3/7  答え無き部屋

上棟式から早一か月、食洗器など一部入荷を諦めた物もあるものの、割と順調に家づくりは進んでいる。

うちは一応電機工事屋のため、今回配線やらエコキュートやらIHやら、できる事は全て自分たちでやる。通常はその工務店で契約というか、懇意にしているところを使うのだろうから、相手側としてはやりにくいことこの上ないと思うが…これも施主の特権だw

それもこれも工事金額を浮かす目的ではなく、僕の後学のためという面が大きい。普段ブラック会社で全く別の仕事をしているので実は電機工事というのはそこまでやったことがない。新居の配線をイチから出来るというのは経験として非常に大きい。

そして、通常電気屋というのは現場での立場が弱いと昔から言われているのだが、今回は自らが施主なので立場が一番上の状態で電気工事が出来るというアドバンテージがあり、これがとてつもなく大きい。

以前、社屋の工事をしたときにも同様の事を書いたが、

なにぶん大工が型を作ってくれないと誰も工事が始められず、鉄骨も同様だ。さらに設備や配線の関係で鉄骨の切断・補強等をお願いする事もあって、逆はまず無いため(あっても黙殺されるw例えば配線しておいたものを切っちゃったとかそういうの)、骨に近い部分から立場が強くなっていくという図式になっているのだろう。

また、大工や鉄骨屋が仕事を終えないと工事に入れない我々電気工事士や設備屋などは納期の遅れの煽りをモロに喰らう立場とも言える。骨組みグループの遅れが全てこちらに圧し掛かるという意味でも立場が弱いというのは間違った表現ではないのだろう。

 2019/6/8  101匹タプ公 より抜粋

 「こんな天国みたいな現場他に無いからね?」

後に、一緒に仕事をしていた先輩がこんな事を言ってたぐらいだw

 

 (タプ公ヨシっ!)

施主として、床下や断熱で見えなくなる箇所に魔除けの護符も忘れちゃならない。全部で108体のタプ公がこの家を守っているという噂。

 (冗談はさておき…)

家は順調に出来上がっているのだが、僕の部屋…書斎のレイアウトがいまだに決まっていないらしい…

というより、実際に出来た部屋で寸法を測ってみて驚いたのだが、

 (あれ?窓ってこんな高い位置にあるの!??)

現在僕のパソコンデスクは75cmぐらいの高さである。新居では80ぐらいにするつもりだが、それでもこの部屋の構造と照らし合わせてみると…

 (低ッ!!つーか窓が高ッ!!!)

デスクのすぐ上に窓があればまだしもだが、モニターを置いてもまだ高い。そういえば外の目線と合わないように窓を高くしてとか以前打ち合わせの際に頼んでいたような気がする。

それにしても縦横どちらかに長細かったりすればまだ格好もついたのだが、見事なまでの長方形…

初期の方で造作デスクを作る際にこんなデザイン案すら考えてたぐらい、窓の事など無頓着だったのだが…こうなると些か話が変わってくるぜ。

部屋の位置と構造的に、エアコンの取り付け場所も窓の隣とほぼほぼ決まっているようなものなので… これを基準に考える必要が出てきた。

…というかこんなもの最初から考慮しなければならないのだが、いかに行き当たりばったりで何も考えずに生きているかという事が証明されたかのような此度の出来事。そう、僕の人生は万事がこうなのだ(キリッ!!

そして幸か不幸かどうにかなってしまっているので未だにこうなのだ(;^ω^)

 (う~む)

第一感だった部屋の凹凸を利用したドアを右手に見るデスク配置。

しかしこのプランの穴は何と言っても融通が利かない事であろう。この位置に机を配置すると、空いたスペースの活用がほとんど出来ないのでは?という懸念が強い。ついでに言うと、この配置だと窓の位置が悪すぎる気がしてならない…

と言うわけでプラン2。

  

今度はドアを背にして部屋全体を余すことなく使おうという試み。窓の位置もこの配置だとわりかし自然になるし明かりも取れる。右手に大きめの棚を配置すればかなりスッキリした空間に仕上げられそうだが… 

 (う~ん、普通w)

