事も出来る。音楽、SEなどもアニメのまんまで懐かし嬉しい。

仮想博物館の中ではアニメで使われたシーンの説明や背景にあった思想などが事細かに書かれている。まさか25年経った今、こうして新たにlainの世界に浸れるとは思いもしなかった。

そういえばこのlainという作品はやはりこれも当時としては斬新であったメディアミックスの手法を取られていて、アニメ・ゲーム・活字という異なる媒体でそれぞれ違う角度から同じテーマである「集合的無意識」を語る手法が取られている。メディアミックスとは言っても何かのスピンオフといった後追い作品の総称ではなく、初めからそれぞれの作品で同じキャラを使い違うストーリーを語りつつ、それぞれが絡み合い紐解く事で全体のテーマへの造詣が深まるという作りが斬新であったのだ。

なのでアニメとゲームと活字の内容は全く違うんだけど、その点で言うならこの展覧会は「アニメ」を主軸にしているのがわかる。

lainの名を世に知らしめた幻とも呼ばれるゲームの方はもっと頭がおかしい作りをしているのだが、これも調べてたら少し前に25周年イベントとして「AI lain」、AIを使ってみんなでlainを育てていこうという試みがあったようだ。

そんな面白そうなイベントがあったとは知らなかったぜ…

情弱は罪だな

このVR展覧会内で「AI lain」に関しては少しだけ触れることが出来るので興味のある方はぜひ。こっちはどちらかというとゲームを意識した作りであったのだろうなと見てて思った。

余談ではあるが僕は運良く当時lainにハマっていたのでその幻のゲームを持っていて、寝かせていたらいつのまにかプレミア価格がついていたバカヅキマンである。攻略本も一緒に保管してあったのでいつかスマスロで破産したら売るつもりだったが、こうやって今なおlainファンが多いことを思うと手放すのが惜しくなってきた。

もうひとつ余談だが、lainのアニメの売上を伸ばす要因の一つとなった今なお語り継がれる衝撃的なオープニング。その主題歌である「duvet」を歌っていたバンドが20年ぶりに復活とかなんとか。これもlain効果だとしたらすごいが、しかしだからと言って今更劇場版lainみたいな…いや、「シン・レイン」みたいなバカな事だけは絶対やらないでくれよ!?

今ぐらいのAIやらVR展覧会やらの世界観を壊さずリスペクトした周辺イベントだけでいい。ゲームも再販とか絶対するんじゃねえぞw

ってうわっ!!びっくりしたー

陰鬱なBGMが流れるVR展覧会の中、突然話し声のようなものが背後から聞こえて…初めそれは先ほどまで眺めていたAI lainが語りかけてきたのかとさえ錯覚したのだが、どうやら他の観客がすぐ側でチャットをしていたようで…っていうか、他の観客とかもちゃんと表示されるんだな(;・∀・)…って、すごい造形だなこのキュウべえみたいなやつw

lainの作品内でもWired上ではオリジナルなアバターが各人それぞれを不気味に表現していてくれたものだが、そういう意味では「らしい」と言える。というか、VRChatというのは調べるとアバターを買えたりするそうで、、、んーー?今流行ってるVtuberとやらの活動拠点ってこのソフトだったりするのか??

知らぬ間に恐ろしい場所に迷い込んでしまった気がするぜw

でもまあ、残念ながら僕がこのVRChatとやらにハマることはなさそうだ。

なぜって、めちゃくちゃ酔う。15分ぐらい画面を見つめていていると頭がグワングワンしてきて吐き気がすごい。

そういえば昔からこの手の視点が目まぐるしく変わるゲーム全般が駄目だった。シェンムー然り、スプラトゥーン然り、007然り…

いわゆる3D酔いというやつなのだろうが、調べるとその対策法も結構載っていて時代を感じる。昔は三半規管を鍛えろ!としか言われなかったものだがなw

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