11/2  解呪の儀

最寄の常盤道日立中央ICから降りて何か軽くコンビニで…と思っていたが、恐ろしい事に道中コンビニどころか生物の気配すら無く、さっそく茨城の洗礼を受ける事になった…というのはさすがに大げさかw

山の中にポツンと神社があるのでしょうがない。ここらへんは茨城じゃなくてもよく見る光景である。

この日、家から4時間半かけてやってきたのは御岩神社という知る人ぞ知る日本屈指のパワースポットとしても有名な場所。

かつてアポロ14号の宇宙飛行士エドガーミッチェルが宇宙から地球を眺めた際、1か所だけものすごく光っているように見える場所があって、後日その緯度や経度を計測したらここだったという逸話があるらしい。また、日本人初の女性宇宙飛行士である向井千秋さんも、スペースシャトルに乗って宇宙から地球を眺めたら「日本に光の柱が立っていて、その場所を調べてみたら日立の山の中だった」と言っていたという噂もあるそうな。

なんでもこの山全体で総勢188の神々が祀られているらしく、そういった意味でも神社界のディズニーランドと呼ばれているとか何とかw?

なんでもいい!日本最強と呼ばれるパワースポットよ、この十年でこびりついた俺の厄を祓っておくれ(´;ω;`)

御岩神社入り口。良い面構えです。人によってはこの場所に来ただけで「何か」を身体に感じたりするそうですが、あいにく僕はそういうのは未だ経験が無い… ここに来れば或いは!?と期待してたがそう事は簡単にはいかないか(;^ω^)

鳥居から仁王門へと続く玄関口にて迎えてくれる三本杉。屋久杉にも劣らぬ非常に立派な出で立ちに期待は否が応にも高まります。

荘厳なる空気漂う参道。木漏れ日が一層厳かさを醸し出すんだろうね、雰囲気だけで悪いものが浄化されそうな気さえしてくる。

しばらく歩くと「御岩神社」に到着。

この『御岩神社』のご祭神は、国常立尊(くにとこたちのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)、伊邪那美尊(いざなみのみこと)、他22柱(神様を柱と数えるそうな)。
と、その他にも境内というより山全体に様々な神社があって、合計で188の神々を祀っていると言う形。一応ここがメイン…という言い方もアレだが、中心的な神社となるのだろうかね?

てなわけでお祓いはここでするらしいが…

 (誰もいない…)

さてこの日、12時から予約をしていたのだがなんと他の客(?)がおらず僕一人でお祓いを受けることとなりました。祈祷や厄除けは予約制で、特に決まった時間に行うわけじゃなく神主さんが対応可能な時間帯で行うというものなので、たまたまこの時間帯に僕のほかに予約者がいなかったという事なのだが…こいつは贅沢、貸切状態だ。

 「さしつかえなければ、本日はどのような理由から厄除けを…?」

貸切だからなのだろうか?祈祷の前に割とフレンドリーに話しかけてくれる神主さん。人数が多かったらいちいちこんな事は聞かないだろうが、しかしまさかサギーが欠損が…なんて言えやしない。無論それだけじゃないけれど…

 「祟られてるとしか思えない出来事が昨今多くて(‘A`)…」
 「そうですか」 

粛々と一人でお祓いを受けるわたし。

ちなみに祈祷料であるが、個人の場合は五千円か一万円のコース(?)を選ぶ事となる。一体何が違うんですかと問い合わせてみたら、お気持ちですから…と言われたわけで。

よくわからんが、ここでケチっても仕方が無いと思い一万円コースを選択。後にわかったのだが、この値段は祈祷の後に貰える祈祷札(後述)の大きさが変わるだけのもので、別段値段によって祈祷の内容そのものが変わるわけではないらしいw

というか、ここまで来ていてぶっちゃけアレなんだけど…僕はこの手の物をあまり信じちゃいない。それは自分が体験した事がないからというのがあるし、こういったものは「気の持ちよう」だと考えているからでもある。

だからこの儀式によって「気持ち」が変わればそれで十分な効果はあると思う。例えソレがプラシーボだとしても。しかし、根がこんな風にひねくれてる僕は恐らく気休め程度にしか感じないだろう。じゃあなんでやるんだよと思われるかもしれないが、経験として見てみたいというのが一つ。それから本当に僕の人生観を変えるぐらいの何かが起きたらいいなという願望が一つ。

結果論としてだが、これまでありえないレベルの不ヅキを甘受してきた僕の心持ちはもはやこういった日常では到底覆せない何かでしか動かすことは出来ないと思っている。だから変わらなくてもともと、この儀式で少しでも僕の気持ちが前向きになれば儲けものなのだ。

