5/31　　気付けばSF世界

川崎地区で通り魔事件があったが、地名を見て驚いた。なんと以前僕が住んでた町である。

　（･･･よく酔っ払ってここらの川原で寝落ちしていたのだが、、）

とまあ、自分に置き換えて考えるより最近は娘が被害にあったらどうしようかと先にそちらに頭がいくようになっている。テレビでは自称識者らが日頃から危険を回避する練習だなんだの言っているが、あんなの天災と同じで急に襲われたら回避不可能だろうと。

では運命と受け入れるしかないのかと言えば話はまた別なのだが、先の園児の列に自動車が突っ込んだ事件なども含めて大人が付き添うにしたって限界がある。それこそ送り迎えの義務化とか、完全スクールバス導入とか、どんどんどんどん窮屈な制度が出来上がっていくのかもしれない。

『PSYCHO-PASS サイコパス』という作品では監視カメラなどの映像から「犯罪係数」なる危険人物予測をし、未然に犯罪を防ぐシステムが導入された近未来が描かれていたがこうなってくるとそれもあながちありえない話ではなさそうだ。
　　
　　

さて話は飛んで昨日娘１号が修学旅行に旅立った。定番中の定番である京都を中心に、大阪と奈良も行くとか何とか。

　（このご時勢、修学旅行にしても子供達だけで歩かせるのは何か言う親もいそうだなぁ）

あんな事件があったばかりである。安全対策はどうなっているんだとモンスターペアレントの声が聞こえてきそう…と、これをもう「モンスター」の言いがかりとは受け流せない時代になりつつあるわけで (´・ω・｀)

　（・・・確かに何かあってからでは遅いのだが）

しかしどこまでやればいいのかという話にもなってくる。限られた予算、時間、人員の中で出来る事には限界があるし、それだと究極の話、安全な施設内で監視の下でしか行動できないみたいになってくるのかもしれないし・・・

　（しかし俺らが子供の頃と何が変わったんだろう？）

昨今、学校行事における行動やルールの変更ほど時代の移ろいを感じずにはいられないものはないのだが、今回娘らの旅行が僕らの修学旅行の頃と大きく違うなと思った点はやはり「スマホ」の存在だろうか。

無論個人所有はダメなのだが、各班毎に学校側から一台ずつスマホが手渡されるらしい。これは単に連絡手段としてだけではなくどちらかというとGPS機能を期待して持たされているのだそうだ。

僕らの時代はスマホは勿論まだ携帯なんてものが一般化していなかったし、当時流行っていたポケベルなんてのも当然持たされるわけがない。確か･･･テレホンカードを各自で持っていったんだっけかなｗ？

　（テレホンカードとか完全に昭和の遺物だな・・・（；＾ω＾））

それにしたって各「班」一台ずつでも相当数が支給されるわけだから学校側も大変だ。レンタルだかなんだか知らないけどこの費用も馬鹿にならないだろう。

しかし現実に公衆電話からスマートフォンになったように時代は移ろう。

　「そういえば写真ってそのスマホで各自撮るの？」
　「違うよー、写真はデジカメ」
　「それも学校支給？」
　「うん！」

ほー･･･デジカメも各班一台ですか。僕らの頃は使い捨てカメラだったのにな(´；ω；`)

移動も京都に関しては完全に各班一台タクシーをチャーターするらしい。安全面というより効率面でそうするらしいが、いずれにせよ僕らの頃とは比較にならないぐらい金がかかってる気がしてならない。

娘二号が修学旅行に行く頃にはアップルウォッチみたいな腕時計方の端末を各自一台とかになっているのだろうか。それともペット型警護ロボみたいのが各自一台･･･ｗいずれにせよ今はまだ考えもしないような事が常識となっているはず。

『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界ほどではないにしても、自分らが子供の頃に比べれば十分SFの世界に生きてるんだよなぁ。