10/18  いきなり切り分け係

週末、肉を喰らいたいと、妻と娘が声高に叫ぶので僕の炒飯案はたちまち却下された。

では牛角にでも行くかと言えば、乳児を抱えてあの煙の中はやはり厳しいだろう。結局無難なところで「さわやか」案が採用される。もちろん妻と娘の意見だ。

 (ちっ、『かぶれ』が…)

ここ数年でテレビでもラジオでも、やたら芸能人らが「やっぱ静岡行ったらさわやかのハンバーグ食べなきゃ♪」みたいに言い出し始めたのだが一体何があったんだろうと辟易としている。少し前までそこまで有名ではなかったはずだ。

と言うか、僕は大人になるまで一度も「さわやか」になぞ行った事がなかったぐらい。それが何時の間にか静岡の聖地だの静岡に来たなら一度は行っておけだの、いつの間にこうなってしまったのやら。いくらうちの実家が流行りに疎くても、そこまでの聖地であれば一度ぐらいは行ってらぁ!

 (そもそもあそこのハンバーグって美味いか?(;^ω^))

ゴムみたいな食感に、レアをおすすめされた挙句冷たいままの肉が出てきたことさえあったお粗末なハンバーグが忘れられない。個人的には全然美味しいと思わないのだが、みんな本当に味で選んでいるのだろうか。雰囲気に流され引くに引けなくなってるだけだったりしないだろうか。

 (むむ)

それでも多数決の暴力に則り渋々さわやかへと行ってみると、およそさわやかではない人の数。おまえら本当にここ美味いと思ってんの?などと思いながら、一時間半待ちとか言われてウエイティングボードに名前を書く事さえあきらめる。もう一度言う、そこまで並んで食べたい味かw?

 「あ、そういえば近くに『いきなりステーキ』が出来たんだった(゚∀゚)」
 「ふ~ん、行ってみる?」

ふと思い出しそちらへ行ってみる事に。似た様な「立ち食いステーキ系」のお店は何店か行った事があるものの、なぜかこれ系で一番有名ないきなりステーキにはまだ行った事が無かったのだ。

こちらも有名ではあるが、そこまで美味しくないなどという話は聞く。それこそ僕がさわやかに抱いている印象そのままに、ステマ含みの知名度なのかもしれないw

タイムリーだが、ちょうど前日ぐらいにまとめサイトでこんなスレッドも見かけている。
  

 「大して安くない」いきなり!ステーキ、いきなり深刻な客離れ…値上げ連発で行く意味消失

そう言えば少し前にペルシュウの事を書いたときにもコメント欄でいきなりステーキの事を教えてもらってたっけな。


 
タイミングの妙を感じる、いざディスティニー入店!

店内に入ると若干人は待ってるものの、それでもさわやかよりはさわやかなレベル。ふと待合席の先を見ると、奥の一角に行列が出来ている。

 (なるほど、肉はあそこで切ってもらえるのか)

やがて席へと案内されて、僕らもそこへ並ぶ。肉だけこうして目の前で注文するとはなんとも面白いシステムであるが…

 (それにしても「いきなり」ステーキって割にやけに待たされるんだな)

列の前の方で若者が客に罵倒されながら肉をせっせと切っているのだが…

 「もう少し…切りますか?」
 「…だからさ、300gって言ってんじゃん」
 「はいぃ~><」

見てると肉を切っては量りに乗せて、客に文句を言われてまた切っては量りに乗せてまた切ってと… メモリを見ると380gが357gになって、330gになって、318gになって…

恐らくなんだけど、目の前で大きな肉の塊を客の注文したグラム数に切り分けているのだろう。手作業なのでどうしても誤差が出るのは仕方がなく、それを客がこれぐらいでいいよ~と言って注文が成り立つシステムかと思われる。
  

・・・だとすれば、目の前の切り分け係の兄ちゃんは客に300g指定されたところを380→357→330→318と徐々に切り落としていってると思うのだが…
  

 (センスなさ過ぎないっすかw(;^ω^)???)

どうやら行列の理由は彼にあるようだ。見てると全ての客に対し同じような事をしていて、200gと指定されたところにしょっぱな肉の塊を目分量で切り分け…それが280gスタートだったりするので無駄にも程がある。

 
 「お兄さん、大変そうね」
 「すみません、自分、今日が初めてで…><」
 
 (だろうなwwww)

前の客が皮肉か善意かこう質問したところに、驚愕の…いや、予想通りの答えが返ってきた。隣でベテラン風の社員が肉を焼きながら指導しているが、怒る前に代わってやれよと思わずにはいられない。彼のせいでいきなりステーキがようやくステーキになっている事をどうお思いかと小一時間問い詰めたい。いきなりを文字通り体感しているのはこの店で恐らく彼だけだ。さすがに週末の混雑が予想される中で闘うシフトではないだろうよ、これは。

ようやく巡ってきた僕らの番でも、300gの肉はしょっぱな360gスタート。200gと指定した部位には270gスタートと…いくらなんでもそろそろ感覚で掴めよと言いたくなるぐらいのセンスの無さを見せてくれた。

 「ど、どうでしょう…」
 「と、言われてもなぁ…」

200gと指定しているのに、230gぐらいでそう聞いてくる。たかだか30gぐらいなんだと言う思いと、いやいや200g言うてるやんけという思いが交錯する。そしてもう少し切ってと言うとほんの気持ち脂身を落とし…傍で見ていてそれは絶対に10gも減らないよねと思うのだが、センスなのかワザとなのかもはやわからぬ困った顔で兄ちゃんはこう言うのだ。

 「ど、どうでしょう…(´;ω;`)?」

量りは218gを指しているw

ここまで来ると面倒くささとかわいそうな気持ちが強くなってきて、じゃあそれでいいですよと言ってしまう。こうして少しずつ少しずつ注文より多いグラム数で買わせるテクニックなのかと最後は思いつつ、その代償として出来た長蛇の列を見てどちらがお得なのかと一考w

さてさて、肝心のステーキの味はと言えば…

世間で言われてるより全然イケる気がしたが、さわやかのハンバーグだってそう感じる人がいるってだけの話なんだろうなぁ。

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