7/21 　闘いのとき

祭りだワッショイ(・∀・)!

というわけで、前回日記の続きになるが某マルハングランドオープン初日の整理券をゲットしたアタシ。地元民ならではの狙い台があるとは前回語ったが、それは何を隠そう…「ハナハナ」である。

それというのも少し前に…いや、もう去年の記事かｗそこで市内にハナハナ全6を売りにしているホールがあると書いたのだが、今回グランドオープンする店とは距離にして1ｋｍも離れていない場所にある。つまりライバル店というわけだ。

ただ、ライバルと言ってもマルハンの方が低貸し専門店になっていたためこれまでは歯牙にもかけられぬ状況だったわけで、今回換金率を再度戻して来たという点に専門家の間では並々ならぬ注目が集まっていた。

そして満を持して発表された機種構成。

　（むむむ！！！）

他店に比べてやたらと設置数の多い「ハナ系」…これは明らかにライバル店を意識してのものだろうと勘のいい人ならすぐに気づいたに違いない。

　（ハナの客を奪うためにも、お株を奪う全6系はやってもおかしくない！！）

風が吹けば桶屋が儲かるではないけれど、古今東西設定狙いってのはある種の連想ゲームのようなもので、よしんば今回が的外れであろうとこういう思考が出来ないとまず勝ち組にはなれない。しかしこの程度は瞬時に考えて当然の事。

　（マイジャグが55台か…台数的にもこちらがメインと捉えるべきだが…！？）

思考を停止させずにあれやこれやと考える。堂々巡りであろうが構わない。そもそも希望的観測込みの勝手読みでもあるのだ、読むことは大事だけどそれを妄信しすぎるのもよろしくない。

矛盾した事を言ってるようだが、ここらへんのバランス感覚こそがセンスなんだろう。

さて、大まかな方針として一応ハナを狙うつもりではいるものの、当日は何があるかわからない。例えばマイジャグのシマだけドル箱が多く置かれていたり、絨毯が豪華だったりと店内示唆的なものもあるかもしれない。

加えるならそれに「末尾」系を織り込みたいなとも考えていた。事前の配信などでは特にそういう示唆はないものの、闇雲に座るより幾分かはツモ率を上げてくれるだろう。本当は以前のクセみたいのを参考にしたいところだが、なんせ低貸しになったのが何年前かわからないぐらい通っていない店だ。こっちでプーをやってた駆け出しの頃にはよくお世話になっていたお店だけれど、あれだってガッツ石松やキンパルAがあった時代の話ｗ

もっというと学生時代から通っていた割と思い出の多い店だが、その話はいずれ堕落回顧禄で書く機会もあろう。いずれにせよ当時の記憶など今は何も役に立ちはしないはず。

　～当日～　

　（おーおー、いるいる。輩の博覧会やなｗ）

当日、立体駐車場には見たことのある市内の輩がわんさか。マスクがあっても隠し切れぬその風貌はギャグなのかと疑いたくなるような人も多いのだが、傍から見れば僕だって似たようなものかもしれない。

　（それにしても再整列がいつまでたっても始まらないな）

グランド初日は11時オープン。9時50分までに立体駐車場に集まってくださいと書かれていたものの、いざその時間になっても一向に店員が整列を促す気配がない。地面に番号が書かれているのだが、気付いた人らがそこに自ら赴くと言った感じで、いつまでも列に並ばない人たちもいた。

　（やけに手際が悪いな～）

時間厳守と書かれているのに、10時を過ぎても列に入り込んでくる人はたくさんいて、かと思えば店内入口ではお偉さん方関係者各位によるセレモニー的な物が始まり、客などそっちのけでクラッカーと拍手の音が鳴り響いている。おいおい、テレビまで来てるじゃねえか。カメラマンも誰に断ったのか勝手に列の人々をカシャカシャカシャカシャと連射で撮りまくっているし気分が悪い。

実をいうとこの日11時オープンというのが引っかかっていた。普通、グランドというのは15時やもっと尖ると18時なんてとこもある。そういう日はもうアホみたいに釘が開いてたりしたものだが…まあ昨今の出玉速度の遅さを考えると18時オープンなんてアホくさくて行けたものではないが、それにしたって11時オープンというのは少々早すぎる気がしないでもない。

もっと言うと整理券が紙配布で会員カードと紐づいていないというのも何だかなぁという感じはあった。本当にやる気があるならそこはもう完全に紐づけて地元還元を積極的にアピールしてもいいんじゃないかと…

　（ふむ…）

考えてみれば前回日記でも無意識に「無双なら22ぐらい回る台を打てるだろう」なんて書いてるわけで、久々のグランドという事でお祭りだと浮かれたかった自分とは裏腹に、しっかりと現状を把握している自分もいたことにこの時はっきりと気付いてしまった。

