1/20　　愛しき理不尽

世の中うまく出来ているもので、前年前々年と右肩上がりにかなり売り上げが上がったのをいい機会と社屋を建て変え、ついでに我が家の新居の計画まで立ち上げたわけだが…それら全てを執り行なった年末辺りから段々と雲行きが怪しくなってきたわけでｗ

なんと令和二年度一月期、前年同月比で言うと我が社の売り上げは200％ほど落ち込んだというのだからワロリンヌ。

-200％って想像もつかないんだけど。

単純に赤字ってだけじゃなく、去年は一月の売り上げが凄すぎたってのもあるけどねぇ…

原因は単純に仕事が無いというだけで、従業員を遊ばせすぎているというシンプルな理由だ。中でも今まで出向させていた人達の仕事が時勢によって無くなり、代わりの仕事をうまく宛がう事が出来なかったのが痛い。

と言っても元々僕も義弟も実家とは別の会社に協力会社として出向しているわけで、普段はほとんど自分達の会社に顔を出さないためまさかこんな状態になっているとは露知らず…　今にして思えば少し前に社長が欝気味になっていたのはそれも理由だったのかもしれない。

まあまだ余剰金があるから何とかなるけど、このままのペースでいくと一年後にはドボンかなｗ

あれ？割と真面目にマズイ感じ？

当たり前だろ…

ちょっと前までなら・・・つまり新居を契約せず、社屋も建てていない時だったら、銀行への借金も無かったし「それでは解散！」と、会社を畳んでしまってもどうにでもなった。が、借金をした途端のコレだ。今後三十年は頑張らねば、というタイミングでのこの事態は…やはり世の中上手くできているなぁと感心してしまう。

と言うわけで、社長やらベテラン勢の顔で取っていたような仕事も今後どうなるかという課題は前々からあったのだが、先延ばしにしていた問題に直面しなければならない時期に来たようだ。

つまるところ、僕ら若い世代による“新たな仕事の開拓”である。

付け加えると「安定した」という枕詞が入る。そう、我々経営側の人間は何よりもまず従業員に安定して仕事を与えてやる事が至上ｍ…

って、俺も経営側の人間にカウントされるのか？

 

 

あんたねぇ…家まで建てたんだからいい加減腹を括りなよ

・・・と、言われてもなぁ。

新たな仕事の開拓。簡単に言うが、これまでの仕事を増やす方向にしても全く新しい何かを始めるにしても、コネも人脈もない僕にはとてつもない難易度のミッションだ。

そもそもにして経験が圧倒的に不足している。電機屋なのに未だに電気のしくみも理屈もよくわかっちゃいない素人に毛の生えたような男が果たしてそれをやっていいものか。

しかし社長予定の義弟は僕よりもっと電気の仕事に疎く、出向先のブラック企業との窓口というポジションに落ち着いている。そしてそこでの売り上げも社にとっては非常に重要なため、今後も彼はそこに居座っていてもらった方が都合がいいし、何より性格的に義弟は営業などには向いていないのは誰の目にも明白。

今後の経営側は義弟と妻と…僕。

この中だと、必然的に僕がやるしかないという事になるのだが…

何をしていいのか全くわからないｗ

が、社長に聞くと俺も初めはそうだった。とにかく何をするにしても顔を売って覚えてもらうところから始めろと言う。既存の取引先に顔つなぎをして今後に引き継いで行くのは勿論だけど、新しい事を始めるならばとにかく営業するしかないぞ、と。

と、とりあえず色々やってみっか…

と言うわけで、思うところがあって必要な資格を取りに行った。同じような仕事をしている知り合いに色々聞いてみたり、初歩的なところでHPをリニューアルしてみたりと、現状出来る範囲で動き出してみてはいるが…どれもまだ消極策というか、実効的な事は何もしておらず…

結局何をするにしても飛び込み営業的な事はどうしても避けられない。

まさか伝説の飛び込み営業をする日が来ようとはなぁ…　いや、問題はソコじゃない。現状を打破する道を探さなければ悩む足場さえ失いかねない逼迫した状況なのだ。

昨今仕事も家庭も順調過ぎると常々不安に感じていたが、きっと今まで僕はこういう僥倖を引き弱という理不尽で相殺していたのだｗやはり分を超えた幸せはどこかに歪みを生じる。

何気に勝負駆けの一年となるかもしれません。後悔のないよう動き回って、合間にヒキ弱で相殺していかなくっちゃなぁ…

そうそうｗこんな感じ！

　（凱旋天井前謎当たりヨーシ！ｗｗｗｗ）　

変な話だが、今はこの理不尽がホッとする。