こんな不真面目な態度で受けちゃ効くもんも効かないかもしれないが、こればっかりはしょうがないね。何かが起きるのを期待して、それでも期待しないで結果を待つことにする。

ちなみに厄払いを受ける人の家族など付き添いも昇殿できたりしたらしいが、それを知らない僕はノー天気に一人ぽつねんと祝詞を聞く羽目に。

その様はご覧のように、参拝客からは丸見えなのでちょっと恥ずかしいというか何と言うか…

さて、およそ20分ほどに渡る厄除け開運祈願であったが、道中一つだけ「お?」と思うことがあった。

儀式も終盤に差し掛かろうという頃、祈祷ではおなじみの大麻(おおぬさ)と呼ばれる先にたくさんの紙垂がついた棒を左右に振って不浄を祓い清める動作が行われた後、これまた見覚えのあるような無いような、棒の先に鈴がついた金色の祭具(神楽鈴?)をこれまた頭上でシャンシャンやり始めた際にソレは置きた。


シャンシャンシャン…

シャンシャンシャン…

 (お?)

その鈴の心地よい音色にまるで催眠でもかけられたかのごとく、頭の奥がジーンと痺れてきて、同時に何かが入り込んでくるような感覚があった(よく考えたら入ってきたのは音だなw)。場の空気による錯覚かもしれないが、こういう経験は初めてかもしれない。例えるならば、眠りに入ろうかと言う直前の意識が薄まる感覚に似ている。心地よい痺れとでも言おうか。

シャンシャン…

シャンシャン…

少し下げた状態の頭上では忙しく鈴が振られていた。

シャンシャンシャン…

シャンシャンシャン…

その音色をどこか遠くに聞きながら、ボーっと神殿の床を眺めているといつからだろう?一匹の虫がそこにいた。カナブンだろうか、コガネムシにも見えるがはっきりとはわからない。が、それは何か意思を持ってるかの如く僕の視線の先に現れ、まるで何かを伝えんがためにそこにただ佇んでいる。

 (何かあるのかね!?)

不思議なことに鈴の音が止み視線を外した隙に虫は見当たらなくなっていた。

 (あれは一体…)

滞りなく儀式が終わった後、神主さんと少しばかり世間話をした際にその事を聞いてみようと思ったが、中2病を患った中年と思われても嫌なので黙っておいた。そんな気持ちを察したかのように、「ここに祀られしいずれかの神が、必ずあなたの厄を祓ってくれるでしょう」と最期に言って頂いたのだが、果たしてアレがそうだったら凄い体験をしたのかもしれないな、なんてね。

その世間話の最中に、このあと「山」へは登るのですか?と聞かれ、そのまま帰るつもりであったが神主さんが是非お登りなさいと言うので行ってみる事にした。もともとここは「山」を、その山頂にある「岩」を信仰する磐座信仰だそうで、山頂にある岩に神々が宿った事が始まりと言われている…とか何とか。

そりゃ登らないわけにはいかないな!

御岩神社の奥へと進むと現れる山道より、かびれの高峰(御岩山山頂)を目指す。時刻はお昼過ぎ。朝からほとんど何も食べてないので腹ペコMAXな娘ちゃんからは大ブーイングだったが、あと少し!あと少しと40分ほど騙し騙しついに山頂へと到着w。思ってたより全然距離があったな^^;

山頂にはなんでこんなところに?と思えるような大きな岩がゴロゴロしてて、断崖絶壁となったその岩上から見下ろす風景はとんでもなく素晴らしいものであった。屋久島に太鼓岩という、これまた巨石の上からもののけ姫の森を眼下に一望できる絶景スポットがあるのだが、それに勝るとも劣らぬ大迫力。

そもそもにして御岩神社の信仰の根底を成す場所でもあるので、ここへ訪れた際には登らないわけには行かない場所ですな!

下山後、社務所にて厄除け後の「祈祷札」を受け取ると…デカっw!!

これが一万円分の札というわけか、五千円だともう少し小さいのかな?デカけりゃいいってもんじゃないとは思うがw頼んだぜ!色々。

神社を後にすると、一路大洗へと向かう。道中オーシャンビューの温泉に浸かりながら…でも良く考えるとこの海は普段見てる海と同じなんだなと思ったり^^;日本海に行くと感動するが太平洋だとありがたみが薄まる太平洋沿いの県民あるあるw。

大洗は噂どおりの地域全体でのガルパン推しであったが、そこまでガルパンファンでもないので感動もそこそこでした。町の至る所にキャラのPOPが置かれてるのだが、ほとんどが脇役の誰?って人ばかりで苦笑。

 (誰だよおまえw)

わかる人にはわかるんだろうが、どういう基準で置かれているのかw有名どころにメインキャラという采配なのかな~?

