4/19  ある種の表紙詐欺

表紙がとても気になっていた。

松本大洋の新作かなと最初は思ったがどうも違うみたい。

夢中さ、きみに。 (ビームコミックス)

タイトル的には恋愛物なんだろうか。それも、表紙の感じからして女性視点からの恋愛物?にしても表紙のこの男、陰キャとまでいかないまでも、将棋の藤井颯太先生ちっくな文系タイプの線の細さを感じさせる。仮に運動部だったら間違いなく卓球部で、右シェイク両面裏のカット主戦型みたいな。

決してクラスの中で目立つ存在の人間ではないのだろう。そういう男性に「夢中」と言う女の子のニッチな恋愛観を描いた作品なのかなと思い・・・いや、下手をするとボーイズラブなのかもしれないと感じ・・・ 妙に色気のある画に気にはなりつつも、手に取って見ようとまでは思っていなかった。

しかしある日ふと、その漫画の隣におかれた同作家の別作品に何やら既視感を覚え・・・

女の園の星(1)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS swing)

 (・・・あ!どっかで見た事あると思ったら哭きの竜の雨宮かw)

まあそれはともかく、こちらはタイトルに何やら惹かれた。

 (女の園の星・・・?とすると、やはり腐女子の恋愛観を語る作者なのかな?)

なんとなく、ふとなんとな~くパラパラと、娘がDVDを探している間に試し読みしてみると、、、

あれ・・・・・・なんか思ってたのと違うw

 (あー、これ絶対面白いやつだろ)

女の園=女子高の「星」先生という事らしい、ギャグ漫画じゃないがシュール系の面白さ。言うなれば「帝一の國」とか「クロマティ高校」みたいな、そんなノリを感じる。ただ、リアクションやツッコミが恐ろしくひっそりと行われるので正直狙ってやってるのか素なのかわからないぐらい、それが故に面白いほのぼのシュール系日常漫画である。

と言うわけで、「女の園の星」を借りたのち、面白かったので「夢中さ、きみに」と「カラオケ行こ」という同作家の別作品を借りて読んでみたのだが、他の二作品は思っていたよりもギャグ色は強くなく、しかし物語としてまとまっていてどちらも面白かった。独特の世界観というか空気感があって、やはり狙っているというより天然系の面白さが随所に見られる。「夢中さ、きみに」の方はなんとドラマ化もしていたらしい。

しかし表紙詐欺というか…表紙から受ける印象とは全く別の漫画だったなw

妻と娘に読ませても面白かったと言ってたので多分万人受けするやつです。異世界物に飽きた方、箸休めにどーぞw

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