10/23　　大体正しい選択

ちょいと所用で東京へ行く事になったので、このタイミングしかないと強引に寄って来ました。

盆に行ったらまさかの休みだった高級チェア専門店ですな。

あれから大分時間が経ってしまったが、試座しないと妻から椅子を買う許可が貰えないのでしゃあない。別に無理やり買ってもいいんだけど、円満な家庭を作るためにはどちらかが折れる事も重要さ。

そう何度も通いたい距離じゃないし、この日に決めてしまおうと気合を入れて入店。

　（人っ子一人いやしねぇ！！）

この日が平日だったのもあってか、2F3Fとツーフロアある店内には二人の従業員の姿しか見られず…そのうちの一人が「コンシェルジュ」的な役割らしい。基本的には予約制で付いてくれるはずこのコンシェルジュさんがご覧の状況という事で、図らずも色々教えてくれる事となった。

　（マンツーマンは気まじいぜ…（；＾ω＾））

正直僕は服屋やらで店員さんが話しかけてくるのは好きじゃないタイプ。

だが高級チェアは座った人に合わせて椅子を「調整」する事が何より重要で、そのカスタマイズ性こそが高級チェアの最大の売りでもある。しかしその調整の仕方…操作は知らない人間からすると非常に分かり辛く、事実僕もこの日それは初めて実感した。せっかくの高級チェアと言えど自分に合った調整がわからないまま座ってもその魅力は感じきれないものだ。高さはもちろんの事、ちょっとリクライニングの反発を強くしたり、座面をもう少し引っ込めたりと…各々に合ったチューニングをして初めて高級チェアを体感できる。

コンシェルジュさんはその手助けをしてくださるとても重要な役割。もし興味があってこのお店に見に行くという方がいたら是非予約して一緒に椅子を選んでもらう事をオススメします。

　（お、あれは！）

イトーキ オフィスチェア スピーナ KE-767GP-T1T1T1

前回、プライムデーで買おうか迷って実際注文画面まで行ったのに妻のアカウントのパスワードがわからずギリギリで買えなかった品である。

あの時は試座もせず、時間に追われて妥協と言うかこれでいいんじゃね？という勢いだけで購入を決意したわけだが、果たして買っていたらどうなっただろう・・・と恐る恐る座る、、、と。

　（・・・・（；＾ω＾）う~ん）

正直、買わなくて良かったｗ

思っていた以上に背面の堅さ、重さが気になるし、座部稼動域もアーロンチェアなどのそれと比べるととても小さく自由が利かない。オフィス用として見たらこの堅さもいいのかもしれないが、家でだらりとしたいのにこれはちょっと辛いものがある。

今回色々座ってみてわかったが、高級チェアを買う上で何を重視するかは非常に重要だ。

とりわけ、仕事として一日座る事を目的とするかどうかで選び方は随分変わると思う。僕の場合はそこまで長い時間座りっぱなしと言うわけではない。それも、腰痛対策として少しでも腰に負担の少ない椅子を買おうと思っているだけで、無理にオフィス用に特化した高級チェアを買う必要が無いと改めて気付かされたわけで…

（やっぱ試座は大事だな（；＾ω＾）！！！）

値段が値段だけに、やはり今後10万クラスの椅子を買おうという方は絶対に試座してみる事をオススメしておきます。我々のような地方民には辛いですが、それでも苦労してでも探しに行った方がいい。それぐらいメーカーや、そのメーカー内でもシリーズが変われば座り心地は全然違う別物だと思っていい。いくら高級チェアと言っても用途に合っていなければそれは宝の持ち腐れ。ややもすれば返って足を引っ張りかねない。

今回の僕が特に良い例だった。エルゴヒューマンというシリーズがあるのだが、これは静岡の家具屋に置いてあって実際に座ってみる事はしていた。だが、その時は椅子の「調整」の仕方を知らず、店に置いてある設定そのままに座った結果…ただただ柔らかいアーロンチェアの劣化品という印象しか抱いていなかったのだが…

　「あれ？これってもっと安っぽい感じじゃありませんっけ！？」
　「あー…エルゴヒューマンは大量生産で廉価に作る事をしていますが、機能的にはその他の高級チェアーと大差はありませんよ。確かに細かい部分で少しずつ差はあるかもしれませんけど、ぶっちゃけ家庭用では十分過ぎるぐらいです」
　「そうなんですか！前に座った時はアーロンの劣化版としか思わなかったけど、色々弄ると全然そんな事ありませんね(ﾟ∀ﾟ)」

結局この日、オカムラ オフィスチェア バロン 可動ヘッドレスト 可動肘 座メッシュ ブラック CP81AR-FDH1と、オカムラ オフィスチェア コンテッサ セコンダ 可動肘 エクストラハイバック 座:メッシュ ブラック CC85BR-FPG1を主な目的として見にいったわけだが、気付けばエルゴヒューマンプロを注文している僕がいたわけで…

ここに来るまでの僕なら、

　（この椅子に10万出すならちょっと上乗せして14万のアーロンチェアや17万のオカムラコンテッサなどを買いたくなるよな～）

などと思っていたのだが、よくよく考えると自分にそこまでの「最高級品」が必要かと問われると全然そんな事は無く、むしろもっとグレードを落としたって良さそうだ、と。

そうして実際に座ってその性能で十二分に満足できる事を知ればもう迷う事はない。それもこれも正しいチューニングで「ベスト」な状態を比べられた結果であり、全てはコンシェルジュつきのこの店に来れたおかげであると言っても過言ではない！！！

・・・ちなみにまだ椅子は届いておらず、試座しただけでここまで言い切っている段階なのはご愛嬌ｗこれでいざ使ってみたら合わん、とかなったらお笑い種だな。

ともかく、今回の件で皆さんに言いたいことはただ一つ！

妻の言う事は聞いておけという事だ（；＾ω＾）