4/23  駿河一の静岡アンチ

敵意と言うほどではないが、初手からヤバいなと思うお客は空気が違う。第一印象が大事だなってのはこういうときにほとほと痛感するわけで…

 「私ね、静岡の人ってほんっとーにバカだと思うの」
 「…え?」
 「こっちの質問に適当にはぐらかしたりたらいまわしにしたり」
 「…はぁ」
 「何ていうの?どんクサイっていうか頭が悪いっていうか」
 「…」

俺はこのおばさんに一体なんでこんな事を言われてるのだろう。ただただ工事の説明をしていただけなのに、どうして静岡の人がここまで貶められるのか^^;

例えば僕が粗相をしてこうなったならまだわかる。やらかし→やっぱり静岡人は!と(この流れも大概ではあるがw)、まだ理解できる範囲である。

しかしだ、恐ろしい事にこれは全く別の工事・・・例えるならそう、僕が電気工事に行った家でクロスの張り方が悪い!静岡人はこれだから!!と、全くの無関係の事柄について延々言われているような状況なのである。

そもそもなぜそこまで静岡に恨みが…?

語尾にザマスとかつけるぐらいの感覚で「静岡人は!」と延々愚痴るこのおばさん。他県から嫁いできて相当虐められたのか、それとも何らかの事情で越してきたものの馴染めず鬱々とした日々を過ごしているのか。或いは静岡おでんの汁を飲もうとしてバカにされたのかもしれないが…

いずれにせよ、俺の知った事ではない!

しかしだ、元請けから受けた仕事として来ている以上最低限の対応はしなければならないのが辛い所。無視は出来ないしこのまま帰るわけにもいかないし、何よりも間違ってもここで「で、ご出身は?」とか聞いてはいけない^^。火に油を注ぐなとかそういう意味じゃなくて、逆にその質問こそこのアンチしぞ~かおばさんの今一番待ち望んでいるものに違いないからである。質問したが最後、待ってましたとばかりに「あら・・・京都どすが何か?」とか盛大にドヤって更なる静岡愚痴愚痴トークが始まる事請け合い。わては一秒たりともこの会話を長引かせたくないんどすえ。

っていうか、とっとと帰りたいのだが…

 「そもそも静岡の人間はさ…」
 「はあ」
 「だってそうでしょ?他県では・・・」
 「ひい」
 「私が前に住んでたとこではね、もっと迅速に・・・」
 「ふう」
 「…私、東京の人間なんだけど」
 「あ、東京なんですかw」
 「そうよ。東京に居た頃は工事だってうんたらかんたら」
 「へえ」

苦痛の時間が続く。結局堪え切れず自分で出身地を言い出したし…wそんな中、ついに事件が起きる。

 「こないだだってね、ネットの業者だか何だか知らないけど隣に大きな車で工事に来たけど、道路を塞いでたからすぐにどけてやったわよ。うちだって車いつ出すかわからないっていうのに…
 「…へえ(ドン引き。あ、そうだ。車と言えば」

話が少しだけ工事に戻ったのを機に軌道修正を図る。

 「当日なんですけど、敷地内に高所作業車を入れさせてもらいたいんですが、ここにあるお車の移動ってお願いできま・・・」
 「お断りです~」
 「え」
 「なんでうちが労力使わなきゃいけないのよ?敷地の外から何とかしなさいよ」
 「いや、それだとアームが届かないので…」
 「大体ねぇ?こっちにも都合があるんだからいきなり車動かせなんて言われてはいそうですかってならないでしょう」
 「いや、ですから事前にこうして説明に来て・・・」
 「そもそも東京だったら菓子折りの一つでも持ってきてお願いするものよ!これだから静岡の人って礼儀知らずで嫌なのよ

 「あ、じゃあ無理なんでもういいっす」
 「は?」
 「ですから、工事困難なので今回は無理って事で」

 「ちょっと!?アンタ何よその態度」

 「^^」

実はこの工事、儲けもあまりないので無理してやりたいものでもない。理由さえあればやらない事もあるし、現に過去に何件も断っていたりする。作業困難という理由は工事を断るのに十分すぎる理由である。今回その下見に来ていたわけだけど、そんなわけでここまで言われて無理にやる事はない、というかやりたくないと思って独断で工事不可という事にしてしまった。

