・二日目(7/26)
福島駅からそう遠くない位置の漫画喫茶で迎えた朝。この日最初に向かうは今回の東日本大震災にて沿岸部に壊滅的な被害を受ける事となった南相馬市。
・福島駅周辺 9:00~ (市内観光含む)
│ (国道115号・6号)
・南相馬 ~12:30
ここ(福島)へ至って尚、今までの日常と何ら変わりのない街の風景を見てきて、未だ『あの』福島へ来たという実感が持てずにいた僕でしたが…
(むっ、また片側交互通行か…)
写真は福島市街と南相馬市を繋ぐ115号線の道中のもの
亀裂が入ったのでしょうか?沿岸へ向かうにつれ、封鎖されてる道路がチラホラと…。徐々にではありますが、南相馬へと向かうにつれ非日常感をひしひしと感じてきます。まるで何事も無かったかのような市街地との対比が余計にそう思わせるのかもしれません。
そうして、二時間程のドライブの末たどり着いた南相馬市、その沿岸部は…
このような表現は不適切かつ不謹慎かもしれませんが、
(エヴァの作中で出てきそうな風景だなぁ…)
これが第一感でした。
カヲル君が鼻歌を口ずさみながら「歌はいいね…」と語る初登場のあのシーン。荒廃した第三新東京市、水と瓦礫だけの世界。まさしくその画が僕の頭に浮かんだのです。
既に震災から四ヶ月が経過しています。この風景が相当の整備がされた後だというのは馬鹿でもわかります。建物があったと思われる場所は瓦礫が取り除かれ、土地には基礎工事の部分(?)だけが露出していて、また、原型を取り留めている家屋には…
『コワシテ』 と。
スプレーで、恐らく家主か関係者の方が書いたのでしょう。これから別の被災地も何箇所か見て回るのですが、この手の「家主の懇願の書き込み」は度々目にする事となり、僕にはこれが今回被災地を見て回って一番心に堪えるものでありました。果たしてどんな気持ちでこれを書いたのか、想像するだけで悲痛な気持ちでいっぱいになります。
被災地の現状というものをネットで散々見てきて理解してきたつもりでした。ですが、どうしてもモニターの向こう側の世界という感じが拭えず…。それは一時物資不足など、自分達の生活に影響が出たときなどは決して他人事ではないと思い直すのですが、もうすぐ半年になる現在はと言えば…。言い方が悪いのですが、対岸の火事のような、僕は「ここ」に対してそんな別世界のような印象を抱いていたわけです。けれど実際ここへ来て、ようやくモニター越しには伝わらない『人間の温度』を感じたような気がしました。
もっとも、ここへ来なければ感じられないというのは僕の感覚が欠如している確たる証拠となってしまったわけなんですが…。僕は薄々それを感じていたため今回東北へ来ようと決めていました。見てどうなるものではないかもしれないけれど、可能ならば見ておくべきだと思って。
そうそう、南相馬市へ来て驚いたのは沿岸部「だけ」が別世界と化していた事。海岸から数十メートルの範囲だけが扇状に写真の通りの世界になってて、一本道路を隔てると途端にやはり、福島の中心部と同じように別世界…即ち、日常が広がっているのです。
津波の性質を考えれば当然と言えば当然の事なんですが、なんだかキカイダーの半身ぐらいにクッキリと明暗分かれた現状に僕は違和感というか何と言うか・・・
尚、この記事を書いてる現在こそもはや忘れ去られたというか飽きられたと言うか、あまりニュースですら見かけなくなった『放射能』問題ですが、僕が東北に来ていた頃も既にその傾向があったのですが腐っても問題の当人。
一体福島の住民は今、どんな感じなんだろうと身構えていたのですが…
(・・・マスクしてる人すらいない)
実際、都内の放射線量の高いいわゆるホットスポットと呼ばれる場所に置いても過剰な反応をしている人がほとんどいないのがいい例でしょう。「ただちに」影響が出ない以上気にしてない…というわけではないんでしょうが、思いの外皆さん普通に生活しているようで。
もっとこう、街中に広がる「キリストは身代わりに罪を負った」のような聖書の看板のように、「原発反対!綺麗な福島を返せ!」みたいな看板がそこらかしこに貼られてるのを想像していただけに肩透かしを喰らった気分です。
放射能についてはこれから答えの出てくる問題でしょうが、やはりここには未だ非現実感を覚えたままですね。
・南相馬 15:30~
│ (国道6号・4号)
・仙台駅周辺 ~15:30
南相馬を出ると、そのまま仙台へと向かいます。
この夜、仙台の繁華街である国分町にあるカプセルへと泊まったのですが、久々に走る車であの交通量は心労が激しく、とても夜の街へと遊びにいける状態ではありませんでした・・・とほほん。
そして仙台と言えばコレ!!味はさすがの一言でした!肉厚がありすぎてタン以外のどこか違う部位の焼肉を食べてるような感想を持ったのですが…思えばそれもなんだか本末転倒な話だなぁ^^;
7/26の出費 ・ガソリン代 0円
・漫画喫茶代 500円 (道調べ)
・駐車場代 1200円
・飲食代 2730円
・おみやげ 3400円 (牛タン)
・宿泊代 3300円 (カプセル)
――――
合計 11130円
旅の総計 26420円
コメント
他人のギャグをパクるとは…罰として某旅打ちプロの上を行くボランティア1ヶ月です!
