嘘を付くのに苦しむ魚君を見ていると、やはり人間の本質は「善」であると主張する「性善説」を信じたくなってくる。
しかしながら、それを見てほくそ笑む自分を考えるとそうでもない気がしてくるわけで・・・
嗚呼…、人間は罪深き生き物である。
~第四匹 過保護は魚の為ならず~
「次は母親を使うんです・・・」
「馬鹿言うなってwwそんな事できるかよ」
私の策を聞くや否や、魚君はそれを鼻で笑い一蹴した。
「まぁまぁ、何も次は母親を事故らせろと言ってるわけじゃあり
ませんよ。」
「ほう・・」
「父親に後遺症が残ると知った母親が心労で倒れた事にする
のです。だからあなたは今、家を離れられないという理由で
堂々と会社を休めます。」
「なるほどね・・」
「どうです?極めて自然じゃありませんか?」
「うん、いい意見だ。しかし駄目だ。使えない・・・」
「なんでですか?」
「話しをこれ以上大事にしたくないんだ・・・」
「・・・・え?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
何を今更・・・ 誰もがこう思うだろう。事実俺もそう思った。
しかし、彼には彼なりの計算があるようなので恐らく、この案はそこに引っかかるのであろう。俺としてはこの案が通ろうが通るまいがどうでもいい事なので強制はしない。
「とりあえず雀荘でも行きますか」
「ああ、そうだな」
こうして今日も現実逃避の旅へと出発する。きっと明日も彼は会社を休むだろう。確信にも似た予感が俺の中にあった。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・
「あ~、明日会社行きたくねーな」
結局、魚君は会社を五日連続で休んだ。
理由は介護って事で一貫して何とか通せたらしい。会社の人達も事が事だけに進んで休みを取るようにと言ってくれた事も幸いしたようだ。
しかし、彼にとってそれがよかったかどうか・・・
一日、また一日とズル休みを繰り返していく内にどんどん会社に行きにくくなってしまったようである。
・・・ちなみにこの時、彼の父親には「脳挫傷による右半身不随」と言った大層な設定が与えられていた。そして、その大層な設定がまさに彼の首を締めていた。
「会社行ったらみんなに色々聞かれるだろうね~(・∀・)ニヤニヤ」
「ああ・・ボロが出そうで怖いよ」
彼にしても休めば休むほど、事が大きくなっていくのはわかっていると思う。また、行きづらくなるのも重々承知してる筈である。
だが行けない。踏み出す一歩がとても重そうである。
平日の真昼間、我が家のPCで後遺症について黙々と調べている魚君を見ていてフトこう思ってしまった。
コメント
できた弟さんですな。
うむ。
いや、働こうぜ
時にはプライドなんて捨てた方がいい時もありんす。
流れに乗れる時は乗っとけでありんす。
まー気持ちは痛いほど理解るけどな(A`)
ら・・・楽な仕事
(´Д`)ハアハア
ら・・・楽な仕事
(´Д`)ハアハア
仕事量
課長>俺>バイト>社員>派遣
給与
課長>社員>派遣>俺>バイト
……orz
うみ家が全員アウトローではないことは
よく分かりました。
鯖缶だけだったらデスマとかないから
いいと思うんだけどねー
次男坊の進路が楽しみですね。
ぜひ長兄を罵倒してもらいたいw
兄より優れた弟など存在せぬわww
まずい って予感が確信に変わるのが楽しみです(´Д`)ハアハア
モンゴル行って金山で一山当てようぜ!(´・ω・`)
人が「たりー」言いながら面接してるってのに、アンタって人は(´;ω;`)ブボボ
せがたさん
出来てるのかどうかはわかりませんが、少なくとも長兄よりはww
零識さん
いやね、働くのはやぶさかではないが今回のこの条件で働く人は少ないと思うんだぜwwww
おとーさん
いや、ホントに流れに乗らなきゃマズイっすね。
ただ、今回だけは勘弁っすwwwこんな気まずい就職先無いっすよwww
掟さん
掟サンだけが僕の希望の星(`・ω・´)
mhさん
>給与 課長>社員>派遣>俺>バイト
あるあるwwwwwww仕事先選びもある種のギャンブルのような気がしてきたぞオラ(;^ω^)
みぞさん
鯖間ってモニターの前でボーっとしてるだけのようなイメージがあるんですがそうなんでしょうかね?だとしたら魅力的ですが、さすがに弟の紹介じゃなぁwww
うみ家のアウトローは僕と父だけっす^^
どら猫さん
あああああ!それオチに使おうと思ってたのに忘れてたああああああ
by うみ家のジャギ
僧侶さん
まさに昨日確信に変わったように感じております(;^ω^)今日ハロワ行ったしwww
( ゚∀゚) v―~さん
外国行って金山狙うなら徳川埋蔵金狙う方が楽しそうだお( ^ω^)
なまガンさん
おいちゃん、就職どうよ?リアルに聞かせてくれwwww