 「すみませんね、元々作業困難な個所ではお断りすることもある工事ですので」
 「急に何言ってんのよ!!」

無論そう説明したところで引き下がる相手ではないw

 「アンタ、名刺置いていきなさいよ!販売店の方にクレーム入れてやるから!」
 「はい、自分の方からも説明しておきますね~」

名刺を出せだの工事はアンタのとこに頼まないからいいだの散々言ってきたので、これ幸いにと「そうですか、それじゃ☆」とさわやかに帰ってやったら即座に元請け先にクレームの電話が鳴り響いたそうなw

 「これだから静岡の人間は頭が悪いから大っ嫌いなのよ!!」
 「(⌒_⌒; えぇ…」
 「わたしのお友達はいーっつも他県の方なのよ。それだけ静岡の人は合わないんです!」
 「(⌒_⌒; はぁ‥」

対応した事務員のおばちゃんにも終始この調子だったらしいw事務員のおばちゃんもそのあまりにも執拗な静岡ディスりに段々とイライラしてきたらしく、禁断の・・・

 「(⌒_⌒+そうですかぁ、ちなみにご出身はど・ち・ら・なんでしょう?」

と聞いてしまったそうなw すると、満を持しておばさん・・・

 「え?そりゃもう東京ですけど~」

と、予想通りの盛大なドヤりが炸裂したそうだw

 

皮肉も通用しないこのおばさんは瞬く間に「東京おばさん」と名付けられ、地図・・・通称クレーマーマップに大きくバッテンが描かれ、以後触れるべからずという事になったとさ。

ウミ君、とんでもない人を寄越してくれたわねぇ…

分かってもらえて何よりですw

電話越しのやり取りだけで状況がある程度吞み込めたのか、事務員のおばちゃんも相当お冠だった事もあり図らずも僕の対応の拙さ(?)が問題にならなかったのは不幸中の幸いと言えるだろう。

にしても、何があればここまで静岡が嫌いになれるのか。頭の中でずーっとひぐらしのあのセリフが木霊していた。

仕事
堕落blog録

コメント

  1. トマト狂い より:

    こういう方々は会社にいるんで気持ちはわかります。
    自分の事は棚に上げて相手を平気で罵倒するんですから
    どういう思考なのか理解できませんね。
    本当に疲れるだけです、、、

  2. ドニート より:

    面と向かって自分が対応してたら東京にも頭の悪い方はいらっしゃると今日わかりましたー言ってしまいそうですわ

  3. ヨシホイ より:

    嫁いで来たけど全く馴染めず孤立していったのだろうな…って言っても全然同情しないけど

    >静岡おでんの汁を飲もうとして
    懐かしくてワロタwそろそろですかねー

  4. kenji より:

    あー、多分この人東京の僻地にいたんだろうなと思いました。
    県民性に辟易する事は私も多少ありますが(運転の仕方、お客様だぞ感)ここまでドヤるのは田舎臭いですね。
    東京おばさん命名はワロタ、お土産の商品名みたいw

  5. umi より:

    >>トマト狂いさん
    えー、会社にいるんすか(;^ω^)客ならともかく同僚でこれは耐えられそうにないな…
    結局この人のとこは絶対やらないつもりですけど、近所でやらなきゃならないとこが数件あるので… 関わってこなければいいのですが><

    >>ドニートさん
    僕は「静岡の人ってドン臭い」って言われたとき、「東京の人ってなんでそんなギスギスしてんすかw?」って喉まで出掛かってましたwここまで言われても言い返したらやっぱこっちが悪くなっちゃうもんなんでしょうかね?

    >>ヨシホイさん
    東京おばさん、ご近所の悪口も言ってましたがそういうのが原因なのかもしれませんね。おでん横町連れてったらこの人どういう会話するのか気になりますw

    >>kenjiさん
    今日日「東京出身」を自慢するなんてのがナンセンスですものね… これで埼玉県民とかだったらマジで受けるのだがw

    ここまで酷いと他でもトラブってそうですし(現に中電やらネット業者やらとはトラブったみたいなこと言ってたし)、すると「東京おばさん」なんてあだ名は誰もが思いつきそうなものですが…検索して引っかかったりしなければいいのですがねw

  6. ドニート より:

    都内の人は心に余裕ないですからねwww
    くらいならギリすかね?w

  7. umi より:

    アウトでしょうなw 
    ちなみにその後会社に改めて連絡あって、「あの男以外ならOK」と言われたそうですが、「あの男(僕)が担当です」と言い撥ねたそうです。意外とテロに屈しない姿勢を見られて多少は溜飲が下がりましたが…近場でやってrときに何も無きゃいいが^^;

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