11/26　　余興の神様は

ビデオレターこそ完成したものの肝心のトーク内容がほとんど決まってない状態で迎えた結婚式前日、俺達は焦るべきだった。

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　　 ／￣＼
　　| ^o^　|　＜ 　とりあえず雀荘で話し合いますか！
　　 ＼＿／ 　　　　　　
　　 ＿|　|＿ 　　　　　
　　|　　　　　|
　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　|　　　　 |　＜　行きますか！
　　　　　　　　 ＼＿／ 　　
　　　　　　　　 ＿|　|＿
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とりあえずちょこっと打って頭をスッキリさせよう！それから真面目に話し合おう！そういう名目で向かった雀荘であったが・・・（このとき夜の10時）

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家に帰ってきたら朝の七時ってどういう事だ　／(^O^)＼

本格的にヤバイ状況に陥った我々は冷静にこれからどうするかを話し合う事にした。いや、真っ先に余興の事を話し合うべきなんだろうけど・・・　殺人的に眠かったわけで・・

　　 ／￣＼
　　| ^o^　|　＜ 　　ここは冷静に考えよう。今の眠い状態で
　　 ＼＿／ 　　　　いい意見が出るとはとても思えません。　
　　 ＿|　|＿ 　　　　とりあえず起きてから考えませんか？　　　
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　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　|　　　　 |　＜　そうですね！　
　　　　　　　　 ＼＿／ 　　　　それじゃあ一旦解散しましょうか！
　　　　　　　　 ＿|　|＿
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冷静に考えた結果、とりあえず仮眠を取ろう！となりまして・・結婚式は13時からなので、今から数時間程寝てからまた集まろうという事になりました。スーツ持参で泊まりに来てる魚君はともかく、Y君はどのみち一旦家に帰って支度しなきゃならないのでそれが一番現実的な意見のようです。

　Y君　「10時におまえっち行くから！絶対起きてろよ！！」

　うみ・魚　　「了解。」

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ﾌﾞﾙﾙﾙﾙr

ﾌﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

気付けば携帯が鳴ってました。

　　うみ　　「・・・・・・ん、」

どうやらY君から電話のようです。

　　「・・・・・・・ん、そういえば今何時だ？」

　　「・・・・・・・」

　　「・・・・・・・」

起きたら11時。完全に寝坊です。

　　（やべ、Ｙのヤツ怒ってずっと電話してたんだろうなぁ・・）

そう思い、慌てて電話に出たのですがよく考えてみると、鍵は開けっぱなしにしておいたのにY君が部屋に入ってきてないって事は・・

　うみ　　「もしもし」

　Y　　　「ホンッｯｯｯトにすまん。寝坊した・・・　今から全力で行く」

　うみ　　「・・・・・（やっぱりそうか）・・　・・・・・いいって事よ、
　　　　　　　失敗は誰にでもあるさ(´ー｀)」

　魚君　　「おまえすごいな」

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こうして、何だかんだでY君がうちに来たのは12時前。余興の練習以前にそろそろ会場に向かわないと間に合わない時間になっていたわけで・・・

手慰み程度に、会場の駐車場の隅で練習をしましたが時間切れ。

余興が完成しきらぬまま、いよいよ結婚式はスタートです！

仕方が無いので、お色直しやそういう合間の時間を探して酒をガブガブ飲みながら話し合いをしました。そんなこんだでとりあえず、なんとか完成。

・・・なんか、本当に前回の焼き直しを見てるようだ(‘A`)

そうして・・・いよいよ・・・・・・・

地獄ｽﾀｰﾄ！！

まぁ多くは語らない。とりあえず、この動画を見てみようか
　→　余興1（passはdejavu）

動画を見て頂ければわかると思いますが、ｽﾀｰﾄはかなり好調です！

　うみ　「・・・なんだけっこういい感じじゃん♪」

　Ｙ君　　「ああ、この流れのままいけば完璧だな＾＾」

こんな事を影で話しながら次の動画が始まるのを待っていたのですが・・おや？次の動画が始まらない、なにやら様子がおかしいぞ？

　　ざわざわ・・・
　　　　　ざわざわ・・・

全く予想外のﾊﾌﾟﾆﾝｸﾞに戸惑っていると・・

　司会　「すいませーん、機械の方がﾄﾗﾌﾞっちゃって・・・
　　　　　　直るまでちょっと繋いでて貰えますか＾＾」

順調な流れが機械の故障で中断とか・・　ありえないだろｗｗｗ
呪われてんのかな俺達／(^O^)＼

まぁ兎にも角にも、今はこの場をどうにかしないといけません。

　うみ　　「おい・・どうするよ　・・ﾋｿﾋｿ・・・」

　Ｙ君　　「何かﾈﾀあるか？・・・ﾋｿﾋｿ・・・」

　うみ　　「・・一発ｷﾞｬｸﾞ系ならﾏｸﾞﾛくらいしか無いけど・・ﾋｿﾋｿ・・・」

　Ｙ君　　「・・・築地のﾏｸﾞﾛ？あれをｺｺでやるのか？・・・ﾋｿﾋｿ・・」

　うみ　　「やっぱｷﾂｲよなぁ・・　どうしようか(‘A`) ・・・ﾋｿﾋｿ・・・」

繋ぎネタをどうしようか、ﾋｿﾋｿ話しで相談していたら司会のお姉さんがそれにしっかりと聞き耳を立てていて・・　

　司会　　「はい、なにやら御二方、築地のマグロというネタをやって
　　　　　　　くださるそうですよ＾＾！」

物凄い無茶振りをされてﾘｱﾙにこんな（↑）気分だったｗｗｗｗ

　Ｙ君　　「あ、はい・・　じゃあ築地のマグロをやらせて頂きます」

　うみ　　（・・・・あ、俺マグロ役なんだ・・）

んで、無理矢理やった・・・やらされた繋ぎのﾈﾀがこれ・・　
　　　→余興2（passはdejavu）

こうして、なんとか無茶振りを終わらせたというのに、司会のねーちゃんときたら・・

　司会　　「えーっと、これは確か次長課長のﾈﾀですよね＾＾」

　うみ・Ｙ　　「・・・ﾊﾊﾊ・・＾＾；

　　　
んで、しばらく高校の頃の思い出話しなんかをＹ君が語ったりして（滑りました）なんとか場つなぎをしてる内にようやく機械が直りまして・・

　司会　　「すいません、最初からやり直しって事でお願いします」

　うみ・Ｙ・魚　　（・・・・マジで！！！？？？？）

一度やったネタをまたやらされるなんて生き恥もイイ所（　＾ω＾）
もちろん2度目は笑い声などどこにも起きず・・・

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もしあのとき、機械が故障してなかったならばどんな結末が待っていたのかなんて、今の僕等にはわからない。いや、永遠にわからないのだろう。けど、もう少しマシな結果になっていたような・・　そう思ってしまうのは、それは果たして僕の驕りなのだろうか。だが、例えそれが驕りだったとしてもだ、

　魚　　「前に比べりゃ随分マシだった・・よな」

　うみ　　「ああ、そうだな。俺達は確実に進歩している」

この感情は紛れもない事実。僕たちは成長している。そうさ、それでいいじゃないか！今はただ、お疲れ様と・・・自分達にそう言ってやりたい。

　Ｙ君　　「じゃあ、疲れを取りに行きますか＾＾」

とりあえず俺達は2次会をすっぽかして雀荘へ向かった。