週末、知り合いの麻雀プロのアニキが大会の決勝に出ていたので応援に行ったのですよ。場所は前回業界初の試みとなったモニター観戦が行われた神楽坂はバカンスという雀荘。ちなみに今回はその時とは団体が違う事もあって普通に立ち見です。
(お、やってるやってる)
夜勤明けだったので漫画喫茶でちょこっと仮眠を取って行ったのですが、思ったより進行が遅かったようでまだ一回戦目の途中でした。と言っても全15回戦中の10回戦目であってこの日の、という意味ですが。
脇に荷物を置いてさあ観戦するぞと卓の方へ向かうと何やら聞きなれない呪文が聞こえてきました。
『6000-12000です』
(・・・??)
この申告、麻雀をやってて生涯に30回聞くか聞かないかというレアなもの。俗に言う役満より出にくい3倍満を召喚する呪文じゃあーりませんか。
明らかに呪文を唱えたのがアニキの声では無かったので慌てて見に行くと、それはそれは恐ろしい手牌が開かれておりました。
ツモ
ドラ
「リーヅモドラ9」
チラっとしか見えなかったので牌姿が完璧に合ってないとは思いますが、待ちとカンドラ、裏ドラはこの形。
(クソゲーやわぁ~(‘A`) )
これをツモったのはトータル三着目の方。アニキはその時点ではダントツでトータルトップ目だったのですが、この大会のルールだとまだまだ安泰とは言えない点数状況です。ましてや、こんな手をツモられちゃあ・・
なんて思ってると、次局。
『4000-8000』
リーチ一発ツモ七対子ドラドラ裏裏という倍満の召喚呪文がまたもやアニキ意外の対局者から、それもトータル二着目の方から聞こえてきてさあ大変!
(腸が煮えくりかえりそうな展開だぜ・・・)
麻雀はよく運ゲーだと揶揄されますが、それは偶発的な要素があるからに他なりません。
一発。裏ドラ。カンドラ。
我々素人がやる分にはこういう偶発的な要素が実力差を埋めるいい塩梅になってる感は否めませんが、プロと呼ばれる方々の対局にこの要素があるのは果たしてどうなのでしょうか・・・
全員に平等な以上、不公平だの理不尽だのは声を大にして言うつもりはありませんが、しかしこういうのを見るとなかなか考えさせられます。
コツコツ積み上げてきたものが確率の気まぐれにより一瞬で崩壊する競技…
麻雀が将棋や囲碁と明らかに違う点ですね。
しかしその確率の気まぐれをキャッチするためにはやっぱり多少の腕の差も必要となってくるのが事実で、でもその手順を無視してキャッチできる気まぐれも存在する現実。
グダグダ言っておりますが結局、
(クソゲーやわぁ~(‘A`) )
やればやるほどこの一言に尽きるゲームだと思います。ただし、『最高の』という冠が付きますが…
兎にも角にも、麻雀プロのアイディンティティを問われる大事な大会決勝でこの気まぐれを甘受する立場となったアニキの心中はどのようなものだったでしょうか。
しかしこの日アニキに降りかかった不幸はこんなものではありませんでした。
12回戦目の東パツ七順目(相変わらず手牌は記憶が曖昧なんで適当なんですが)
タンピン系の手牌にツモった嬉しい
『ロンッ!!』
(・・・ん?当たるんだ?)
前回三倍満をツモってトータル二着目に躍り出た方から麻雀をやってて一番聞きたくない呪文が聞こえてきました。
『48000!!』
(はぁああああああ!!?)
なんとびっくり親の役満 /( ^o^ )\
(どんだけ荒れ場なんねん!!)
捨て牌がこれまた、一枚余しの何とでも取れるような感じで・・・
(こんなの誰が掴んでも出すがな(´・ω・`))
それがトータルトップ目のアニキってのがもう、ね・・・
(クソゲーやわぁ~(‘A`) )
最もトータルトップ目の立場からしてもっと慎重に打つべきだったという意見もあるかもしれませんが、しかし順目と言い捨て牌と言い手牌と言いポイント状況と言い…、100人中95人は放銃していたように思えます。多少警戒していたといしてもまさかまだ大丈夫だよな・・・、という感じ。それが何も今日、ここで起きなくても・・・
結局この12回戦でトータルポイントが一気にひっくり返り最後までその差が詰められず、迎えた最終15回戦。トップの方とはおよそ100ポイント。大体トップラス条件です。
ドラは失念、東2局2本場西家。
アニキはここからテンパイ取らずの打
逆転を賭けた小四喜(しょうすーしー)をテンパイするのですが…
『ロンッ!2000は2600』
((´・ω・`)・・・)
見守る観戦者の期待虚しく、呪文を唱えたのは別の対局者でありました・・・。こんな時ばかり確率の神様は気まぐれを起こさず。最後の刀が折れた瞬間・・・
(しかしアレだな・・・)
帰り道にふと思いました。
今まで僕は何度か知り合いの方の決勝戦の最終日を見に行ってるんですが、その全てがこれまでの好調が嘘のような酷い展開で負けているんですよ。そして僕が見に行かなかった決勝は勝ったり負けたり。どちらかというと勝ってる割合の方が多いくらい。
(それとも俺が疫病神か・・・)
役満と三倍満の確率を考えてみるとちょっと怖くなる今日この頃。
コメント
オッキーさんも同じ土俵に上がってから、ご意見を!