そう、長年の経験が告げている。こりゃハナの全6なんて夢のまた夢かもな…と。期待しすぎない方がいいんじゃないかと、関連があるのか無いのかはともかく、並びの雰囲気を見て僕の祭り気分は徐々に萎れていく。

　（無双は…まあこんなもんだろうな）

ほどなく入場が始まった。手際悪く直前に検温をしながら列が流されていく。入店してハナのシマに走るより先にまず無双のシマを見て回った。イベントのやる気を見るのに一番手っ取り早いメイン機種の釘の確認、大事な大事な寄り道だ。

既に半分以上が埋まっている無双のシマを駆け足で見て回るのだが…

　（ヘソ、寄り…うーん。開いてるのは間違いないが）

やはりというか、我を忘れて飛びつくほどではない。ツラだけ見たら22～3という感じ。そもそもこんな日に無双を打ちたくないという思いがあって、そしてもう一台どうしても見ておきたい台が…あった！

　（はっ！？）

なんと我ながらそのガチさにビビるが、そのまま甘デジのダンバインを確保してしまったｗ

この台は一昔前に流行った強甘デジと呼ばれるヘソ一個返しの台。ボーダーが低いのでちょっとでも開けられていると途端にお宝台になったりするスペック。その甘さゆえ普段ほとんど釘がいじられる事はないので、グランドなどで開けられると狙い目…という事で、一応保険で見ておこうと思ってたのだが、ヘソも広いし寄りもプラス調整だし、ましてやワープがちょい開き。これならそこそこ闘えそうだという事で気付いたら整理券を投げ込んでしまっていた。

とは言えこの詐欺筐体はヘソが広いからと言って回るわけでもないので、打ってみて思った以上に回らないなんて事も結構ある。クセの把握、つまり試し打ちが重要で、台移動が利かないこの日に抑えるのはちょっとしたギャンブルだが…まあ長年の経験を信じよう。多分そこそこ回る面はしている。

　（しかしこれは500番とかでも取れたかもしれんな…ｗ）

他の人々がハナや凱旋や無双に走る中、一人優雅に甘デジコーナーでポツン…　台を確保したあと店全体を見て回ったが、まだハナも無双も凱旋もジャグも割と何でも取れる状態であった。

絆2とか番長3は早々に埋まっちゃいたが、もともとそこに入るとは思っていないので無問題。それにしてもみんなきっちり「末尾7」を抑えている点に感心だ。ハナハナ系が思った以上に抑えられていないのが意外であったが、一応抑えているのはほとんど「それっぽい」人々で、やはりライバル店との関係を考慮した台選びの結果なのだろう。僕は避けたがこの狙いが間違いとは言い切れない。

　（さて俺の選択は吉と出るか凶と出るか（；＾ω＾））

早い入場番号だったためオープンまでの待ち時間が長い。延々と流入してくる客を見ていて、ぶっちゃけ少し後悔し始めていたｗ　

なんせこれでダンバインがボーダーちょいプラ程度しか回らなかったら目も当てられない。その点、ハナはともかく無双のように目に見える期待値を確保しておく方が正しいのではないかと…　

　（いや、あの荒さは出来る限り避けるべきだ…）

特にこんな一発勝負みたいなグランドは。

148番と無駄に早い番号で抑えているため…いや、それ以前に結局このコーナー、500番台になってもまだ人が全く来ないので一人ここに座っているとやたらと目立つ。席を外すとよほどいい釘なのかとジロジロ釘を凝視する人もたくさんいたｗ見知ったプーなどもその中にいたが、首をかしげて去って行ったｗ

　（おうおうおう、大して開いてないように見えてもなぁ、スペックが甘いからちょい開きで十分お宝なんだよ！！これがプロの選択じゃーい！！！）

と言うわけで、ヒキ負けながらも無難に勝利。

最初の二千円で52回転回った時は興奮したが、結局均して21.2/ｋ。等価ボーダーが16くらいの台なので換金ギャップを考慮しても十分な値段になる台だった。グランド初日の貯玉の無い現金投資状態で打つという事も考えると、やはり無双より断然こっちを選んで正解だったと言えよう。

ちなみにハナハナは死屍累々たる有様であったｗ末尾も全く関係ない。

というか、番長3や絆2などプーが狙いそうなところは軒並み死亡遊戯で、コロナ的に出せないのか軍団対策で出さなかったのか、全体的に渋めのグランド初日であったと言わざるを得ない。

　（やはりお祭り騒ぎとはならなかったか…）

直前に冷静になれたのは幸運だった。お祭りに身を委ねるのも悪くはないが、やっぱり自分の意図したとおりに事が運ぶのが一番気持ちがよい。

改めて感じたが、立ち回りの駆け引きあってこその楽しみだったんだなぁ…、と。