4/5  親を選べる世界の是非

結婚した当初から妻がずーっと言ってた事なのだが、猫が飼いたいと。

それでも以前はアパート暮らしだったのもあり願望を語るだけに留まっていたものが、この度持ち家を手に入れいよいよその野望を止めるものも無く…

譲渡会というらしい。ボランティア団体が定期的に開催している保護した猫の里親募集の場。これまで何度か連れられて見に来ていたが、本気で探す気で来たのは今日が初めてだろう。妻が見たことがないようなテンションではしゃいでいる。

俺は犬党なんだが… まあこんな嬉しそうな妻を見るのは久々だし。。

以前も書いたが、正直僕は生き物を飼うという行為にあまり肯定的ではない。しかし単なる愛玩の対象物としてではなく、しっかりと一生命としての責任を持って家族の一員として迎え入れる覚悟があるのならそれは良しとすべきであろう。育てるだけの場所と経済力がある家が責任もって育てるというのなら何の文句があろうか。

ちょっと!この子!この子!

お、おお・・・

さて肝心のご対面なのだが… NPOの人が一匹毎に拾ってきた場所や境遇なんかを事細かに説明してくれる。病気の有無や性格・・・仮名というか呼び名も一応あって、「たんじろう」「ぎゆう」「れんごく」「しのぶ」「かなを」等、鬼滅の影響がこんなところにまで及んでいるのには苦笑い。そんな中、とある二匹の猫が入れられたケージを前に妻が唸りを上げだした。

うう、ダメじゃ…他も見にいくつもりだったけどもうこの子以外考えられんわい

お、おお・・・

二匹のうちのどっちの事を言ってるのだろうと思ったが、ケージに貼られた説明文を見ると親子と書かれていて… 出来たら二匹一緒に貰ってくれる方希望と書かれている。

二匹…なんすか?

元々二匹欲しいと思ってたから、親子で仲良しならちょうどいいんだよね~。

そ、そうか…

猫に関しては妻主導なので僕は何も言わない。というか、完全室内飼い必須らしいので、散歩をしないのなら一匹も二匹もそう変わらんだろう。親子で仲良しなら引き離せないというのもわかる。強いて言うなら子猫を貰うと思ってたが、予想に反して一歳近くの大きな猫を選んだのは意外であったが…特に反対する理由でもない。

というわけで、さっそくその場で受け入れを申し出る事に。

些か早急過ぎる気がしないでもないが、こういうのは縁でありインスピレーションである。そもそも他にもっと良い子がいるかもしれないなんて考えは生命に対する冒とくである。これから家族として迎え入れようとする対象に対し、そのような考えを持つのであれば僕はそれこそを非難したであろうが、そういう意味でこの即断はむしろ好ましくさえある。

この後はどういう流れになるの?申し込んだ人で抽選みたいのがあるのかね?

違うよ、団体の人が『審査』して、晴れて選ばれた家庭に『トライアル期間』として二週間ほど様子見で預けられて、問題なければそのまま譲渡完了って流れ

審査かぁ… どういう基準なんだろう

ざっくり言うと、例えば部屋から外へ逃げ出さないための設備の有無とか、家族構成・・・特に子供らに猫アレルギーが無いかが重要。それから収入、譲渡後定期的に健康状態のわかる写真を送る事が可能かどうか、抜き打ちで自宅訪問がOKかどうかとか…

ええ、抜き打ち訪問とか何様やねん・・・

調べてみたら犬猫の里親譲渡条件が厳しすぎるという意見はそこらかしこで溢れているようで、しかしせっかく保護した生体を信頼できる家庭でないと託せないという団体側の意見も尤もである。が、やはり公的な機関でもない一ボランティア団体に抜き打ちで調査までされるというのは抵抗がある。

そもそも完全室内飼いが原則とあるが、とある保護団体について取材されていたページには「あんなに柔らかかった肉球が室外飼いにより固くヒビ割れていて涙が出ました。・・・もう二度と、この子に外の固い地面を踏ませないと誓ったのに…」なんて体験談が書かれていたが…

え?猫って元々野生動物でしょw…?

事故や病気のリスクがあるからなるたけ室内で育ててっていう理屈はわかるんだが、生き方そのものを縛るってのはちょっと違わないかと。それこそ愛玩動物ではないが、一生命としての生き方を人間様が指図するなんてとんでもない。

まるで結婚後も事ある毎に口出ししてくる姑のような鬱陶しさ。ベクトルは違えど、譲渡にあたり保護団体に隅から隅まで指定・強要されるのにはこのような思いが過ぎってしまうのだ。

責任持って育てるのは当然だけどさ、引き取った団体の理念まで引き継がなきゃならないわけ?

うちが引き取った所はそこまで煩くない・・はず

 

そうして受け入れ希望を出した翌日・・・譲渡審査通過の連絡が来たと妻からの速報。どうやら姑の御眼鏡に適ったようだ。二匹一緒に引き取りたいという条件が良かったのかもしれない。

仕事から帰ると大荷物が届いていた。

 

買っちった(てへぺろ

お、おう・・・

とりあえずのケージ(トライアル期間中はケージから出してはいけないらしい)だが、この早さ・・・どれだけ猫が飼いたかったんだって話だw

 (あとは我が家との相性だけか~)

さてさて、こうなると二匹の猫の名前を考えねばなるまい。両方ともメスで、今現在は「リリ」と「ララ」という呼び名が付けられているのだが…

なんだかんだで楽しみだ。

ペット
堕落blog録

コメント

  1. ドニート より:

    BJと教官にしましょうよ

  2. ヨシホイ より:

    1年程前から犬を飼っている身としては考えさせられる内容ですな
    実際、目に入れても痛くない程の溺愛なのでもし…とかを考えただけで泣いちゃう><

  3. umi より:

    >>ドニートさん
    そこは隊長入れないと… 

    >>ヨシホイさん
    そういえば犬の名前結局何になったんすかw?
    ペットの名前って迷子になったときなどビラを貼りだすのを考えると、ユーモアとセンスを問われそうなので考えちゃいますよね。

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