7/28　　食の英才教育

いい意味でも悪い意味でもGoToトラベルキャンペーンとやらがいつの間にか話題になってて、三か月前から四連休に旅行に行くつもりで予約していた我々はやむなく宿泊を辞めることにした。

　「けどまあ、レストランに行くぐらいなら許されるだろう」
　「観光地行かなきゃそこらの吉牛行くのと変わらんからね(´･ω･`)」

と言うわけで、隣県の友達の経営するレストランへ。

前回行ったのがちょうどデブにゃんが生まれるちょっと前の2018年2月。場所が場所だけにデブにゃんが大きくなるまで来れなかったのだが、ようやくまた遊びに来れた。本来なら前回貰った出産祝いのワインを飲むつもりだったのだが、日帰りに変更してしまったのでその夢叶わず。

　「貰ったワインはまた今度な！」
　「・・え、あ、ああ！」
　
　（・・・こいつ、まさかｗ）

本人にそれとなく話を振ってみたら何やらあやふやな受け答え。もしかして時間が経ちすぎて処分されてしまったりするんだろうか（；＾ω＾）その答えは次の来店時だなｗ

　（それにしても驚くぐらいうまいな）

最近料理を食うという事に少し淡泊になりつつあった。例えば休みの日に何を食べようとか、以前ならあそこに行こうアレが食べたい等、色々と思い浮かんだのだが…最近は適当にラーメンでいいやとか、近場のチェーン店で適当に済ませればいいやという感じに前ほど一回の食事へのこだわりが薄くなっている。

理由は定かではないが、夏バテとかじゃないと思う。移動の面倒臭さがそれに勝ってしまっているだけなのかもしれないが、何にせよあまりよくない傾向だなとは感じていた。

が、この日食べた料理は久々に食への感動を思い出させてくれるものであり、デブにゃんにも特別にお子様コースを作って貰ったのだが、普段食べないようなものでも「おいしいおいしい！」とバクバク食べていた。

僕が思っていた以上にこいつの料理の腕は素晴らしいのかもしれない。価格帯が少々高めなのだが、それでもコロナの影響を全く感じさせない客入りだそうで…今に隠れた名店としてテレビとかに出るかもね。

で、食への情熱が再燃した僕は以前からやってみたかった「利き〇〇」を慣行。今回は土用の丑の日の名残りでチキチチ利き鰻選手権だ。

浜名湖産の国産天然2500円のものと、中国産の養殖1200円、それから中国産の養殖700円という三つの鰻のかば焼きを食べ比べてみて違いがわかるかな？とみんなでやってみるわけだが…

まずは無難にいい感じの鰻から。ここでいういい感じとは色艶などを指し、見比べてみると何だかタレのテカり具合まで違うのがわかる。

　（こうして見ると安いやつのタレのテカり方が何と下品なものか…）

お次にそのケバい鰻に手を伸ばしてみるのだが、

さすがにここまで言わないがｗ

多分これは安い物だろうと妻も娘も一瞬でわかった。タレというより弾力だな。その弾力も、高いであろう鰻の方がしっかりしている…というわけではなく、むしろこの安い鰻の方が不自然なぐらいに噛み応えがありすぎるのだ。

…例えるならゴムを食べているような。

なんて偉そうなことを言ってみても、実際この安い鰻を単体で食べたらそれなりにおいしく頂けているんだと思う。高い鰻と食べ比べているからこそ目立つ粗。高い方はふっくらとしていて、それでいてしっかりとほどよい噛み応えも残っている。ただただ弾力があればいいんでしょ？と言うような安物とはわけが違う！

歯ごたえ一つ取っても、本物と比較してこそわかる格の差は明らかである。

なるほど。やはりたまにはいいものを食べないとダメだな

 

ちなみにアンタが一番おいしいって言ったのは1200円のやつねｗ

ぐぬぬ

まあ後は朽ちていくだけの僕ら親世代はともかくとして、子供らにはそれなりにいいものを食べさせてあげようと思った次第。違いのわかる人が偉いわけではないが、違いのわからないまま満足する人生は寂しい。次回はこの日躊躇してしまった4000円の鰻も入れてみようかなｗ

ちなみにデブにゃんは最近、100円の安いみかんゼリーと200円の濃厚みかんゼリーの違いを見分けるようになってきて少し面倒であるｗ