2/13  赤き深淵

高校時代の部活仲間が河口湖の近くで飲食店をオープンさせたと人伝に聞いた。人伝と言ってもその男の母親から聞いたのだが、そんなわけで三連休に正体を明かさず予約して突撃してみる事にした。僕はミーハーというかウザいのでこういうのは昔から大好きなのだ(゚∀゚)

 (さて…)

聞けばオープンしたのは半年ほど前になるという。既に食べログなどググるとその店の評判がちょびちょび載っていて、なんで教えてくれなかったのだろう?別に仲が悪かったという事もないし、なんなら彼らの結婚式にも僕は呼ばれているし
 
まあこれについては後に本人に聞いたところ、忙しすぎてそれどころじゃなかったとの事で…それはいいが、しかし開店して間もないのなら花の一つでも持ってってやろうと思ったが、オープンして半年経った飲食店に一体何を持っていけというのだろうか。

店は店主自ら狩猟に赴くジビエ料理が売りのフレンチレストラン。そんなお店に食べ物を持っていくのもどうかと思うが、しかし他に何を持っていけば喜ばれるか…花はさすがにないだろう、造花にしたって店のカラーに合わなきゃ邪魔すぎる。さりとて手ぶらというもの何と言うか… 
  
妻に聞くと「下手なもん持ってくなら手ぶらの方がマシ」と言い、物は試しと会社のパイセンにも話を振ってみると「え?キッチンペーパーとかいいんじゃないですか?」などという始末。

 (さすがにキッチンペーパーはねえだろうよw(;^ω^))

結局、悩みに悩んで行きがけに寄った牧場で買ったアイスとクッキーを手土産に持っていったのだけど未だに正解がわからない。料理人だって人間なんだからそりゃお菓子を貰ったっていいとは思うのだがw、何かもっといい選択肢があったんじゃないかと…

地元の銘菓ってのも一応考えたんだけど、そもそも同郷だしFB見る限りじゃちょこちょこ実家に帰ってるみたいだし。小物もなぁ… チョイスが難しすぎるんだよな。

下手の考え休むに似たり。

結局正解はわからずも不正解は店に行ってわかった。森をイメージしているという店内は店主のこだわりぬいたアイテムが並び、観葉植物に至っては花屋で働いているという嫁さんのセレクトがそこらかしこに輝いている。そこに一切の隙はなく、下手なものを持ってってもゴミが増えるだけだったはずだ。

 (プレゼントのプロの師匠なら、果たしてこの場面で何を持っていったのだろうか…?)

料理はお世辞抜きでとても美味しかったです。妻もお値段以上♪と褒めてくれて良かった良かった。

 「うみ、これ…一応結婚祝いと出産祝いも兼ねて!」

帰り際に友人はワインを一本くれた。なんでもここはジビエ料理の他にこだわりぬいたワインも売りらしく、秘蔵の一本とやらもキープしておいて貰った(思うにこれが一番喜ばれる「プレゼント」になりはしないか?)。今回は妊娠中のため飲めなかったが、そうじゃなければきっと妻は飲んでいただろう。前も書いたが妻はワインが大好きで、そのためにここ山梨のワイナリーに年に何度か来るぐらいである…という話をすると、ちょうど配達に来ていた酒業者のオッサンが喰いついてきて30分にも及ぶワイントークが始まってしまったw

ちなみに僕はワインは一切わからないし、飲めないというかまだ美味いとも思えないレベルである。業者のオッサンに言わせると、甘めのやつから舌に味を覚えさせてくといいとの事だが…奥が深いというかお高く止まってるというかw、それを乗り越えた先に一体どんな世界が待っているのかと少々気になってしまうぐらいだ。底の浅い世界にセレブ達がお熱を上げるとは思えないからな。

 「落ち着いたら次はディナーに来るわ。そこで俺にワインを教えておくれ」

帰り際こんな会話をしてしまったので、しゃあない次までにちょっとワインと戯れてみようかな。奥の深い、深すぎる世界だと思うが果たして僕に合うのかしら。ビール以外を飲むと記憶がなくなる障害を持つ男だぞ俺は。

コメント

  1. ヨシホイ より:

    キッチンペーパーwいやかなり実用的なんだろうけどw

    以前BARでバイトしていたときに2桁のワイン開けてもらった事がありますが美味しい!けどこの金額で・・という感想でした貧乏舌バンザイ!3桁とかどんな味がするんだろうと興味はある!
    ワインは悪酔いするとか次の日に残るとかよく言われますがそれなりのアルコール度数なのにパカパカいけちゃうのでそうなりやすいだけで本来ゆっくり飲むものだとマスターに言われましたゆっくり飲んでれば大丈夫!

  2. 愛知のクマ より:

    ワイン好きなのですが、いかんせん嫁は一切飲めないので、1人ではコスパ高すぎて手が出せません。
    ワインは一日経つだけで風味なくなりますから飲み切らないといけないのが残念。
    最近は焼酎に目覚めましたが、コスパかいいのが有難いです。
    なお、ジビエといえば私の故郷、岐阜県が有名ですが、関市にボンダボンという、本物のパルマハムがインターネットでも買えます(日本唯一のパルマハム公認店)
    騙されたと思って食べてみて下さい。
    生ハムの世界が変わります!
    マジで!!!(^O^)
    他の生ハムは塩漬けにしか感じなくなるくらいです。
    なお、正式には生ハムではなくペルシューと言い、製法も生ハムと違いますが、なんと賞味期限2日しかありません。(*´Д`*)
    あまりにも香り高いもので、開封2日経つと味も臭いも全く違います。
    私的に人生変わるくらい衝撃を受けたものですので、友人から頂いたワインのお供に是非御賞味あれ!

  3. umi より:

    >>ヨシホイさん
    ほほう、いい事を聞いた。ワインをパカパカ飲めないので今のところ大丈夫ですが、慣れたら完全にそれをやっちゃいますね僕の場合w
    ただ健康面ではビールに比べていいなんて話も聞くし、そろそろ焼酎やワインにシフトする事も考えたいんですが…綺麗な飲み方覚える方が先ですかね(;^ω^)

    >>愛知のクマさん
    風味とか気にしだすとそうなっちゃうんですかね><奥が深いというか敷居が高い飲み物だぜ…ただ家の場合は妻がイケるのでその問題は何とかなるかな?

    生ハムのお話は初耳です!うちのはみんな生ハムが好きなので是非食べさせてあげたいな。ネットで取り寄せしてみますよ(゚∀゚)そこまで絶賛されると楽しみだな~♪香り=野趣味だとすると娘が若干食べられるか心配ではありますが、それはそれで僕と妻の愉しみになりますw

    いいなー、妻が無事出産したらプレゼントしようかな。ナイスな案をありがとぅ!!

  4. シャア より:

    うまいですよ ワイン

    俺も昔ワイン無理でしたけど今ではビールとワインばっかしです

  5. umi より:

    >>シャアさん
    坊やだからさ!とか言って欲しかったなw
    舌が慣れると業者さんが言ってましたが慣れると病みつきになるんでしょうかね?だとするとちょっと楽しみではある(゚∀゚)

  6. のっぽさん より:

    愛知のクマさんオススメの生ハムが掛川の大石ハムという店で買えたので食べてみたら美味しかったです。
    飲み込んでからも口の中に風味と旨みが残るので一口で長時間楽しめました。

  7. umi より:

    おー、僕も妻に見せてみたら高っ!って言われましたが掛川で買えるなら色々見てみようかしら… 絶賛コメが多いし出産祝いにプレゼントしたるぜ!

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