10/11　　会長と呼ばれた男

出会い系やら乗っ取りやらでＬＩＮＥに知らない人からメッセージが届くことは時々あるのだが、たまに本当に知り合いと間違えてメッセージを送ってくる人もいる。

「彼」とはそんな間違い勘違いでメッセージをやり取りするようになった仲なのだが…

“友達ではないユーザーです”と表示されているように、当然登録もしていないしやり取りしている仲と行ってもこれで二度目の交信である。前回もやはり彼から突然こんな勘違い確定のようなメッセージが送られてきて、その時は確か…

　『海外勤務（どこだか忘れた）お身体に気を付けてくださいね！部長がいない間は任せてください』

みたいなメッセージだった。二年～三年程前の話だったと思うが、そのときは誰と間違えてんだと思いつつも忙しかったので適当に

　『おう！しっかりな』

と返して、それに対し既読もちゃんとついてそのまま会話は終わり…　さすがに勘違いに気付いたのかな？と思っていつしかトーク内容を消してしまっていた。

そしてそんなやり取りがあったことさえ忘れかけてた先週だ、冒頭のメッセージがまた届いたのは。

　（またこいつかｗ）

思ったより覚えていたらしく、名前もアイコンも当時のままだったので一発で前回と同一人物だとわかった。そして同時に、海外勤務になった「部長」が無事帰国してバリバリと仕事をしている事に対する安堵のような感情も…ｗ

　（よかった…コロナ禍に巻き込まれなかったんですね部長(´；ω；`)ｳｯ…）

さて、改めて届いたメッセージを読み直してみよう。たった二回のＬＩＮＥのやり取りだけでも結構な想像が膨らむ内容だｗ

まず何よりも気になる点なのだが…

以前は「部長」だった（はず）呼び名が、今回会長に変わっている！！

もっとも、これに関しては自分が会長で「会長の席を使わせていただいて大丈夫ですか？」と直接問いかけられているのか、もしくは会長にかなり近しい立場（例えば会長の息子とか）として、「席を使っても大丈夫っすかね？」と聞かれている2パターンどちらもありそうだ。

前者ならば凱旋後に出世が約束されていたエリートコースの海外支社勤務だったという事になり、後者にしても「貴重なご意見」を与えられる立場という事で、やはり相応の地位にいることが窺えよう。

　（にしても会長とは…）

会長って呼ばれる会社で中小企業ってなかなか想像しづらいｗそして「会長の席」というパワーワード。普通に考えたら会議室とか…かな？

　（ホイホイ貸せる会長の席っていうのがよくわからんが…）

そうだとすると、先ほどとは逆に会長の席を気軽に貸してしまうような会社であればそこまで巨大な感じはしなくなる。想像してほしい、彼が自分の椅子を貸す姿を想像できるだろうか？

　←彼　

一方でそもそも会議室等に「会長専用の席」がある時点で凄いような気もするし…

　（いや待て、『席』がイコールそのまま椅子の事とは限らんぞ！？）

例えばゴルフ大会の参加者の「席」とか、権利としての使い方もある。ＡＫＢ48の観戦チケットの事かもしれない。ただまあ、「使ってもいいですか？」というニュアンスからして、やはり物体としての椅子が一番しっくりくるのだが…

…まあこれは一旦置いておこう。

次にわかるのが、「会長の席を使わせてもらっていいですか」という問いからわかる、この二人の関係性だ。以前のやり取りからもわかるように、同じ社内の上司部下という間柄なのだろう。一方が会長（疑惑）になったという事で、そこから貴重なアドバイスを直接貰える相手側もそれなりの地位であると思われる。取締役クラスであっても不思議じゃない…

・・・・が、そうすると少しばかり気になる点がある。

まず前提として絶対に抑えておくべきポイントなのだが、この仮想取締役さんがＬＩＮＥを送ってきた“相手”を思い出してほしい。

そう、俺だ。このブログを書いてる大企業とはおよそ縁のない…ってのはいいとして、ＬＩＮＥの名前が「うみ」で、アイコンが「タプ公」の俺である。

こんな生き物をアイコンに使う「会長」が果たしてこの世に存在するのだろうか？

ちなみに相手の名前は普通に本名チックな漢字二文字の苗字のみ。アイコンも「タッチの達也」（だよね？）という点がいかにも50代ぐらいっぽくてリアルである。

しかし…しかしだ、その相手がこんなふざけた名前とアイコンで登録しているだろうか？？よしんばタプ公のアイコンに関しては海外勤務の際に気に入ったキャラクターを使っていると思い込んだ可能性もあるだろうが、名前が“うみ”ってのはさすがに…　奇跡的に海野とかって苗字だったりするのかな？それにしたっていい歳した大人が“うみ”って…ｗ　

僕のＬＩＮＥに間違えて送ってしまうくらい、日頃からファンキーというか若々しい振舞いをする相手なのだろうか？また、電話やメールではなくＬＩＮＥでやり取りする時点でなかなか文化に明るい感じもするのだが…そうなんだよ。推定五十代近い二人がＬＩＮＥでやり取りしてるって点もそれなりに引っかかる部分ではある。

からかうにしては踏み込みも浅いし、数年ぶり二度目とか間隔が長すぎるしであまりにも意味がなさすぎるし…

　（とりあえず…返事、どうしよう？）

いまさら間違ってますよという気もないが、変に弄繰り回す気もないし無難に答えてみたのだが、前回も今回も結構フランクに答えたにも関わらず相手側が不思議に感じている様子もないし…やはり会長は普段からこんな感じの若い感性を持った方なのだろうか？

いつ向こうが間違いに気づくのかという点のみが楽しみなのだが、それにしてもこのＬＩＮＥのやり取りについて二人で話し合うような機会はないのだろうか。というかあんたら前日飲みに行ってんだろｗ？

謎が謎を呼ぶメッセージ。いっそこちらから踏み込んでみたい欲求に駆られる今日この頃ｗ