名物あんこう鍋は…う~ん。こんなもんかw

翌朝、大洗磯前神社という立派な神社の手前にある「神磯の鳥居」と呼ばれる絶景スポットへと行ってみる。知り合い曰く、「朝日の大変綺麗な町」という事で頑張って早起きして見にきたのだ。

ご覧のように、波打ち際にある岩場に建てられた小さな鳥居が皆さんのお目当て。ここに重ね合わせた水平線から顔を出す朝日と一緒に写真を撮るのが目的なのだろう。こんな早朝にも関わらず結構人がいて驚かされる。これみんな観光客なんだろうなー。

…も、この日は雲が厚く最後まで太陽を拝めることはなかった^^;

なんやねんと思いつつ、境内にある自動販売機で温かい飲み物を買うと…なんと、130円のジュースを200円で買ったのにおつりが270円も出てきたではないか!!いや、前の人が200円取り忘れていったのか??

 「御岩神社のパワーすげえww」
 「馬鹿言ってんじゃないよ(´・ω・`)」

僥倖を賽銭箱に投げ込んで先へと進みましょう。

と、そういえばこの磯前神社…さすがに聖地というだけあって痛絵馬がすごかったw中には絵馬に写真を貼り付けてシリーズ化(全キャラ分)してる人もいたりで、良し悪しはともかくガルパンによる経済効果は計り知れないんだろうなーと思わずにはいられない。

さて御岩神社のほかに茨城でどこへ行こうかとなったとき、牛久大仏か袋田の滝か、はたまた…

というわけでやってきたのは茨城県民の心の富士山と言われる(そうなの?)筑波山。

妻がご朱印が欲しいという理由で選ばれたこの山だが…そうそう、今まで様々な神社を廻ってきたが、ご朱印などというものに全く興味が無かったため知らなかったのだが…こうして意識して見てると案外にご朱印集めをしている人が多いという事に気付かされる。

今回の筑波山にしたってそう。御岩神社でもそうだった。若い女性同士の観光客が結構多いのだ。恐らくこれが話題の「ご朱印ガール」というやつなんだろうね(2014年頃からあるらしいが初めて聞いたわw)。良い趣味だと思うぜよ。

筑波山は登山と言うよりハイキング…というより、ちょっとしたテーマパークw昭和の匂いが残るアトラクションの数々にしんみりしつつ、ロープーウェイが山頂の傍まで引かれているのは如何なものかと思うが、その手軽さからか老若男女人を選ばず恐ろしく客が多い。

御岩山山頂のようにてっぺんに大きな岩があってそこから絶景が見下ろせるのだが、ご覧のように人が多すぎて猿山のようになっているw

こんだけ混雑してると誤って接触したりで転落事故も絶えないんじゃないのかな…。昔、学校に遊具としてコンクリートで作られた「山」があって、そこの天辺から何者かに落とされたことを思い出した。よく死ななかったもんだw

帰って御岩神社で祈祷札と一緒に貰った大きな紙袋を開けてみると…清めの塩、清めの清酒、清めのお菓子?、破魔矢?、お茶と思った以上に色々入ってたが…

 (福袋かよw)

御利益のほうは…既にありえない場所からヘソクリ一万円が発見されたりと、先の自動販売機含めて祈祷代はとっくに回収済みで効果のほどに驚いている次第。

思えばパチを完全に辞めたわけですぐに厄が落とせたかを確かめる術はないのだが、追々このブログ内で目に見える御利益が示せればいいなと思います^^

茨城県は、もうしばらくはいいやw

コメント

  1. より:

    家族という幸せが身近にあることは幸せですね。

  2. 匿名 より:

    なぜ?なんで?試せば良いじゃん。
    その為に行ったんでしょ。打ってみようよ。
    同じ悩みを持つ人に希望の光を。

  3. ヨシホイ より:

    週末化物語のフリーズで2k枚でた自分にはタイムリーなタイトル
    先月から恐ろしい程引ける勝ててるで自分が怖いです・・いや普段が普段なのでそこまでではないですがwちなアマツはどうしても見れない><
    僕もお祓い等信じたいけれど見えないわからないので信じきれてない感じですね。けど毎日一生懸命お祈りして誰とでもニコニコ話してる僕のばあちゃん見てると気持ちが大事なんだなと思わされます
    その一瞬見えた虫が兄さんの中に溜まっていた穢れでお祓いによって落とされた・・なんかいいですね!でも兄さんの10年間は多分虫では収まらないと予想

  4. へむ より:

