2/10  我が師の恩

去年の五月頃に転んで入院したのを機に、そこから身体が言うことを効かなくなり以降はずっと入退院を繰り返していた元社長で元会長職である義父。

年末に謎の症状で再入院して以降、長らく病院生活を続けていたわけだが先週辺りに肺炎を患い容態が急変、集中治療室に入って数日後…なんとそのまま逝ってしまわれた。死因は急性心不全。

ただまあ、親族的には突然という感覚はなく、集中治療室に入った頃から覚悟はしていた。元々腎臓が悪く透析患者であったのだが、24時間持続透析が必要になったら最後という感覚はずっとあったそうだ。

意識がある内に本人とも話はしていて、無理な延命治療は望まないとの意思確認もしていたようで… まあそういう措置を取る以前の突然死ではあったそうだが、そんなわけで多少なりとも心の準備はできていた。

ずっと痛いし苦しそうだったし…やっと楽になれて良かったという気もするよ

そうかぁ…

実は年末に入院する前に、珍しく義父から「景色の良いところでご飯が食べたい」という希望があった。なので初詣の後にみんなでご飯を食べようと会場を抑えておいたのだが… 先述の通り急な入院でそれを延期にしていた。

予約する際には「下手するとこれが最後のみんなで食べられるご飯かもしれないしちょっと贅沢するか」…なんて冗談めかして言っていたのだが、まさかその最後の時も過ごせぬまま他界してしまうとはその時は考えもしなかった。

結局最後まで一度も「お義父さん」と呼ぶことなく逝ってしまったなぁ…

社長と、最後までそう呼んでいた。

思えば結婚した当初はしばらくパチプ紛いの事をしていてたま~に仕事を手伝ってはいたのだが、その頃からの呼び方で十二年… 照れくささと申し訳無さで最後までお義父さんと呼べなかった。

後年はよく現場で言い争い怒鳴り合っていたせいもあってか、周りからは仲がよくないと思われがちだがむしろ逆だ。仲が悪くないからこそ何でも言い合えていた面が強い。

不思議な事に実の息子たちより一番僕がそっくりだと言われる。妻が結局父に似た人間を選んだんだなとボヤくこともある。ちょうど去年の今頃、従兄弟のお父さんが亡くなったのだが、その時は何も感じなかったものの…さすがに今回は感じ入るものがある。考えてみれば十二年教わってきたのだ、大人になってからで言えば実の父よりも接した時間は長い。

そうした時の流れの中で、いつしかちゃんと他人以上の関係になれていたのかもしれない…なんて美化しすぎだが、まあ亡骸を見るとちゃんと悲しかった。

仕事人間であった義父のため棺の中に工具でも一緒に送ってやりたいところであるが、何にせよ鉄製のものがほとんどなので難しいだろう。そう言うと娘たちが折り紙でドライバーなどを作ってくれたらしく、それを見たら込み上げてくるものがあった。

よくぞまあ、こんな輩みたいな男を受け入れてくれたものだ。そして育ててくれたものだ。表立って言ったことはないが、感謝しかない。

冗談抜きに、こういう気持ちである。どうかゆっくり休んでおくれ、社長。

さて、湿っぽい話はこれぐらいにして…残された者達の現実。休む暇は無い。

今回、会長が亡くなったということでもちろん社葬にするのだが…一応この業界が長い人なので組合の中での顔も広かった。相当な数の弔問客が見込まれるのでみすぼらしい葬儀には出来ない。

なのでとりあえず近場の有名な斎場で見積もりを取ってみたところ… あれやあれやで金額が跳ね上がっていく。祭壇70万、受付日当一人3万3千円… 霊柩車は火葬場まで30分の距離で4万5千円…

これに戒名代や読経代等坊さんに渡す金まで含めると瞬く間に500を超えたそうで。

う、噂には聞いてたが…恐ろしい

霊柩車はともかく、受付一人33000円ってどういう暴利だよ!?日当たって通夜なんだから夕方からの3時間程度じゃねえか

まあ遺産がアホみたいにあるのであまりに気にならない金額ではあるそうだが(!?)、そうなると今度はそちらの方での問題も…w

まあソレに関しては僕は一切口を出すつもりはないので静観するが、何か面白いものが見れたらいいなと期待はしている( ・∀・) 戦争じゃあ!!

っていうか知ってた?父が死んだ日って弟の◯◯さんが死んだ日と全く同じって

え?なにそれこわい

余談であるが二月七日、義父が亡くなった日…そのちょうど五年前に実の弟が亡くなっていた日だそうで。それについては以前ブログにも書いたことがあるが、義父は弟を大変かわいがっていたので命日が全くの同日となるとさすがに何か因縁めいたものを感じずにはいられない。

みんな「連れてかれた」って言ってるw

そこは「迎えに来てくれた」にしておけよ…

不思議なこともあるものだ。これで親族内でもう一人でも二月七日に亡くなったりしたら、今度は一族の呪いだの忌み日だのと言われるのだろうw

一応、僕も親族的な扱いの中に入っているのだとしたら気をつけねばな(フラグ

コメント

  1. のっぽさん より:

    自分は漠然と80・90歳まで生きると思い込んでいたのですが、ここ数年で周りの65~75歳で亡くなる方が多いことと70歳前後で著しく衰える人も多くみてきて健康寿命を65歳と設定して生きようと思っています。

    遺産相続編楽しみ!

  2. ドニート より:

    受付の人工33000はたかすぎぃ!!!

  3. kenji より:

    お悔やみ申し上げます

    前記事のコーラが社長の仕業では?と思いながら
    出てこないから亡くなってたら言いづらいなとこの記事開いたらまさかでした。
    葬儀社は値段で勝負しないというか
    どこも似たようなもんというか

  4. umi より:

    >>のっぽさん
    電気業界だと70ぐらいで現役バリバリで働いている人も多く、65歳だとまだまだって印象っす(;・∀・) っていうかつい最近も60の方を中途採用しましたし。 

    でもまあ、みんなどこかしらにガタは来ていますねw 真剣に健康について考えていくべき時期に入ってきていると思います…

    >>ドニートさん
    書き忘れたけど、「お金番」なる香典監視役見たいのもいるわけで、その人も33000円です!!!

    >>kenjiさん
    確かに勝手に家に入り込む人として会長は候補にあったんですが、それも元気な時だったらという状況でしてね… よもやの気づかいがヒットでしたねw

    今回は妻がほとんど動いてますが、自分の親の番になったときに考えることが多すぎるなと改めて思わされますね。。

  5. シャア より:

    こんな書き方で大丈夫かと心配になる冒頭から、泣かせにいって
    最後にキッチリオチまで付ける

    勉強になります

    私の尊敬する物書きは3人
    マガのエロマンガパンチ(貴方のチェロス)さん
    マガのあしのさん
    そして同じくマガのうみさん
    です

  6. umi より:

    >>シャアさん
    あんまさめざめした内容は書きたくないのですが、こんな時ぐらいはね(´・ω・`)
    自分が物書きというジャンルに含まれているのは恐縮ですがありがとう。マガとの関係触れられたの久々だなw

    僕は石神さんの文章が好きでした!