10/5　　育児と言う名の神ゲー

娘の吹奏楽部がマーチングバンドの大会に出場するそうで観にいってきた。娘はこれまで習字に英語、それからスイミングとやってきたが何気にこういう大会の場は初めてなのだ。

三年生が引退した新体制の中、数少ない一年生のレギュラーに選ばれたそうなのであーだこーだ言いながらも見に来て欲しいらしい。まだまだお子ちゃまな面を見ると少しほっとする。

　（おーおーやってるやってる）

車で片道一時間ちょっとかけて「音楽のまち」浜松へ。ここ浜松市にはヤマハやカワイ、それからローランドに鈴木楽器製作所と言った世界的に有名な楽器メーカーが立ち並ぶ。そのせいかこの地域では幼少期から音楽への力の入れ方が半端じゃないとか何とか・・・？

思い出してほしい、自分の通っていた小学校に吹奏楽部なんてあったかい？ましてや部員数50名を越える大所帯でかつ、大会に出場するようなガチな奴らがいただろうか。

今回、娘の学校がエントリーしていたのは中学生・パレードの部だったが、その前に小学生バンドの部があって…ほとんどが地元小学校関係なのだが、そのレベルに驚愕させられた。娘の学校よりよほどハイレベルで、もちろん地元中学もさすがの一言。さすがに音楽のまちを自称するだけはあった。父兄など周囲の協力っぷりも引くレベルだ。

　（しかし俺もついに観戦する側かぁ）

こういう大会へは選手として何度も来た事はあったが、それが今や応援する側。大人は見てるだけでいいよな～なんて思ってたコートからの風景が懐かしい。そして娘の真剣な練習風景を見ていて、大きくなったなぁと感慨にふけると共に、自身の立ち位置の変化を実感させられる。恐ろしいことに僕はまだこういう変化に心が追いついていないのだ。娘の事をお子ちゃまなんて言ってられないのであるｗ

　「なんか、前の小学生の子らが凄すぎて・・・」
　「・・・だね（；＾ω＾）」

残念ながら会場内は撮影禁止だったため画像はないが、娘達の演奏はその前にやっていた地元の小学生達の実力に驚かされすぎて、「小学生でこれじゃあ中学生はどうなっちまうんだ！？」と期待に胸膨らませていた僕らを満足させる演奏には至らなかった。と思いきや、娘達の後に出てきた地元中学生の演奏はやっぱり凄く、環境の差をただただ思い知らされるばかり。

　（ソシャゲの重課金プレイヤーと無課金プレイヤーぐらいの差を感じるなぁ）

というか、娘の中学はマーチングは今年から取り入れた試みらしく正真正銘の初参加。今後どれだけ王者に近づけるかという闘いになっていくのだろうな。それを見守る三年間は、なんと贅沢なものだろう。

　（娘達の青春は今、始まったのだ！）

パチンコばっかりやってるだけじゃ一生見る事の叶わなかった世界。こういうとき、僕は結婚をして良かったなと心から思う。妻と娘に感謝したくなる。

一人は確かに楽なんだけど、一人じゃ決して見れないものはこの世にたくさんありすぎる。

　（この気持ちだって、そうさ (｀・ω・´)）

…この素晴らしい気持ちの後に、コレだからやってられんわ(‘A`)