    シャンシャンシャンの下りは牙狼でも思い出したのかと思いましたw

  5. 椰子 より:

    1万は奮発しましたねー。
    これで流れが変わるといいですね、試しに年末ジャンボでも買ってみてはどうでしょうw
    最近寝てて金縛りにあったり、布団の上に何か乗ってる感覚や隣に誰かいるような気がしてあんまよく眠れてないです。
    僕も御祓いが必要かもしれないな
    (´・ω・`)

  6. kenji より:

    玉串が太いってあるから大きい方ってことなんでしょうね。
    日常のなかで良し悪しがハッキリ出るのはギャンブルくらいなので
    普通の生活してて厄が落ちたと思うのは
    まさに気の持ち用なんでしょうね。

  7. umi より:

    >>むさん
    そうですね。厄も糞も、この幸せの裏返しだったと今際の際に思うのかもしれません。こんな平穏が僕に訪れていいのかとたまに怖くなりますよ(;^ω^)
    >>名無しさん
    ここで十万二十万勝った所で厄が落ちたかなんてわかりませんよ。最低でも一年ぐらい見ないとw
    大勝しても変な色気が出るから凶
    大敗したらやっぱり大凶
    ショボ勝ちで当然の気持ち
    ショボ負けは嫌な気分
    …と、もはや僕がパチンコ打って幸せな気持ちになるルートが一切存在しないので無理っすねw
    >>ヨシホイさん
    化のフリーズで2000枚は事故ですよ先生!なんだかんだでここ最近ずっと調子良さそうに見えますがw
    心が豊かな人と貧しい人じゃ同じ現象に対する感じ方が全く違ったりしますし、そうやってどんどん幸福度に差は出て行くのでしょうね。冗談抜きに人間最期は「心」の勝負なのかもしれませんw
    虫の話はいつか「あの時の虫こそ…」って語れる存在になってくれたら嬉しいですな。
    >>へむさん
    催眠状態でガロが思い描かれるようなら神様も呆れてそっぽ向いたでしょうねw言われてみるともうあの金シャンの音にしか聞こえないぜ…
    >>椰子さん
    そうっすね。パチ辞めたら一回だけ宝くじ買おうって思ってたんですが、ついに時期が来たのかもしれません
    個人的にはそれプラス15年ほどつけてるミサンガが切れたらと思ってたんですが全く切れる気配ないしなーw
    金縛りは寝不足から来る疲れの負のループって気もしますが、周囲に違和感を覚えたりするのは怖いですね… お祓いしてみて効果のほどを聞かせてくださいなw
    >>kenjiさん
    おおー、そういう意味なのかな?全く気にしてなかった。
    ギャンブルは完全に自分の都合で判断出来るからわかりやすいよね。でも一歩引いて見るとギャンブルで勝つ事が吉とは限らない場面も往々にしてあるわけで、やっぱり死ぬまで何が良かったかなんて判断つかねぇな
    ポジティブ思考最強説だよ。今後の人生の教訓にしたいな

  8. のっぽさん より:

    ダラブロのバックナンバーを読み返していたのですが、10年前も苦しそうな感じですね。スパイダーとか回胴王辺りは自分もまだ勝てていた時期なので懐かしかったです。

  9. ピース より:

    茨城県お祓い旅行お疲れ様でした。
    筑波山は、小学校遠足で行って、がまの油と弁慶の七戻りしか記憶がないw
    行こうと思っても、人の多さの噂を聞いていて結局行けずじまい。
    バジ絆、もう少しで120万G行くのにフリーズ3回目がまだ全然引ける気配がないので、私もお祓いしてもらおうかと思います。

  10. 三重県人 より:

    シャンシャンは自分も初代ガロを連想しましたw
    そういえば先月に魔戒を打ち納めしたんですが夕方コーナー開店で初当たり5回の4万発OVERで気持ち良く別れを終えることが出来ました。

  11. umi より:

    >>のっぽさん
    そうなんすよ。個人的な感覚としては、ちょうど2006年から地獄が始まったと認識してます。悲報伝の6でクソ負けした日がターニングポイントだという確かな確信がある!!
    >>ピースさん
    あー、確かにガマの油やたら推してたなぁwガマ石だかって、なんか口ぽっかり開けたみたいな岩がありましたがあれの関係でガマガマ言ってるのかな?
    びっくりするくらい人多いし、思ってたよりも全然距離が無いので山道で渋滞しますw
    絆のフリーズ引きたいならやはり甲賀の里にいくのがよろしいのではw?
    >>三重県人さん
    夕方から初当たりを五回も引けてかつ四万発オーバーじゃほとんど通常回してませんねwさぞ楽しかったことでしょう…絶対次打ったらあかんで!!!