4/15　　順調怖い

愛されて一周年、とりあえずは無事にデブにゃんの最初の誕生日を迎える事ができました。

　（もう一歳かぁ･･･）

早かったような、濃密な一年だったような･･･　

昨今スロットルがつまらなすぎて仕事と家の往復みたいな状況になりつつあるが、そんな日常も子供達のおかげで何だかんだ退屈はしない。こういう言い方もアレだけど、子育てってのは二十年近く楽しめる娯楽のようなものかもしれないと最近思い始めている。

それは参加型の壮大なＳＦストーリーかもしれないし、異世界に召還した側視点のラノベ読本かもしれない。或いはリセットの利かない博士のいないパワプロのようなものかもしれない。

阿呆どもの舞台に降り立つ新規参入者の様子見は、これが存外面白く。

　（もうこの頃の面影が全くねえもんなｗ）

思いのほか膨らんでしまったが、健康ならそれでヨシ！腹をすかせた鯉のようにバクバクと何でも喰い漁る姿を見られるだけでおっさんは満たされる。

　「誕生日には一升餅やるよ」
　「いっしょうもち？？？」

さて、妻の発案。

初めて聞いたが何でも子供が一生食べるものに困らないようにという願いを込めて一歳の誕生日を迎える日に一升分＝一生分の餅を担がせる風習があるそうな。海外では似たようなもので「銀の匙」というのを聞いた事があるが、不思議に世界中どこにでも似たような話はある。

　「ただし、餅はまだ食べさせられないので餅の代わりのパンにします」
　「正しく絵に描いた餅･･･か」
　「･･･ドヤ顔すんのやめてくれる(´・ω・｀)？」

　「デカっｗ」
　「一升分って1.8ｋｇらしいからねぇ･･･」

さてどこで見つけてきたのか、こういうのを売ってる店が県内にあってくれて助かる。お値段なんと三千円だが、高いのか安いのかはよーわからん。

こいつをそれ用に買ってきたリュックに入れて背負わせる事で儀式は完了するのだそうだが、でかすぎてリュックに入らずｗ　しゃーないので風呂敷に包んで背負わせる事にしてみたのだが、調べてみると本来はこっちが正式なんだそうで。

　「リュック云々ってのも恵方巻きよろしく、ベビー業界による購買誘導の一環なんだろうな～」
　「いいの！かわいいから」
　「それだよ･･･それｗ」

　「あの･･･お取り込み中悪いんですが、これマジで重いんすけど･･･」

そんな声が聞こえてきそうな不満顔に一同爆笑。なお、パンはこのあとスタッフがおいしく頂･･･ける量ではないので、親類に配りに行きましたｗ

　（しかしまあ、順風満帆だな････）

こういう日常の積み重ねが家族の絆をかけがいの無い想い出を作っていくのだろう。子はかすがいとは良く言ったもので、働かずに離婚届を突きつけられた日からよくぞここまで持ってこれたもんだ･･･（；＾ω＾）

一号の恋愛に悩みｗ、二号の成長に胸震わせ、終の棲家･･になるといいなというものをいよいよ建てようとしている元スロプ。仕事の方も順調と言えば順調だし、責任ある立場になってやりがいも出てきたし存外充実した日々を送りすぎている･･･

　（順調すぎてヤバいな。）

経験上、度を越えた幸運ってのはどこかにしわ寄せが来るものでして。パチの欠損ごときじゃそれは到底埋められないほど、恵まれすぎている気がしてならんのだ。

健康面か経済面か、それとももっと別のところに来るであろう何かが怖いとは、あまりにも贅沢すぎる悩みであろうか。