少し前に照明を交換したお客さんから電話があったらしく、「電気が点かなくなったから見に来てほしい」との事。

え?あんな照明交換で施工ミスなんてありえねえだろ??

わかんない。初期不良とかかもしれないし…あ、それとさ
『なんか天井に血みたいな染みが広がってるけど心当たりないか?』

って言われたんだけど??

あるわけねーだろ…
電話を受けたのは妻なのだが、何言っていんだこいつと思いながら現場へ向かう。


えぇ…
しかし行ってみると確かに僕が交換した照明周辺に赤い染みのようなものが広がっており、、なんだ?よくよく見ると照明に血溜まりみたいなものがないか??

ちょっと帰りたかったのだが、照明を外してみると幸い…というか当然?血ではなく謎の赤い液体が溜まっている。なんだろうこれは?紫蘇ジュースか?電気が点かなくなったのは間違いなくこれが原因であろうけど。

そういや前にも同じ場所で水漏れがあったっけな

どう考えてもソレでしょうよ…
ちょうど前日に嵐のような大雨があったばかり。
家主である爺さんの話によると、十年ぐらい前に同じ場所で水漏れがあって業者に直してもらった事があったそうなんだが、、その業者が結構適当で、完全に直っておらず半年後ぐらいにやり直しを命じたところ既に潰れていて結局自分で直す羽目になったそうで…

でもこんな赤い液体知らねえぞ?照明から垂れてんのかこれ?

いやぁ、そんなの聞いたことないですけん…
気になったので一応天井裏に入ってみる。幸い水漏れがあった箇所のすぐ近くの天井に点検口があり、そこから当該箇所を目視することが


入ってすぐ、眼前に赤い血に染まったテルテル坊主のようなものが見え血の気が引いたが、

…いや、さすがにてるてる坊主ではないか?
冷静になって見てみると、どうやらそれは赤いタオル…ではないな?赤い洋服、フードのついたパーカーのようなものであった。そこから赤いシミのようなものが垂れているので、先の雨漏れの話と総合すると漏れた水が伝ってこの服の染料が落ちたのだろうと予想出来る。

青い丸で囲ってある辺りがちょうど先程照明があった場所だ。周囲の天井ボードにも染みがあるが、配線用の穴が空いているので水がみんなそこへ流れたという事なんだろうね。

恐る恐る赤い服を取っぱらってみると、その下には「ベランダ を四」という言葉が書かれている。調べるとちょうどこの真上が三階のベランダになっているようなので、そこから水が入っているのだろう。業者が書いたのか。というか、家主もそれはわかっていた様子。

つーかわかってなら初めから水漏れって言えよ
『なんか天井に血みたいな染みが広がってるけど心当たりないか?』
改めて家主の発言を思い返してみるも…

いや、あくまで「赤いシミ」に心当たりがないか?って聞いてるだけか。
特に矛盾した事は言ってない。電気が点かなくなったのもその通りだし、赤いシミに関しては家主も服の存在を知らなかったようだし。ただ雨漏りって先に言えよw

こんな服見たことないけど、業者のやつらかな?

位置的にちょうど水漏れを受け止めるために一時的に置いてたっぽいですけどね
謎なのがこの赤い服だ。聞くとこの家のものではないらしく‥しかし業者が置いたにしては少し変だ。だって明らかに子供サイズの、、さらに女児物っぽい服。水受けにしていたとしても、そもそも一体どこから出てきたという謎が残る。

そしてこんな風に染料って落ちるものなのかな?
熱湯でもなく、薬品の混じった液体でもなく、雨水が伝っただけだぞ。それもこれまでだって何度も嵐のような大雨はあったろうに… なぜ僕が照明を交換してすぐのタイミングで???
まあそれは実際のところ僕には関係のないことなのでこの際どうでもよい。
とりあえず照明は基盤さえ無事なら乾かせば復活する可能性が高いので一旦外しておいて… 使えれば再使用。駄目なら同じの交換でいいだろう。後は原因である雨漏りを直してくれれば解決だ。

十年ぐらい経ってるなら、防水塗料の劣化じゃないっすかね?

そうかぁ… やってくんない?

いやいやいやいやw
出来なくはないだろうが、専門外だ。今後また大雨のたびに水漏れが発生する事を心配しなければならず、延々アフターケアに回されるのは明白なのでそういうのはお断りだ。
結局後日爺さんが自分でベランダに防水塗料を塗り直して、照明も無事に乾かしたら使えたので一旦は解決となったのだが… 楽しいねえ。年に何度かこういう謎めいた事件があるから電機工事は辞められないぜ。
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