すっかり取り上げるのを忘れていたのですが・・・いや、取り上げるって言い方はちょっと高飛車過ぎるな。とにかく、見かけて以来ずっと気になっていた話がありましてね・・
現在発売中の近代麻雀に連載中の「満潮!ツモクラテス」という漫画の中でのお話。
麻雀プロとして活躍中の主人公・積倉(ツモクラ)はある日、昔通っていた雀荘のメンバーだった風呂糸(フロイト)さんに偶然再会します。風呂糸さんは積倉が憧れ、目標としていた麻雀打ち。若き日の積倉は来る日も来る日も彼を倒すために雀荘に通っていたのですが、ある日突然風呂糸さんは雀荘からいなくなっていました。彼は積倉が憧れる程のセンス・運・強さを兼ね備えていたにも関わらず、就活を機にメンバーだけでなく麻雀そのものをスッパリと辞めてしまったのです。
風呂糸 「なんだお前、まだ麻雀なんてやってたのか・・」
数年ぶりの再会、風呂糸は未だ麻雀を続けている主人公に対し哀れみの視線を隠せませんでした。
風呂糸 (・・・麻雀の世界は竜宮城のようなものさ・・・雀荘はそれ事態が既に完成された空間になっていて、需要と供給が完全に成り立ってしまっている。中では違った時間が流れてて、みんなで楽しい時間を過ごし続ける事ができる)
風呂糸 (・・・だが、気付けば社会から取り残されているんだ!!)
ちょっと手元に雑誌が無いので画像も無いし台詞も完全に合っていないと思いますが、風呂糸はこのような思想から麻雀をキッパリ辞めたのでありました。要するに、いつまでもぬるま湯に浸って麻雀なんてやってたらダメになるぞと暗に言っているのです。
風呂糸 「麻雀なんてさ、あるレベルまで行ったらそこで終わりのゲームだから」
また、現役麻雀プロである積倉に対しその存在を真っ向から否定するとも取れるこんな衝撃的な発言を残したりもしていました。
(す、すげぇなこりゃ・・・)
僕はこれを読んだときけっこうな衝撃を受けました。今までの麻雀漫画に、特にこの人の作品には見られない麻雀プロを真っ向から否定する発言の数々。そしてその全てが皆思ってても口にしてこなかった事実でもあり、そのメッセージ性の強さに衝撃を受けたのです。
(竜宮城かぁ・・・言い得て妙だなぁ)
そして何よりも雀荘が竜宮城のようだという例え。正に今僕の置かれている状況をこれ以上的確に表した言葉は無いかもしれない。竜宮城に住み着いてもうすぐ2年・・・って2年!?嘘だろ・・・?早ッ!!漫画の話じゃないけれど、本当に時間の流れが他と違う気がします。僕は今までそれをドラゴンボールの『精神と時の部屋』になぞらえていたのですが、竜宮城かぁ。俄然こっちだな。
(全国のメンバーさんはコレ見てどう思ったんだろうなぁ・・・)
さすがに若輩者の僕が聞いても嫌味過ぎるので程ほどにしておいたが、皆さん何だかんだで普段から似た様な事は度々口にしています。
『このままじゃいけないとはわかってる。でも抜け出せない・・』
それは雀荘の心地よさが原因なのか、はたまたもっと違う、何か別の理由があるのかは定かではありません。何にせよ耳が痛いお話である事は確かですが。
積倉 「捉え方の問題ですよ。そこに何も無いと思えば何も無いし、何かあると思えば案外・・・」
漫画の中では主人公・積倉が名前通りの哲学的な台詞を吐いて一応の締めくくりとなりましたが悲しいかな、僕らは現実世界の住人。これから先も続く長い長い人生の連載はこんな言葉じゃ締めくくれません。
各々が自分なりの答えを見つけなければ。
しかし竜宮城ではそれを考える事すらままならず、今日もひたひたと時間だけが過ぎていき・・・
コメント
いつも楽しく読ませていただいてます。
m(_ _)m
