9/26  想定外の大災害

と言うわけで、3連休に発生した台風15号。

と言っても確認時点では1002hPaぐらいしかなく、なんだただの熱帯低気圧じゃねえかwザッコwwwwと馬鹿にしていた方がほとんどだと思う。かく言う自分もその一人であるが、仕方がないよな…その前週に史上最強との触れ込みでやってきた台風14号がいたのだから、上陸時910hPaという異次元級の怪物のあとでは此度の15号が舐められたのも無理はない。

とは言え腐っても台風。静岡には直撃コースであるし、それなりの雨風は覚悟しておこうと思っていたのだが、、、蓋を開けたらどうだ?

あれ?なんか思ってたよりひどくね??

途中までちょっと強い雨だなwなんて思ってたのに、気付けば囂々と雷鳴轟くスコール状態で、ここに至りようやく鳴り響く警報アラーム。以後10分毎ぐらいでやけくそのようにアラームが鳴り響くのだが、時すでに遅しという感じで… 

気付けば街中は至る所で道路が冠水しはじめ、用水路は地面と見分けが付かない状態。歩道の配管から水が噴き出てるのを見て、さすがにこれはヤバイぞと急いで帰るのだが、家に帰るまでの複数のルートが水浸しで塞がっていて、改めてこれはとんでもないのでは?などと思い至り…

…!!!

午前二時。風呂に入っていたらついに電気が消えた。すぐに回復するだろうとボケーっとしててもいつまで経っても灯りがつく気配もなく… 仕方が無いので暗闇の中のディナー。

アンタそれ(ラーメン)…どうしても今食べなきゃいけない?

馬鹿野郎!いつ災害復旧に呼ばれるかわからんだろうが!!

この時はまだ冗談でこんな事を言っていて、ちょっとした非日常感を楽しんでさえいたのだが… 一夜明けても停電が復旧する気配はなく、こうなるといよいよ本気で災害復旧に呼ばれるかもなと身構えていても予想に反して電話はかかってこない。

っていうか電話つながらなくない?

あ…本当だ。

既に雨は止んでいたものの、その上で一向に回復しないライフラインに今回の台風の被害の大きさをひしひしと感じてはいるのだが、如何せん電話もネットも繋がらないため情報が入ってこない。

土手に散歩に行くと魚くんがピチピチと何千匹も打ち上げられていて、中にはライギョ?みたいな大物も… みんなやる事がないので散歩しているが、あれ?よく見ると信号点いてなくね?

情報収集&電波の生きている場所を探すべく市内へ車を走らせると…やはりというかどこもかしこも電気が通っている様子はなく、大きな交差点だけ発電機等で信号を動かしている様は奇しくも4年前ぐらいに自らが行っていた災害復旧を思い出させる。地面にも至る所に泥や散乱物が残っており、こんなところまで冠水していたのかと…思っていた以上の災害の傷跡が至る所に見当たる次第。

…ッ!!???

かと思えば、大きな幹線道路を挟んだその先では全く被害がなかったらしく、信号も点いているしコンビニも飲食店も何事もなかったように営業している。パチンコ屋の立体駐車場も満杯だ。道路を挟んだすぐ隣では町が完全に沈黙しているというのに一体なんだこの落差は!??

商売なので別に不謹慎とまでは思わないものの、やはり道路一本挟んでのこの光景は異様に映る。日頃九州などの豪雨被害を見て他人事に感じてしまうアレが今、眼前で繰り広げられているのだ。果たして僕はこの光景を被害者側として見るべきだったのか、傍観者側として見るべきだったか… 

輪番停電を思い出すなぁ

さて、この頃になるとようやく携帯の電波が通じるようになってきたのだが、どうやら聞くところによれば一部の町では断水もしている模様。幸いにも弟家や実家の方は停電も断水もなく被害はなかったようだが、地元の友人の方は大変だったらしい。送られてきた写真の一枚一枚が、幼少より知っている風景だけにその非現実さが際立ち…知ってる場所なのにまるで異世界のよう。


 

ちょっ…ここまで酷いの見た事ないんだけん

浸水は序の口で、大規模停電、断水、土砂崩れ等… ちょっと過去に類を見ない規模の被害を受けたらしい我が静岡県静岡市。段々と被害状況が明らかになってくるにつれて、停電程度で済んでいるウチが幸運な事に気が付く。

ちなみに断水の原因となっている興津川というのは僕の生まれ故郷にある川であり、インターネッツを始めた当初「興津君」という名前でオフ会等に参加していたのももう20年も前の事…(マジか

その20年ですらこれだけの規模の災害は経験に無い。古くはこの興津を含む「清水市」‥そう、ちびまる子ちゃんの舞台となった町であるが、この地は一度大洪水を経験しているのだが…

