12/10　　パクリマクリスティ

娘が「呪術廻戦」というアニメが面白いとしきりに勧めてくる。タイトルは聞いたことがある、確かジャンプで連載している漫画だ。昨今ネットでも名を見ることが多い。

　「面白いって聞くけど、どんな話？」
　「えー･･･主人公が呪いの指を食べちゃって～、殺されそうになったんだけど全部の指を食べるまで生きられる事になって～…」
　「…お、おお？」
　「呪術の専門学校に入るんだけど、その先生が超かっこいいの＞＜！！」
　「…えぇ」

まったく面白そうに感じないんだがｗ

呪術の学校といえば昔、確か元カノだか初恋の人だかに呪われて、それを祓うために呪術の学校に入る…とかいう漫画をジャンプで読んだ記憶があるのだが、異世界ものといい最近の漫画はいくら何でも設定が似通りすぎていやしまへんか？

　「それ多分同じ漫画だよ」
　「え？そうなの？」

どうやら僕が昔読んだ作品は連載前の読み切りだったらしく、その後晴れて別の主人公を立てて連載がスタートしたようだ。似たような作品が増えたなぁと食わず嫌いしていたのだが、似てるもなにも同じ作品だったのならば大変失礼な勘違いをしていたものだ。

　（そうだよなぁ…いくらなんでもそんな設定が被るわけねーしｗ）

･･･と、何の気なしに娘が見ていたアニメを見ているうちに、段々と原作にも興味が出てきて読んでみる事にしたのだが…　

・主人公がボス級を身体に宿している＝ナルト
・ヒロイン1の男2と先生1というチーム構図＝ナルト
・というか先生がまんまカカシ先生＝ナルト
・相手と場所を入れ替わる能力＝ハンターハンターのゴレイヌ
・自分の能力を相手に喋る事で効果を上げる設定＝ハンターハンターの制約と誓約
・人間に愛想をつかして闇落ちした元正義の味方で現黒幕＝幽遊白書の仙水
・志々雄にしか見えないキャラ＝るろ剣

　（なんだよこれｗジャンプオールスターズかよｗ）

他にも挙げたら枚挙に暇がないが、大丈夫かよこれ…と調べてみるとやはり散々言われつくした後だったようでｗ気付かなかったがバカボンドやまさかのボーボボのパク・・オマージュもあるらしい。

それから領域展開とかいう、自分が有利に戦うための限定空間を展開する術もあるのだけれど…

これはもう、疑う余地のない固有結界＝アンリミテッドブレイドワークス…

･･･と言いたいことだけど、ネットに書かれているようにブリーチの「卍解」から取ったと言われた方がなんだかしっくりくるな。

なんなら我らが「堕天作戦」の中で使われる、虚術という最強魔法からもパクってんじゃないか疑惑さえあるが…

丸いブラックホール的な、亜空間で物質を飲み込むという技。

「虚」というワードまで丸パクリ･･･と言いたいとこだが、正のエネルギーと負のエネルギー･･･と来たら次に虚（数）と来るのもまあ自然な流れでもあるし、そもそも既に漫画的技法や設定やらが出涸らし状態で、何をやっても何かに似ているという状況になってしまっているのかもしれない。

考えてみればこの丸い亜空間的なもので物体をえぐり取るという手法･･･堕天作戦のパクリというよりはヴァニラアイスさんのパクりと言った方がしっくりくるしｗ

やはり歴代ジャンプ作品のパクリ･･･というか、オマージュというか、意図的に色々いいとこ取りしているのは間違いないように思える。

　“呪術廻戦はパクリではない、圧倒的リスペクトからくるオマージュだ”

などとネットでは散々書かれていて、これを許容できない奴は頭が固い…どんな作品がパクられ元か探す楽しみもあります！などとまで言われる始末。

　（いやいやいやｗ）

さすがにやりすぎだろうと思う。

しかし面白い漫画をパクりまくっている作品でもあるため、やはりそれなりに面白いのも確か…　例の読み切り（0巻）との繋がり等、割と設定が練りこまれている感もあるのでオマージュ（パクリ）がなくても十分楽しめたと思うのだけど、作者の趣味か編集の悪ふざけか…なんだかなぁという感じ。