このプランの問題点は何よりも無難すぎて「面白味が無い」という事だ。

それでは、と… 少し趣向を変えて今度はドアを左手に見る感じ。これだと窓もちょうどモニターの上辺りに来て、棚の位置も自然に無駄なスペースを使えていい感じ(に見える)。椅子の後方にも若干だがスペースがあり、ここに棚なり荷物なりを置くこともできるだろう。

 (いいじゃんいいじゃん(゚∀゚))

一時はこれで決まりかけていたのだが、不思議な事にここに載せた以外のものでも「これは!」というものがこれまでいくつもあった。しかし翌日改めてまじまじとそれを見つめると…「あれ?」という気になってくるのだ。

 (なぜ俺はこんな案を…)

そうしてまた別の案を考えるのだが、延々それの繰り返しで、堂々巡りのようでもあり…実際、今このドアを左手プランを見てもいいなぁと思う。なぜヤメにしたのだろう?現在進行形で選ばなかった事を後悔し始めたぐらいw

結局、ここに至るまで50近くの草案を出してみたものの… 何度も書いているうちにある程度は自らが求めているものがわかってきて、机の構造自体は大体似通ったものになり、あとは置く位置…空間の使い方こそが焦点となる。

ここでポイントとなるのが一つに部屋の構造とのバランス。つまり窓との位置関係。

一つに空間の確保。椅子をズラして手足伸ばすぐらいのスペースは欲しい。

そして最後に融通が利くこと。将来的に何かしらの変化を考えたとき、ある程度対応できる形…つまり発展性が見られるようにしておくべきだと考えるようになった。

すると大きな棚を壁面に固定したりするような愚(?)は犯せず、最低限机だけの造作で留めておくべきかなと思うようになり… 

結局このような形の造作机を頼む事にした。

ドアを背に、窓を正面に見据えたオーソドックスといえば超オーソドックスな形。これなら背後のスペースに遊びが出来て如何様にも発展させることが出来るだろうし、面白味と発展性を見据えた無難と機能性の両立を考えた結果の案だ。

…と、偉そうに言うまでもなくこれは最初に建築士さんが提案してきた配置でもあるw

 (結局利便性を求めるとこうなってしまうのかしら)

面白味にかける、、、と思うんだけど、部屋は机だけじゃないしなぁ。このプランのいいところは背後の空間の自由さであり、ここをどういうスペースにするかで評価がガラリと変わるはず。

これだ!という確定的な案が浮かばなかった以上、使いながら方向性を決めていく事にしたのだがこれが吉と出るか凶と出るか…相変わらずの保留癖になってやしないだろうか?

ただ、イラストで描くとそこまで悪い気はしなかったのだが、図に起こしてみるとこんな感じなってしまう。

 (うーーーーん??)

なんだかひょろっちいというか、ダサイというか… 板にもう少し厚みを持たせれば違うのだろうか?というか俺、なんでコレにしたんだろうと毎度の疑問が沸き起こる…も、

 (あ・・・)

変更を願い出ようにも、ちょっとブラック会社に行ってる間にいつのまにか断熱がふき終わっていてジ・エンド。

いや、エンドかどうかは実物見てみないとわからないのだけどw、結局想像で書いてる限りどこかしら気になる部分が出てきて迷う事になるのだろう。さりとて絵に描き図に起こしたところで使用感なぞ使ってみなけりゃわかるまい。

 (つまり現段階で正解も不正解もないんだよなw)

三回建てなきゃ理想の家は出来ないとは言うが、きっとこれは部屋にも通ずる言葉なのだろう。腹をくくってドッシリ構えたいのだが、何分今後数十年付き合うかもしれない部屋だ、アレで本当にいいのか未だに迷ってる…

コメント

  1. 三重県人 より:

    完全な自分の部屋があるのはいいですねー
    休みの昼下がりにもあんた出かけないの?とか言われたら引きこもれます?し。

  2. umi より:

    しかし実際休日に部屋に引きこもるタイプじゃないという問題w日々の活力を養えるプライベートルームとして機能してくれればいいなぁ…

    と言いつつまたリテイク出しちゃいましたーw