12/6  死を糧と…呼びたくはない。

うちのハム太郎がお亡くなりになられた。

飼い始めてからまだ一年半なので、平均三年生きると言われているキンクマハムスターの寿命からしたら相当早い。人間にして40半ばで逝去した感じだろうか。

死因はよくわかっていない。

突然娘がハムちゃんが死んじゃったと泣き出し、気付いたら冷たくなっていて…その時見たら給水ボトルが空だったので最後に水入れたのはいつ?と聞いたらわかんない…と。

ここ数日、娘が異様にネットに夢中になってて世話をしていなかったそうだ。笑えない結果だけど現実はいつもこんなもの。餌に関してはハムの習性として巣に溜め込んでいたはずなので、餓死は無さそうだが水は無くなったら補給できない。やはり一番考えられるのは脱水症状か?

そうじゃなくてもハムの突然死は珍しくもないそうだ。心不全や貯蔵していた餌が腐っていてそれを食べてしまった等、枚挙に暇がない。下手をすると相当早いが寿命だった可能性すらあるそうだ。最近、異常に動きが活発になってて深夜音が五月蝿いぐらいだった。特に以前書いた、脱走用の穴を埋めてからというもの…死に物狂いになってさらに穴を掘ろうとしていた節すらある。

思えばあれは何かのサインだったのかもしれない。或いは生きる希望を失った…というのは、世話を忘れていた自分たちのせめてもの希望的観測に過ぎない。

死因がなんであれ世話を忘れていたのは事実なのだ。それが死因じゃないにしても、とてもじゃないけど動物を飼う資格の無い責任感の無さを恥じるべきである。

ハムの世話は基本的に娘に任せているとは言え、僕ら夫婦もちょくちょく様子は見ていた。しかしここ数日なぜか二人ともハムの事をすっかり気にしてなくて、だから娘だけの所為とは言い切れない。

結局誰も気付けなかった以上…言い訳は出来ない。

ハムを飼う事になったとき、僕は動物を飼う事に対する嫌悪感を書いた事がある。決して動物が嫌いなわけではなく、何様のつもりで飼うなどと言っていいのだと…いつもの面倒くさい思考から。

その際に情操教育としての飼育、という項目にも触れている。ペットの死から学ぶ事がある、という思想だって飼育には含まれている、と。

しかしこうしてハムが逝った今、とてもそのような軽はずみな事は口にはできなかった。

 「ハムの死を無駄にするなよ、反省しろよ」

僕らの不注意が招いた結果に、とてもじゃないけどこんな事が言えるわけがない。

せめてもの救いは娘がわんわん泣いて、罪の意識を持ってくれた事だろうか。悲しいと感じてくれた事だろうか。しかしこれみよがしに、これを情操教育と言うのなら…やはり僕は生涯ペットを飼う事に対して肯定的にはなれそうもないな。

ただただ、申し訳ない。徒歩5分の嫁の会社の事務所の庭に土葬をした。たまにそこへ行って今日と言う日の気持ちを忘れないようにしたいと思う反面、それすら死を利用しているようで嫌悪感を覚えてしまう自分がいる。

次は猫を飼いたいなどとほざく娘に対しさすがに怒ってみたものの、ここで叱り諭してやる事こそがハムのためになるのだろうか。

コメント

  1. ドニート より:

    人間なんて根本的に反省したつもりとかポーズですからね(はなほじ
    親子愛溢れる物語に触れてこれからは親孝行しよう!と思い立っても数回行動おこして、少ししたらすっかり忘れてるなんて人も多数いるかと(自分もそうですw
    勿論結果がどうあれ反省、後悔は必要だとは思います。
    ただ、人間は常に慣れ、麻痺してく生き物であると認識しておく必要はあるかなと思います。

  2. kenji より:

    クソ真面目ですね。まぁ考えすぎるのは良くないですよ。
    情操教育とか言うなら保健所へGO

  3. kenji より:

