2/28　　親心あれば肉心

薄々感づいていたのだが･･･

　「もしかしてうちの二号って相当かわいくない？」
　「えぇ～･････」

妻が心底こいつ頭大丈夫か？という眼差しを向けてくる。

　「いや、だって保育園でも従姉妹の子らと見比べたりしてもさ、控えめに言ってもウチのがダントツでかわいいし…」

鏡を見ろと。そしてその遺伝子の矛先を見ろよと暗に妻の目は語っているが…まあ真実はさておき、薄々（ハゲだけに）感づいていた事がある･･･

　（さすがに膨らみ過ぎてねえかコイツｗ？）

早咲きの桜よりもアゴ周りに目が言ってしまうはちきれんばかりの貫禄…と、まあ後日写真を見てようやくそれに気付いたのだがｗ、いい加減そろそろ考えた方がいいぐらいに最近デブニャンがデブデブニャンニャンしすぎているような気がしてきて、、

　（あれ？デジャブ…）

なんだろう。先ほどゾウのぬいぐるみと同じ体勢で寝てて世界一かわいいなと思い写真を撮っていたのだが、えも言えぬ感覚に襲われた。

　（なんだ？？この構図…どこかで見たことが…）

脳裏にこびりついている画がある。なんだっけ？どこで見たんだ…ハッ！！？？

　ＳＡＫＡＮＡ！？

クソデブ野朗とダブっちゃおしめえよ。

よくバラエティ番組とかでダイエットに成功した人のビフォーアフターがあるじゃないですか。一年で45ｋｇ痩せましたとかそういうの。

あれを見てまず思う事は「どうしてそうなるまで放っておいたんだ！？」という点である。そこに至るまでに何度でも停めるチャンスはあっただろうに。ただ、大体が家族が率先して食わせてたり、そもそも家族自体がデブ一家だったりで食いすぎる事に疑問を持たずに突き進んでしまったケースが多いように思える。

食の快感ももちろんあるのだろうが、それ以上に過食への罪悪感がないケース。

だから僕は行き過ぎたデブは家族の、曳いては親の責任とさえ思っていた節がこれまであったのだけれど･･･

かわいすぎるんだよな～。

最近わかったんだが、子供がお腹いっぱい食べている姿を見るのが幸せで堪らない。これは見た目通り子供が満足そうな表情を浮かべている様に幸福を感じているのもあるし、そもそもそうさせてやれる自分への満足感も同時に覚えてしまっているのかと思う。

恐らくだが、子にたらふく食べさせてあげられるのを幸せに感じるのって人としての本能みたいなものだと思う。

だからと言って食べさせすぎていいという法などないのだがｗ、或いは先の「行き過ぎたおでぶを製造してきた家族」の人達も、こういう感情が少なからずあったのかな～と。