7/29  読点王

何時の間にか娘が夏休みに入っていたようだ。

吹奏楽部の練習でほぼ毎日出かけていく。なんでも日中36℃にもなる室内環境化で四時間ぶっ続けで練習しているらしく、先日二人が熱中症で倒れたそうだ(;^ω^) なのにそれからも変わらず休憩無しでやってるそうで・・・水分補給すら満足に許されないらしい、昭和か!と言ってしまうぐらい、噂には聞いていたが思っていた以上に体育会系のようだ。

 「読書感想文何読めばいい?」

そして夏休みと言えば定番のコレ。って、娘が小学生の頃はさっぱり聞いてなかった単語のような気がするが、どうやら通っていた小学校は選択式で読書感想文or自由研究というやり方だったらしく毎回自由研究を選んでいたそうな。

 (通りで今まで聞いた事がなかったわけだ)

さて相変わらず「指定図書」なる、どういう基準で選ばれているかわからん本を薦められる最中・・・わざわざそのために一冊買うのもバカらしいと思ったので家にある本の中で「それらしい」ものを選んでやる事にした。

 『こころ』夏目漱石
 『羅生門』芥川龍之介
 『星を継ぐもの』J・P・ホーガン
 『麻雀放浪記』阿佐田哲也

本音を言えば遠藤周作先生の名作やら罪と罰のような有名どころで読ませたい作品はたくさんある。だが、中学生の読書感想文という点で見るとここらへんかな…と選んだ四作であったが、やはりというか娘が手に取ったのは『羅生門』であった。理由は勿論18ページという短さからだろうw

出来れば「こころ」を読んで欲しかったが仕方が無い。「羅生門」も善悪を考えるという点では素晴らしい教材になろう。学校の教科書にも載っていたはずだ・・・が、あれは小中高のどこだったっけかな?

  (しかしこいつ、文才無えな(;^ω^)・・)

文才という言葉も非常に抽象的で主観的なものだと思うが、それにしたって酷いw句読点の付け方からしてまずセンスが微塵も感じられない。

僕は句読点というのは文章における「息継ぎ」のようなものと認識しているが、だとすれば娘のそれは溺れているようで・・・ 直進道路で続けざまに赤信号に停められる感覚とでも言おうか、読んでて度々つっかえ不快なことこの上ない。

 「いいか?○○と書き出してるのに××という締め方はおかしいだろ」
 「わかんないよ~(´;ω;`)」
 「何度も頭の中で読み直せ!違和感覚えなきゃOKだ」
 「違和感なんてわかんないよ~(´;ω;`)」
 「たくさん本を読んで感じるんだよ」
 「いま読んでるよ~(´;ω;`)」

と、あーだこーだ言ってるうちに図らずも赤ペン先生役をやる事になったのだけど、原稿用紙五枚分で何回「読点」を消したかわからない。

確かに僕は「ですますやら言い回しで適当に水増ししろ」とは言ったが、しかし「、」で稼ぐんじゃねえよ(笑。僕が中学生くらいの頃は段落を意味もなく変えて水増ししていたものだが、娘いわく「それは何かいけない気がする」との事。

 「お、おう(;^ω^)そういうのは大切だ・・・」

羅生門じゃないが、何が善で何が悪かは個人の感覚に依る。それは立場や状況によって変わるものでもあるが、願わくば娘にはこのまま、段落を意味なく変えるようなこすっからい人間にはなって欲しくないものだ。下人とは違う物語を紡いで欲しい。

コメント

  1. kenji より:

    教え方が、ぴゅっと振ってパーンと叩く
    みたいで理論性が皆無w
    起承転結、結論書いておいて何故なら、とか文法を覚えた方が早いかと

  2. ドニート より:

    読書感想文とは文庫本の巻末を読んで書くものだと思ってました

  3. 愛知のクマ より:

    読書感想文ってその世代には難解な作品ありますよね。
    芥川先生なんて、小、中学校では難しい部類に入るのでは?
    こころは中3か、高校一年の教材で読んで心動かされた記憶があります。

    自分自身に卑怯な面があっても、子供にはやはり真っ直ぐでいて欲しい気持ちは皆同じですねw

    阿佐田先生は人間らしさを前面に押し出す、昭和臭さがとてもいいですね
    ところで、umi大先生の作品の文庫化はいつですか?

  4. せがた より:

    吹奏学部の部活動に息子も毎日行ってますが、その環境はよろしくないですな。
    顧問の方は居ないのですかね?
    面倒臭いクレームが入りそうですね。

  5. G より:

    まじかよ
    行を進めた瞬間に句点をぶちこんで一行浮かせるという行為に労力のすべてを使った俺の夏休み感想文は一体…
    あ俺も読点つけるの下手ですわ(`;ω;´)
    読点をつけやすいように、うまく区切れる文章を書く能力もいりますねこれ

  6. umi より:

    >>kenjiさん
    実際はちゃんと文章の例を出して説明してるよw僕自身文章を書く際の細かいルールとかよくわかってないので感覚的な事しか教えられないのはあるが、そんな長嶋監督みたいな感じじゃないので安心してくださいw

    >>ドニートさん
    それを試みてた時期が僕にも確かにあったんですが、果たして上手く言ってたのかと・・・後年、しっかり本を読み込むようになって感じた事なんですが、巻末の解説って大体が名のある作家さんだったりするのでそれ単体で面白い事が多く、かつ高次元な内容過ぎてパクるとバランスがおかしくなっちゃう気がして・・・w

    >>愛知のクマさん
    文章から受ける表面的な感想、物語に入り込んだ上での内面的な感想ってのがあると思うのですが、羅生門に限っては中学生の表面的な感想でも感想文は書ける作品かな~と思っています。大人になってもう一度読んで欲しいと思いますね、きっと感じ方が違うでしょうから。そういう意味で難しくても「こころ」なども今のぐらいに一度読んで欲しいと思っています。自分がそうだったからでしょうが、本から学べることは思っている以上に多いはずです。僕が教えてやれる事は少ないのでせめてそういう事は伝えてやりたいな~と。

    阿佐田先生の作品などピカレスクロマン系は、ある程度そっちの世界を見てからじゃないと実感としてわからないかもしれませんね。わかって欲しいような、そうじゃないような・・・w僕のは定年退職後か、離婚後かな・・・w

    >>せがたさん
    どうも先生より先輩がうるさいそうで・・・^^; なんか熱中症で倒れた子の一人がその後も体調不良にプラスして精神的な異常を来たしているっぽいので・・・今後進展があるかもしれません。娘の立場で考えるとクレームも難しいものですな~。

    >>Gさん
    読点の正解なんてのは僕もわかりませんが、不快なのは間違いなくありますよね。それが不正解かもわかりません。逆にその不快感のせいで文章が際立つ事もあるわけで、奥が深いですわ