11/30  負担末端

夏頃にギックリ腰になりかけてまで頑張っていた某点検業務。これは写真を撮影して提出する方式なのだが、これまではデジカメで撮影していたのが今年からタブレットによる撮影へと変更になっていた。

それに伴い紙で提出していたチェックリストもタブレット上で行う事になり、ペーパーレス社会の到来をしみじみ感じていたのだが… この新システムが問題だった。

業務終了から三か月も経とうという頃になり、まさかの再撮影依頼・・・それも数十か所というアホみたいな数字。

 「さすがにそこまでうっかりしませんよ」
 「と、言われてもなぁ…」

この仕事はブラック会社絡みの仕事なのだが、彼らは下請けで、そのさらに上の元請けが存在する。僕らは悲しみの孫請けということだ。

例年デジカメと紙の資料で提出していた際はしっかりとブラック会社がチェックした上で元請け様に成果物を提出していたのだが、今回からタブレットで直接元請けのサーバーに成果物を転送する形になっているため、下請けであるブラック企業は右から左へと物を受け流すだけで基本何もしてくれない。そのため今回の再撮影依頼も何が起きたかもわからずこちらへ丸投げしてきた…というより、正直僕らも何が起きたかわかっちゃいない。

なんせタブレットから向こうのサーバーに送った物が確認できない仕様になっているのだ。どこの写真がどういうふうに足りないのか、こちらには全くわからない。ただただ元請け様が指摘してきた箇所を撮りなおしてくるしかないのだが…

 (ちょっと待てよ?ここって確か…)

指摘された箇所の名に数点、覚えがあったので仕事用のメモを確認してみる。すると案の定、写真が足りないと指摘された箇所のほとんどが「電波の障害で何度も画像の再送信」をしていたところである。山の中とか、自衛隊施設の傍とかそういう場所w

当時も心配だったので本部にちゃんと画像が送れているのか確認を取って貰った場所だったのをハッキリ覚えていて、結果はOKだったはず。

 「その旨きちんとお伝えしたはずですが…」
 「そうでしたっけ?」
 「(+^ω^)」

結局、自分で調べろという事で画像を見る方法を教えて貰い自分で編集しなおす羽目になったのだけど…今度はこの画像を見るためのシステムがゴミすぎて難航している。VPNとかいう仮想ネットワークにつないで安全性を確保するためらしいが、こいつの通信速度が遅いのなんのって。それこそダイヤルアップ接続時代を思い出させるぐらい・・・

 (一か所分のデータを見るのに15分だと!?)

指摘された数十か所分を見なければならないというのに・・・これではちょっと仕事にならない。

聞けばどうやら全国的に僕と同じような編集作業をさせられている被害者が続出しているらしく、恐らくだが利用者の増加に伴いVPN回線がパンク状態になっているのではなかろうか。

 (お…夜中だとサクサクだな)

その推理を裏付けるように、試しに夜中に作業をしてみたら捗った。ここは90年代のインターネッツですかw?…って、あの頃は夜中こそ遅かったんだっけな^^;

それはともかくとして、そんなわけで先週から毎晩のように夜中の…それも数時間だけのサクサクの時間帯に半ば夜勤のように編集作業に追われていたわけだが、こういうのってそもそも下請けであるブラック企業の仕事なんじゃねーの(´;ω;`)ウッ…?

結局指摘された箇所はほぼ全てがサーバー内にあって、どうやら再送信した場合は画像が上書きされてしまい、パっと見だと最終送信した分の画像しか見れない仕様のようだ。なるほど、再送信しまくった箇所だけが指摘されたのも頷ける…って、報告してあったのにそれすら確認しない元請けもどうなんだって話である。

 (もっというとこのゴミのようなシステムを開発した発注元も…)

果たしてこの「確認作業」に費やした夜勤分のお金はどこが払ってくれるのだろうか(´;ω;`)…

コメント

  1. せがた より:

    ついにリモートワークの弊害がうみさんにも!
    弊社も貧弱回線の為、緊急事態宣言時には社員が一斉にリモートワークを始めたのでえらい事になってました。

  2. umi より:

    言われてみるとリモートワークの弊害・・・なのかなw?
    再度緊急事態宣言が発令されそうなので今のうちに回線増設などを…もう手遅れかw