6/18　　総村八分時代

前回のハウスメーカーの営業とは別に、最近「マンション投資」の電話がやたらかかってくるようになった。一体全体どこから僕のような輩とマンション投資など結びつくのか甚だ疑問ではあるが、時期が時期だけにちょっと勘ぐってしまう。が、ハウスメーカーがそんな事をするメリットなんてないし…

　「突然ですが、マンション投資にご興味はありませんか！？」　

以前までならこの第一声の時点で結構ですと一蹴しているところだけれど、少し前まで営業紛いのあいさつ周りをしていた経緯もあって相手に門前払いにされる虚しさはわからんでもない。同じ断るにしても言い方というものがある。

まずは相手にある程度喋らせてやる事だ。プロレスと一緒。どうせ結果の決まっている試合ではあるが、まずは相手の攻撃を受け、それから倒すのが粋ってもんだろう。

　「今回ですね、うみさんはなぜ自分にマンション投資のお話が？と思ったかと思いますがどうしてだと思います？」
　「さあ？」
　「・・・僕らもね、何も無作為に電話しているわけじゃないんですよ。うみさんが普段から投資に興味があるという入念なリサーチの元で、」
　「そうなんですか？」
　「えっ」
　「えっ」
　「そ、それはそうと、最近こういうお電話結構かかってくると思うんですが、なぜ我々がうみさんの番号を知ってるのかとか疑問に思いますよね」
　「そうですね」
　「これはですね、違法な名簿屋から買い取ったとかではなく、とあるデータベース会社から買い取ったもので、合法なんですよ」
　「違いがわかりませんね」
　「アハハ」
　「・・・」
　「あ、普段から日経新聞とか読まれてます？」

　「はよ用件言えや(´・ω・｀)」

ひどいトークだよｗいっちゃん最初に「お時間三分間だけよろしいですか？」とか言っといて、試しに三分付き合ってみたら一切本題に入りやがらねえ(‘A`)

ワシも整骨通いで暇ではないし、そもそも電話が掛かって来たのは21時前。急かすよう本題に入らせると…ここからもっと酷かったｗ

　「時にうみさん、年金制度は今後ますます破綻の一途を辿ると思われますが老後は不安に思ってませんか？」
　「いや別に」

既に切りたい気分だったので適当に相槌を打ちながら話す。するとどうだろう。

　「えっ？老後が心配ではないのですか？」
　「特には」
　「あっ。そうなんですか！何も考えてないんですね＾＾！」

　（・・・っ!?）

　「安心してください！当社ではうみさんのような何も考えてない人でも…

久々に屋上へ呼びそうになったが（笑）、これはプロレス。これはプロレス。もう少し耐えろ…

　「それでですね。是非横浜に紹介したいワンルーム物件が…」
　「横浜っ！？なんで」
　「ええ？いいところですよ～」
　「いやいや。どのみちこれから出費が嵩むだろうしそんな余裕ありませんよ」
　「えっ？何かあるんですか」
　「まあ」

ここで僕としては家の事を言ったつもりだったし、そういう経路で向こうに情報が行って今回の勧誘に繋がってるとも思っていたがどうも違ったようで…

相手も相手で何を勘違いしたのか、糸口を見つけたとばかりにヒートアップ。

　「ちょっとうみさん！何か勘違いされてるようですが今回のお話はそういうものじゃございませんよ」
 「そういうもの…？」
 「ですからお金の話ですよね？大丈夫です。この投資は初期費用が無くても…」
 「いや、そうじゃなくて…」
 「大丈夫です！むしろうみさんのようなギリギリの生活をしている方こそ・・・

この後、調べてみるとこの株式会社グリップという会社はその道では有名な迷惑業者のようで。最後、二度と掛けないでいいからね♪と言った数日後にまた別の番号から普通にかかってきましたからね…

最近やってる仕事もアポ取り→説明→工事の経路を辿るのだけど、このアポ取りの段階で恐ろしいほど疑われる事が多い。ちゃんと国公認の証書を持って、公式の書類を見せネット上でその件について細かく説明しているサイトまで紹介しているというのに、

　「だってあなたたちそういうの作るの上手じゃない」
　「（；＾ω＾）」

なんて言われちゃって…(´・ω・｀)

おまえら疑いすぎだろって思っていたが、こういうのが横行してんじゃそりゃしょうがないよな。人を見たら泥棒と思えって精神が学校で教えられる日も近いのかもしれないし、遠くの親戚より近くの他人なんて言葉も古事になろうよ。

ご近所付き合いとかも今後どんどん減ってくのだろう。そういう時代に家を建てる事について、一見楽になりそうだけど、同時に面倒な事も山積みになるんだろうな。