ただ、関西に住んでいると東北は遠い。
某名◯プロやうみくんが時文言葉で語ってくれてようやくその片鱗を思う事ができます。
ありがとね。
真っ黒に日焼けしたチョコボールオッキーさんのブーメラン姿はまだですか~?^^
>>やす@豊中さん
>他人のギャグ
何のこと言ってるんだろうと思ったのですが、「とほほん」の事ですかw せっかく動きやすい場所に住んでいるので、他にもそういう機会があればなるべく書いていけたらと思います。コミケとかコミケとか。
明日お台場に行こうか悩み中です^^
>>( ・ω・)y-~~~~ さん
今回運転している時間が長かったため日焼けはそれほどまで… と思いきや、先日山梨の温泉行って一日外を歩き回ったら軽く火傷の気のある日焼けをしてしまいました。痛いお
今頃お台場で偏向報道反対!!とか何とか叫びよるのかな?
都会は面白イベント満載で羨ましい。
しかし写真の赤丸は遺体が見つかった場所ってのは都市伝説なのだろうか…
赤○は遺体のあった場所ですね
家にもちらほらあったと思います
そういえば結局のところ
行方不明あわせて
何名の方がなくなったのでしょうか?
自分は水をかって郵送したぐらいで
まったく実感無い今回の災害
私も心をなくした人間なのかな…
もうすぐ夏も終わりですねえ。
今日とかめっさ涼しいし・・・
震災から5ヶ月たった今でも余震は続いてますし、毎日のように原発のニュースが流れるのを見ると本当に復興できるのかと思ってしまいます。
他にも不安はたくさんあるけれども、それでも生きるためには前に進むしかないんだよなあ・・・と思いちょっと鬱になりますw
>>ゆうちゃん
叫んできたよ^^俺らの世代だとデモなんて体験する機会そうそうないから新鮮で楽しかったZE
写真の赤○は震災関連のスレでそういう書き込み見かけた事あるがどうなんだろうね?敢えて触れないようにしといたが・・
>>kenjiさん
>私も心をなくした人間なのかな…
臆面もなくこういう発言が出来るのがkenjiさんらしいよね^^;俺がAA職人だったら新たなAAが出来上がってたところだぜw
赤○は言い切りましたがそうなんですか。家屋はほとんど残ってなかったので確認できずです。死者・行方不明者の数は現在で2万人弱らしいですよ。
>>椰子さん
地震はこないだ大きなのが来て久々に思い出した…というのが正直なところでした(;^ω^)気付けばもう八月も終わり。考えると欝になるので考えるのをやめましょうw
可愛い奥様はコワイね><
赤○のソースはニュースですが・・・
どうも遺体発見したけどどうにもできないからとりあえず
赤丸描いておいて政府に回収してもらおう
って活動だったみたいです
ヘッドビーに・・・おれはなるっ!!
伸助・・・・
鑑定団楽しみだったんに・・・・・・(;´Д`)
>>( ・ω・)y-~~~~さん
魚君の事を指してるのだとしたら大きすぎる間違いです><
>>kenjiさん
なるほど、僕も震災関連のスレでそのような事を見かけたのですがあの当時は赤マルの部分にそのまま遺体が乗っかってたと思ってたのですが、政府に回収してもらうためだとしたら車なら車の中に、家屋ならその中に、という具合に知らせる印だったわけだ(゚∀゚) へぇ。勉強になるな。
ヘッドビーは…???
>>( ・ω・)y-~~~~さん
逆に鑑定団以外の心配を一切されてない辺りが彼の人徳ですよねw 僕も同じこと真っ先に思いました。