僕も竜宮城の出身者みたいなもんですが(メンバーではなかったけど)、「社会から取り残される」のくだりは、「社会の主流から取り残される」が正確なんじゃないのかなぁ~なんて思ってます。
麻雀にのめってる時点でアウトサイダーなので、そういう人は、主流から取り残されることは気にせずに、社会の傍流(隙間)で元気に生きればいいと思いますww
"(`O´)ゞ
あー、この時の話はなんとなく「東大を出たけれど」を彷彿とさせるような哲学的ものを感じましたね。
就職前はスロット・麻雀・ネトゲで人生狂った人を結構見てきたので「こうはなるまい」と内心思ってたのですが、就職後は学生時代やらなかったスロを覚えて週末はスロ・競馬三昧。
こんな生活してたら貯金や出会いもあるはずがなく、三十路を迎えて増えたのは体重と尿酸値のみ('A`)
1度きりの人生だもの、好き勝手やって生きていきたいものですが・・・どんな人生になろうと何かに責任転嫁するんじゃなく、全て自己責任だと割り切る覚悟も必要じゃないかなあと。
そんな僕ですが今年の目標は増えた体重と尿酸値を減らすことです(´・ω・`)
鹿児島で正規雇用されてきます
モラトリアムな時間は過ぎやすいですよね
楽だし
プロ否定じゃなくメンバー否定ですよね
自分も雀荘もってるのにあんな発言大丈夫何でしょうか?
まぁ片山さんも自問自答なのかな?
海プロさんおひさです。
おいらパチ・スロは最近専らフルメタ・ヴァン等乞食エナばかりですよw
竜宮城はパチンカスにもいえますねw
オッサンプー達の酷いこと酷いことw
なるほどね。
浦島太郎って、こういうことを言ってた話なんだね
残念ながら麻雀界に金は落ちてないですからね・・・
プロでも一部の男性プロと綺麗なだけの女流プロ以外は麻雀だけでは食っていけませんし。
umiさんも二階堂umiだったら良かったね(´;ω;`)
相変わらずキモイな
>>shioさん
竜宮城からこんにちわ。
主流か~、なるほど。それで本人が気にしなければいいって話しなのはshioさんの仰る通りなんでしょうが、取り残されるって事だけは竜宮城の住人にも分かっている「確か」なんですよねw それが問題かどうかは人それぞれ・・・なんでしょうが、漫画内の風呂糸さんはそれを問題と思ってメンバーを辞めた以上、こう言いたくもなりますよね~('A`)
僕はどっちでしょう^^
>>椰子さん
ツモクラテスは主人公がそういうスタンスじゃないからまだ明るいものがあるけど、東大は自問自答の世界なのでただただ暗いですよね・・wしかしメンバーの大半がああ思ってるでしょうし、紛れの無い名作である事は間違いありません(`・ω・´)
ギャンブルは最早どうにもならないでしょうが、体重と尿酸値の方は自己責任で頑張ってくださいなw
>>kenjiさん
鹿児島かー。四号機の終焉時代、あっちのホールは辛かったイメージしかないや('A`) 今はどうなってるか知りませんが、頑張ってくださいな。
「麻雀なんてさ、あるレベルまで行ったらそこで終わりのゲームだから」
このセリフってやっぱプロ否定とも取れるんでないかな?作中で積倉さんがどういう答えを見せてくれるか楽しみですね^^
>>埼玉さん
おひさしプリッツ!
未だフルメタ・ヴァンでやってけるとは逆に凄いですね^^; 雀荘のオヤジも酷いけど、確かにオッサンプーには勝てないなぁ・・ 徒党組むって点が違うのかしら。。 気をつけたいけどもう手遅れだったら嫌だなぁ('A`)
>>iwateさん
なんか気になったので浦島太郎について調べてみたら、子供時代に聞いた話とは随分違う続きがあるんですね('A`) 確かに僕の知ってた太郎さんは悲惨だったw 雀荘勤務の成れの果ても悲惨だろうw
>>小島さん
ヒント:二階堂umiだったら売れてないw
>>名無しさん
それ驚くほどみんなからよく言われるw