有名な画像なので見た事ある人も多いだろう。

そう、俗にいう「七夕豪雨」である。

1974年7月7日の出来事から、実に48年ぶりの大災害という事になるのだろうか。この地元で起きた災害でさえ、まだ生まれる前だったので僕らにとっては完全に漫画の中の世界の出来事であったのだが… よもやそれが現実になる日が来ようとは。

えぐっ‥これ被害総額「億」行くんじゃ…

翌々日…連休最終日、やはりというか災害復旧というより、現場復旧に呼ばれたのは懇意にしている某工場。日頃から色々と仕事をくれる現場なのだが、向かう途中で既に相当な冠水があったことを伺わせる周囲の風景。道端に停めてある車のフロントガラス付近まで泥がついているってのはそういう事なんでしょうね… (ちなみに上の画像の機械も腰より高い位置で水浸しになっていた)

実はこの工場、前回(4年前)も浸水していて、その際に色々と機械の位置を嵩上げしておいたにもかかわらず今回その想定ラインを大きく超えて大損害を受けたのだ。画像の奥にキュービクルが見えると思うが、前回の浸水時のラインを元にコンクリートで基礎を作って嵩上げしてあったのだが… 今回その倍の、そこからさらに50cm近く水に浸かったというのだから驚きである。

こんな場所で仕事をしている宿命とはいえ、ねぇ…

七夕豪雨も経験しているという社長さんですら、今回の規模はさすがに想定外と驚いていた。工場内の機械はほとんどが水浸しですぐにでも直したいのだが、今回の浸水被害箇所が多すぎて機械屋さんが対応しきれないらしい。

結局我が家の停電は翌14時に回復…つまり12時間で復電したものの、26日現在未だに断水箇所は市内の多くで残っているようで、日常に戻るまでまだまだ時間がかかりそうだ。

正直、静岡がこうなるなんて思ってもいなかったけど、正しく天災は忘れた頃にやってくる…だな。いつでも備えておく必要性を改めて感じたし、その上で今回一番役に立ったのがポータブル電源であったことをこの機に伝えておこうと思う。

 
 

コメント

  1. ヨシホイ より:

    ニュースでみて清水区はヤバそうや…と思ってたけどホントにヤバいんですね
    こっちは例によって富士山バリアーのおかけで強い雨程度で済んだけど…発電機かぁ検討するかなあ

  2. ひろたかし より:

    ギャングキング無事で何よりです。

    今回の台風の時も、伊豆に旅行行った時もそうですが、静岡と聞くとギャングキングを
    連想しておりますw

    地震の恐れも高いみたいですし
    発電機は必須ですね。

    そして、ガロのヒキツヨは変わらずっすね。あやかりたい(´・ω・`)

  3. umi より:

    >>ヨシホイさん
    そちらの方はほとんど影響なかったんですね!よかったです。とは言え僕の方も停電程度で、友達のところは未だ断水状態だったり…近場でここまで被害格差が出るとは改めて線状降水帯の恐ろしさを知るばかりです。

    発電機はもちろんあれば重宝するのでしょうけど、そこまでしなくてもポータブル電源みたいな蓄電池を用意しておくだけで大分違うんじゃないでしょうかね。加えてポンプ式の井戸などあれば最強ですな。ウチは両方あるので、今度断水したら頼ってくださいな

    >>ひろたかしさん
    ギャングキングの周りも無事で何よりでした。

    静岡といえば、世間一般には今はリニアのようですね。今回の台風被害を受けて某掲示板で「心配してた水がたくさん手に入ってよかったな」的な書き込みが非常に多く、一県民として呆れる思いでいっぱいでした(‘A`)

    牙狼は初めてこんな出たのですが、やはりSTタイプの方が面白いですねw 思えば初代に対して思い入れがないので今のスペック実はあんま好きじゃないんだよな…(;^ω^)

  4. のっぽさん より:

    無事で良かったです。

    ここ数年は津波よりも川の氾濫が怖いと思っており高台で土地を探しているのですが希望する地域は3,000万前後が相場でどうしたもんかと迷いが生じていたのですが今回の大雨で決心がつきました。
    土地が高額になることが確定したので、とりあえず一条は断念することになりそうです。

  5. umi より:

    そちらの方も結構酷かったようですが大丈夫でしたか?

    というかまだ新居の方は全然進んでなかったんすね(;^ω^)でもまあ、慎重すぎて当然です。こういう災害を見ていると持ち家のリスクも浮き彫りになってくると思うのですが、そこらへんは揺るがないようで良かったです。色々言われますがやっぱり自分の家というのはいいものですよ。子供がいるならなおさら、自由にドタバタ騒いでいる姿を見て幸せを感じています。

    一条断念は個人的にはGJといいたいところ\(^o^)/

    上物なんてただの飾りです…とは言いませんがw、せっかく建てるのなら自由度の高い遊びのある家にしたいものですな!その選択に幸あれ!

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