(´・ω・`)社会の土俵にも早く上がりなYo!
國士の放縦、素人目だと95人どころか100人にしか見えないわ。たぶん自分が喰らっても振り返りもしない局だと思う。やっぱプロ基準の観点は違うで。これからは尊敬の意を込めてクソゲーマイスターと呼ばせて頂きますね。
ところで麻雀講座的なHPとか立ち上げる気はないの?君にとつげき東北を超える逸材になって欲しいんだがw
押川先生の「リスキーエッジ」という作品に一発・赤・裏ドラなしの麻雀があるんですが、運に左右されず実力差を出すならこんなルールじゃないと無理なんでしょうね。
しかしまあ、三倍満ツモの後に親役満アガるとか僕も10年近く麻雀やってますけど一度も経験ないですw 国士放銃の場面もうまい具合にマンズが河に出てないし、染め手かチートイの変則手は予想できるけど国士までケアしろっていうのは酷な話ですね。
ブログ見てたら携帯壊れたり
会った人のヒキがなくなったり…
運の局異点が涼宮ウミを中心に
巻き起こっています
これは(ry
そんなバカなと思い
テンホーをしたらクソのような悪展開
中ぶくれアンコカンチャンに
追いかけられてから一発でささったり…
ほかに自覚症状がある人居ないかな
裏ドラ8枚って祝儀もったいねぇw
一発裏ドラナシって連盟くらいじゃないんですか?
一発裏や事故みたいな国士があったおかげで気の毒な先輩とumiさん以外は
ドラマチックで面白い大会だったと感じたんではないでしょうか( ´;ω;`)ブワッ
あ、裏5だった
連投ごめんなちゃい
>>( ・ω・)y-~~~~さん
麻雀プロは麻雀に心血注げる人がなるべきだと思うので私ごときの情熱ではとてもとても。。謹んでご遠慮させて頂きます。社会の土俵は現在満杯です。
>>なまぽさん
フリーならもちろん1000人中998人ぐらいは振り変えると思うし打たなきゃ負け組だと思うけど、これは一応タイトル戦の決勝という限定された立場であって、ここから万が一を考えて6索ツモ切り乃至、么九牌を温存して様子見するプロはそれなりにいると思うよ。
それと、捨て牌だけならそういう意見になると思うけど実際に眼の前で起きてる相手の挙動なんかも加味するともう少し違うかもね(゚∀゚)見てないからわからんが、もしかしたら相当力入ってたかもしれんしw
とりあえずクソゲーマイスターは100回やって120回ぐらい9索打つけどね^^
で、ここで愚痴るww
>ところで麻雀講座的なHPとか立ち上げる気はないの?君にとつげき東北を超える逸材になって欲しいんだがw
さすがにアレは専門家じゃないと無理じゃねw?麻雀の、じゃなくて数字の。多分わたくしレベルじゃヒサトノート風な考え方をまとめたテキストサイトが精一杯だと思う。それぐらいあれは凄い。役に立つかは別問題としてw
>>椰子さん
あの楊家のハウスルールでかつ、何百半荘とやって初めて・・ぐらいだと思いますよ。
国士放銃は本当に何と言うか・・・ 巡り合わせが悪かったで済ませるべきかどうなのか。。今度アニキに空気読まずにその時の事を聞いてみますよ(´・ω・`)
>>kenjiさん
>中ぶくれアンコカンチャンに追いかけられてから一発でささったり…
こないだ堀内プロ(ほーりー)のブログでも同じような記事を見て考えさせられたんですが、
34445(345)66999
確かこんな手牌でリーチを打つのが得か否か、みたいな。
最近はこのような中膨れシャボでもノータイムでリーチ打つ人が結構多いようで、ホントデジタル化の波が押し寄せてるよなーって思いで一杯です。天鳳はその最前線なので勉強になりますよね。
薄い当たり牌を掴まされたのも携帯壊れたのも僕のせいかどうかは知りませんが、自覚症状訴えてくる人は結構多い(´;ω;`)
補償は致しかねます、悪しからず。
>>小島さん
連盟って普段あんだけチャライくせにルールはそんな硬派だったんですか!?知らなかっ・・・ いや、前に連盟のプロと競技ルール打ったときそういえばそうだったな(;^ω^)すっかり忘れてましたw
>一発裏や事故みたいな国士があったおかげで気の毒な先輩とumiさん以外はドラマチックで面白い大会だったと感じたんではないでしょうか( ´;ω;`)ブワッ
ちなみにこの日の観戦者20人もいませんでした。僕が一番最初に入った時なんて3人しかいなかったし(´;ω;`)ブワッ
麻雀無限会社39という漫画の中で「ここでこんな素晴らしい勝負があったのに・・・誰も知らない!!」と、麻雀界の現状を嘆くシーンを思い出してしまいましたw