一条工務店の担当さんが物凄い熱意で薦めてきた本社工場見学会。
推しである床暖房その他全館空調設備などを体感できるとの事で、既に一条に傾きかけてた妻の熱望もあり行ってみる事にした。一路浜松へ、車で一時間半のちょっとした小旅行だ。
《勝った!第三部完!》
この時点で担当は内心もらったと思ったことだろう。わざわざ工場見学まで来てくれる時点で赤保留、バスツアーまで来ている見学者の山は見た目通りの「群」演出で信頼度の押し上げに他ならない。
さらに工場見学の翌日、「こういうプランは出来るのか」と僕らが再度確認の話し合いに来た時点で確定音が鳴り響いたに違いない、…そう、彼の耳には。
「大変素晴らしい設備でしたが、改めて自分たちが何を求めているのかわからなくなりました。じっくり考え直してきますのでその時はまたお願いします^^」
「え…?」
後日送ったメールに、普段なら即返信してくる担当さんが三日も無反応であったのだからその胸中が窺えようというものだw
「○○さん激オコかな(;^ω^)?」
「そんなのいちいち気にしてたら営業なんてやってらんないから(´・ω・`)」
妻との話し合いの結果、一条工務店からは一旦離脱という事になった。皮肉な事に工場見学でその性能の高さを見るに従い、以前から思っていた疑惑が確信に変わったのだ。
“果たしてここまでの性能が必要なのか?” という疑問。
俗に言う「過剰性能」。一条工務店以外の工務店やハウスメーカーの見学会もそこそこ行ってる僕らが度々耳にしてきたワードでもある。初めそれは性能差で劣る会社らの言い訳みたいに聞こえていたのだけれど、自分で噛み砕いて考え始められるようになると段々にその言い分にも納得が行く様になってきた。
とある住宅説明会でこんな例えがあった、
『北海道と静岡で、同じ断熱性能が求められるのでしょうか?』
これは地元に根付いた工務店の主張だったのだが、なるほどなぁと思う。確かに一条工務店は性能に関しては日本トップクラスのものを作るのだろうが、その分値段は張るし、そうまでして必要なスペックなのかと問われると…恐らく違う。
そりゃ大は小を兼ねるというか、いい物を作っておけば間違いないとは思うのだけど、それ相応の費用もかかるし、月々の生活を圧迫してまで過剰な機能をつける余裕があるかと言えば答えはNOだ。
全国展開しているメーカーという事で、沖縄でも北海道でも一律に快適に過ごせる家をパッケージ化しているのが一条なのである。どこで売っても問題ない家作りをしてきた結果があの高性能であり、それに伴い上がった値段なのだ。
つまるところ、僕等はせいぜい高速道路で快適に走れる車が欲しいだけで、何もサーキットを走ろうというわけではないと気がついた次第。F1に出るような高性能カーは求めてないのだ。
『性能と値段のバランス』
一条の担当さんには申し訳ないが、ようやく自分たちの求める家の方針がおぼろげながら見えてきた。
…三ヶ月ほどガチで住宅展示場をめぐりに巡ってようやく、「おぼろげに」見えてきたのだ(;^ω^)
以前コメント欄で、「これから住宅展示場回りで辟易とすると思うが頑張れ!」的なアドバイスを貰ったのだが、まさしくその通りで辟易としつつある。
今のところ何社回っただろうか?
一条、ヘーベル、積水ハイム、住友林業、大和、桧屋、クレバリー、ヤマダホーム、福工房、それから地元の工務店…
(って数えてみるとそんなでもないな)
だが週末の度に見学会に行っていると見た目以上にぐったりする。なんたって一回の説明会で大体2~3時間、気に入ったところがあると一条のように二度、三度…それからファイナンシャルプランナーを絡めての資金調査や土地調査など色々やってて、問題はそれでもまだ「これ」と言ったパートナーを決められていないという点だ。
「・・・これ、は?」
妻が差し出した二枚の木板。なんでも良さ気な工務店があったので資料請求してみたら、一緒にこの木が同封されていて、
『実際に使用する無垢板です。どうですこの肌触り、この香り!』
このような事が書いてあった。木の魅力をそのまま引き出す事が売りの工務店なんだとさ。
「わたしゃこれを見てここを切ったよ」
「えええ??」
「桧の匂いが耐えられない」
「なんという皮肉…」
木が売りの工務店に資料請求をして、その自信の木が理由で門前払いされてしまうのだからあっちも大変である(;^ω^)
とまあ、こんな具合に本格的に家を建てようと計画して三ヶ月、未だに何も進んでいないのと変わらない状況。世間の家を建てた人々はみなこんな苦労をしてきたのだろうかと言われると、絶対そんなことは無い気がするが…
コメント
あたしゃ過剰性能大好きマン!