    エウレカはその日と次の日で二万発ほど稼ぎましたが
    演出が単調なのとSTが一回転ごとに止め打ちなのでだれました。
    釘もちょっと閉まりましたのでもう良いです

  4. ヨシホイ より:

    しっかりと生き物と飼ってない自分はかわいさも分からないけれど悲しさもしらないっていい事なのか悪い事なのか・・?
    リスを凄く短い期間飼っていて掃除の時に脱走された時は悲しいよりもやっちまったっ・・!という感情でした
    次は猫を~という発言はもしそれまで飼っていた子が犬・猫だったら出てくるのか気になります

  5. アリエナイ より:

    親戚がプードルを飼っていて、脱走されて家の前にある踏切で電車に轢かれて死んだのですが、20年後に再び飼い始めたプードルを、全く同じ展開で死なせた時は驚愕しました。もちろん当人も凄く悲しんでいるのでとても口には出せませんが、なぜ過去から学ばないのかと。
    起こってしまった悲劇に対して、教訓と後悔を刻みつけて未来に生かせれば、今回の出来事は情操教育としてそれほど悪い事ではなかったのではないですかね(亡くなったハムちゃんには悪いですが…)最近も産まれたての赤ん坊を窒息死させた両親とかニュースで見ましたが、本当に小動物とか赤ん坊って、簡単に死んでしまいますよ。

  6. のっぽさん より:

    親から洗濯物を入れておいてという電話がかかってきて、「了解」と答えたにも関わらず、取り込むのを忘れてしまった私はとても動物の世話なんてできません。
    一週間に一回は腕時計を付けるのを忘れて出勤するし・・・

  7. がせじろう より:

    「また自分の事に夢中になって、ハムの時の様に水あげたりしないんでしょ?」
    と、言ってあげましょう
    「今度は大丈夫」と言い返してくるだろうから「じゃあなんでハムには出来なかったの?」と言ってトドメ
    暫くは動物飼わせない方がいいよ

  8. なまこ より:

    めっちゃお久しぶりです。相変わらずスロット糞馬鹿キチガイですな君は!!!(褒)
    最近猫を2匹仕事関係の人から頂いて飼い始めたんですが、ちゃんと世話するぞ!という意気込みはどこへやら、1週間後には餌やり以外母親の仕事になってました。本当にありがとうございました。
    あと、ずっと放置していたブログですが、最後の更新したんで見たらリンクから外しちゃって下さい。たぶんもうここも来ないと思います。それではゲンキデネ(・ω・)ノ

  9. umi より:

    >>ドニートさん
    >人間なんて根本的に反省したつもりとかポーズですからね(はなほじ
    これね。僕もよく妻にこう言って取り繕ったりしない事に対してキレられるんですが、裏で舌出してるよかよっぽどマシだと思うんだよなぁ。見た目だけの謝罪に何の意味があるんだ!!
    …と話が逸れてしまった^^;
    反省も後悔もして欲しいんですけど、それを強要させるのはまた別ですからこういう場面でどう教えればいいのか難しいっす。。
    >>kenjiさん
    不真面目の権化みたいな生活してるくせにこういうとこだけ面倒くさいとよく言われます('A`)
    エウレカはまだ打ててないけど、かなり期待ハズレだったっぽいね。なんでエウレカでこれをやっちゃったんだろう… にしても30/k超えは羨ましいな。ここ7~8年そんなの見てないわ
    >>ヨシホイさん
    悲しみは無理に得るべきものでもないと思うのでいいんじゃないでしょうか^^; リスはそのお話だと確かに悲壮感より喜劇感が伴いますねw野生に帰れていればいいのだが…
    猫発言はどうなんでしょうね。どうもハムを軽んじてるような感じでいい気はしませんね><
    >>アリエナイさん
    >起こってしまった悲劇に対して、教訓と後悔を刻みつけて未来に生かせれば、
    ええ事言いますな。小5の娘が今回の件をどれぐらいの深さで刻みつけたかはわかりませんが、そうなってくれればせめてもの救いです… (ところで、ここって親が何かしなきゃいけない場面でしょうかね?何か言うより自分で考えて欲しいんですが、また、そうじゃなきゃ意味がないと思うのですがそこらへんが難しい…)
    プードルの話は…不謹慎ながら笑っちゃいましたw 親戚さんも忘れてはいなかったと思いますが、20年も経ってるしまさかと思っちゃってたんでしょうね^^;
    にしても、脱走はともかく二匹とも列車に轢かれるってのもまた凄いな…
    >>のっぽさん
    大丈夫。親が世話してくれるさ!
    >一週間に一回は腕時計を付けるのを忘れて出勤するし・・
    知らんがなw(;^ω^)…
    >>がせじろうさん
    勿論そんな感じで諭しはしましたが、世話を一任していたとはいえ見て無かった僕らにも責任があるのであまり強くも言えないんですよ… 
    さすがに暫くは生き物を飼うわけにはいきませんね。
    >>なまこきゅん
    おお、生きてたか。相変わらずでやんなっちゃうけど、これでもそれなりに分別付いてきてんだぜ('A`) 
    ブログは了解。けどもう来ないなんて寂しい事言うなよ(´;ω;`) 数年経ってふと当時見ていたサイトを見に行ったとき、(あー、こいつまだバカやってんだw)って残ってたら嬉しいだろw? 
    そういうブログに、私はなりたい(キリッ 
    最近時間裂くのも辛くなってきたとこだけどね('A`)やれるとこまでダラダラやるよ。気が向いた時にでもまた何か書いておくれ。結婚、おめでとう!

  10. アリエナイ より:

    自分は動物は好きなことは好きなんですが、好きよりも自堕落さが優先されるダメ人間だし、飼う資格なんてないなというスタンスの人間なんですが、親や兄弟は動物大好きで、常に動物がいる環境で育ちました。
    死に目も何度か見てきましたが、そのたびに「しばらく動物は飼いたくない」「死んですぐにハイ次!ってなる人の思考が信じられない」という親の言葉を聞いて育ったので、自分もそういう倫理観になりました。なんで、似たような倫理観を持つうみさんが親御さんな時点で、何も問題はないと思います。子どもはショックな出来事からの立ち直りも早く、移り気なものですが、女の子ってのはボクらが思ってるよりもずっと優しく賢い生き物ですので…。(まさかのマジレスですいませんw)

  11. umi より:

    >>アリエナイさん
    まさかのドマジレスありがとう(;^ω^)
    なんか最初の文がすげぇ共感wうちも弟が生き物好きでよく飼ってたしなぁ。飼うのは反対だけどいざ飼うとかわいいもんですよね。しょっちゅう面倒見てたっけな
    親の倫理観がそっくりそのまま子に受け継がれるかというと、やはりアリエナイさん自らがいい例なんでしょうかね。しかし僕の姿を見て何かを学んでくれるとは思えないがw叱るのも何か違うし、一緒に悲しむ事が今一番必要なのかな…
    >女の子ってのはボクらが思ってるよりもずっと優しく賢い生き物ですので…
    これは敢えて同意しないでおこうw

  12. 椰子 より:

    弔いの意味もこめて49日過ぎたらまた検討してもいいんじゃないでしょうか。
    廃棄物処理なんてやってると動物とかは死んだら完全に廃棄物扱いになってしまっているのを目の当たりにして何とも言えない気持ちになります。

  13. umi より:

    >>椰子さん
    いやぁ、49日程度じゃ全然。高校入ったら考えてやってもいいかなってレベルですな('A`)
    死骸をゴミと一緒に出すのはちょっと考えられないけど…これって宗教観やら分化の違いとかもあるし何とも言えんですね。

タイトルとURLをコピーしました