地震怖すぎで耐震性高いと選んだのですが、建築費って高い方なのか実はよくわかっていないという…他の工務店でもちょっと贅沢するとまあまあいくのでこんな物かなとも考えています。
住友○業の営業を父に持つ友人は、安い所は釘1本も安いから気をつけろと言っていました。
9割方決まった状態ですが、正解がなんなのかまだわかっちゃいませんww
僕は親戚スジが大和で・・・という事がありましたがやはり超大買い物という訳で他の住宅メーカーも回りました
やはり感じた事は兄さんもおっしゃる通り「高性能=高額」でした
床暖?スリッパ履けばええやろ!
土間?いるんか?
ソーラーで売電?上物壊れたらまた数百万かかるやん!
オール電化?やっぱガス最強!
ソーラー&オール電化にしなかったのは個人的にはいまだに英断だと思っています
各家庭のニーズを考慮して(後に嫁からなぜ床暖にしなかったと詰められる・・スリッパ履けばいいじゃん!そもそも電気カーペットも炬燵もあるでしょう!)切るところは切らないと家なんて上見たらキリないですもんね><
よく家は3回建てないと満足するものは出来ないと言いますがその通りだと思います僕もこうすればよかったーってのがかなりあります兄さん宅はたくさん悩んで1回で満足できるものが建てられるといいですな!
「こんなの普通の人はわからないよ。」が職場でよく口にする言葉です。
どの業界でも知らないと損をすることは多々存在しますよね。
金額的にミスや勘違いが致命的な家のことも普通に暮らしていたら無知なわけで。
さらに家を考える前に土地のこともしらないといけないし・・・
同級生に不動産や住宅メーカーに勤めているやつがいるため、自分のときには相談しようと思っていましたが、いざ断るってなったときには断りづらいからやめた方がいいかもしれませんね。
もう一周ぐらい廻ったら、私の前回のコメントに共感すると思いますがw
あと、どこのメーカー選んだとしても共通して一番大事なこと書いておきます。
結局建物作るのはメーカーではなく職人さん達なので、毎日お茶の差し入れして
「ご苦労様です!」とか、声掛けましょう。
手抜きされる確率が、青保留ぐらいに減りますので覚えておいて下さい!
(手抜きされないとは言っていない)
好きなビールの銘柄を聞いて休み前にビールの差し入れも基本ですね。
>>mhさん
うちは平屋予定なので、とりあえず過剰な地震対策はいらないかな?というのもあります。建築費は他と比べないとわかりませんよね、こだわればキリがありませんし。
書いてませんが、実際一条の「とりあえず契約を」に辟易としていたというのもあります(;^ω^)何が正解かは何十年も経たないとわからないし、何十年経ってもわからないかもしれない…w 不正解だけがわかるっていうw
>>ヨシホイさん
僕が家に対するこだわりってのがほとんどないというか、むしろいつも家の事をしてくれる妻がいいと思う家でいいんじゃないかって思ってます。結果平屋で結果オール電化になりそうだけど、特に感想もないwヨシホイさんちの場合は意外と亭主関白で建ててるのがすごいなーと思っちゃいました。どうせ離婚したら取られる家ですからねwという想いが根幹にあるってところの差なのでしょうかw
>>のっぽさん
そうっすね、電機屋でさえもその言葉は度々耳にします。そういうのはプロに任せればいいってのが持論ですけど、それに乗じてガンガンやってくる業界もありますしね・・・家なんて大きな買い物は殊更そういう面があるのかもしれないし、そういうときやっぱり素人は辛いなーと感じてしまいます。
親戚、友人辺りの距離は難しいですwこの年になってくるとタダより高いものはないという言葉が染みますなw
>>とよまるさん
一応うちの場合は会社敷地内というか、妻が常に監視状態で建てられるのでそこらへんの職人対策は万全のものとなる予定ですw 相手からしたらやりづらくてしょうがないでしょうけど、緑保留ぐらいにはなってくれるといいなw
>>屋武器さん
休みの度にそんな事してたら最後の方はあげないと不満溜まるまでありそうで嫌だなぁw
さらば一条でカイジしか思いつかなかったw
そうだ、家建てるって話でしたね
過剰性能であるに越したことはないと思うけど、、、何十年って住むんだし
まぁ、高気密高断熱でヒートショックが無いようにして
耐震をしっかり取ればどこでもいいですけどね
小さいとこだとそこら辺図さんなイメージ
最近どこもヒートショックって言うけど実際そんな事例多いんすかね?
僕家帰ってすぐ風呂入るんすけど、湯船直行なのでヤバイかもっすねw