1/8  いざ屋上

憎っくき大都技研から「CR忍魂」という台が出ました。

この台スペックが少々変わってまして、簡単に言うと「ヴェノムの逆襲」や「花札物語」と似た感じ。通常時はスルーチャッカーという見た目は他の台と変わらぬヘソ部分に球を通し、そこで1/71の確率で抽選されている『電チュー開放抽選』に当選したら右打ち開始→バトルリーチへ進みます

バトルリーチは勝率25%、1/4で当選となっており、ここは花札物語を打った事のある人なら想像しやすいでしょう。勝てば電サポをゲット!→BIGBONUSと呼ばれるスタートラインヘ立てます。負けたらふりだしへ戻る。

BIGBONUSはリミット付きの確変状態で、5%の通常当たりを引く度にリミット書き直し=ボーナス継続、リミットに到達すると最後に時短抽選がなされ65%で時短→月光の刻(ART)へ、と…まあARTと言っても内部的にはBIGと同じですが初回と二連目以降で演出が変わります。

右打ち中は1/1で大当たりをするので時短=継続確定となりまして、結局リミット到達時の35%を引かない限りは延々と大当たりが続いていくシステムとなっています。ここらへんはヴェノム好きならすぐにわかっていただけるでしょう。再抽選すなわち僕が死ぬほど苦しめられたファイナルチャレンジです、はい。

まあ小難しい事考えずとも、1/71でバトルリーチへ発展し、そこで1/4を引けば確変に入る!つまり、1/284で大当たりをする機種と思ってください。残りの3/4は突然通常です。そして確変中は11回のリミット中に5%の抽選に当たればリミット回復(これがおよそ43%)、リミット中に5%を引けなかったら最後に65%で確変引き戻し抽選が行われ、当たればリミット回復!外れれば通常へ。合算すると継続率は80%となっています。

スルーチャッカーなので本来のヘソの位置に球を通しても賞球がなかったりと違和感は多少ありましょうが、台の説明通りに打ってれば困ることはございません。

 (・・・さて)

僕はこの機種の記事を見たときから注目していた。ヴェノムも花札もそうだったが、この手の変則スルーチャッカー搭載機種は一般台に比べ調整ミスが期待できるからである!

と、言うのもこのタイプには一般台でいうところのヘソ部分の他に、右ルートにももう一つスルーが搭載されていまして、通常時用と確変時用それぞれ別のスタートチャッカーがあると思ってください。そしてここが重要なのですが、確変中のゲーム性を殺さないためには右スルーをある程度開けておかねばならなく、ここの調整をしくじると右打ちで千円30から40回る調整の台もザラにあったりするのです!

無論確変中のゲーム性?そんなの関係ないよ、と右スルーもガン締めしてくるお店もたくさんありましょうが、開けてくるお店も確実に存在します!

右スルーもヘソスルーも同じ性能、だけど右はガバ開けとなれば…!?

とまあ、ここまで言っておいてなんですが、通常時に右スルーを狙って打つと台から警告音が鳴り響いたり(それでも打ち続ける猛者もいるが)、そもそもベース異常が出て店から注意をされる事もあります。というか、最近ではそれが当たり前。メーカーだって馬鹿じゃありません、対策はしっかりしてきます。

ただ・・・ただ!!

この大都、前作吉宗2で新枠を発表し、今回の忍魂も同枠を使用しています。この枠、ボリューム調整機能があるんですよ。

 (右打ちすれば当然警告音はなるだろうが、ボリューム最低にすれば目立たないんじゃね??)

僕はこのような思いがあって、どうしても試してみたくなりました。と言うのは建前で、本当は変則スペック大好きっ子!!

 (よし、新台抽選突破したぜい!)

敢えてボッタ店にて勝負…じゃなくて、過去ヴェノムの右打ちで千円40超えを数日打っても注意されなかったお店を選びました。客も少ないので簡単に新台をゲットできるしね♪

 (ふむふむ)

とりあえず普通に千円打ってみたら26回。ボーダーが調整次第で滅茶苦茶変わるんですが、ノーマルだったと仮定すると等価で21回の台なので、このお店が3.57円という事を考えても26という数字は優秀でしょう。

 (さて、肝心の右は?)

パッと見、締められてる風には見えないが…

 (おお、スポスポ通る!!優秀だ!!)

…が、

 『左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!』

通常時に通せばやっぱり警告音はなる、うん。これは当然だ。

 (音はともかく、何度も繰り返すのがうざいなぁ…)

そう思いつつ、今度はボリュームを最低にしてもう一度…

 『左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!

 (お!すげーちっちゃい(゚∀゚)!!これ、イケんじゃ…)

そう思ったその時でした。

 『左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!左打ちに戻してください!

 (…ちょッ!!?)

それも、音を下げる前のそれよりももっと大きく…もっと長く…もっとワイルドに、もっとたくましく!!台枠もけたたましく光って、ロマンティックあげるよ・・・じゃなくて、これじゃあまるでゴト扱いじゃねーか!!!

似たような事の出来た「花札物語」でも、この「左打ちに戻してください!」との警告音は鳴り響いたが、それでも周りの迷惑を顧みず打ち続ける輩はたくさんいたらしい。つまり、我慢すればなんとかなったレベルだった。

が、これはさすがに無理だろう!!

 (・・・・・)

 (・・・・・)

周囲からの冷ややかな視線を感じる。幸い従業員こそ近くにいないものの、二度目以降は間違いなく注意を受けそうな防衛機能。これでも強行する人はどこかに出てくるのだろうが、まあ僕には無理だ。花札ですら無理だったのだ、これで出来るわけがない。

 (まあ平打ちでも十分戦える調整だしな…)

てなわけで、続行。続行。

 【CR忍魂】 28球 26.7/k
 通常時 1512ゲーム
 バトル  21/1512回…BIG 1回(1/21)←
 ART突入 0

 -50フラン

 (闘えなかった(´;ω;`)…)

あのさー、1/4を21回引いて突破1回ってどうなってんの?初代牙狼でもステルスでも、ヴェノムでも1/2をあんだけ引けなくてさ、ヴァンヘルでは1/3を死ぬほど引けなくて、北斗の中段チェリーとおまえで今度は1/4かい!!!オイ!!ワシは一体どのステージで報われるんじゃゴラァ!!??

おまけにやっとこさ引いたBIGで、継続率合算80%を一発スカして雀の涙ほどの球しか得られずって…秘法といい爺サマーといい番長といいデコトラといい大都は俺になんか恨みでもあんのかよ!!!

この台…というか、二段階抽選の台ってなまじっかかなり現実的な数値を餌として吊らされるわけじゃないですか。25%なんて簡単♪って、そう思うじゃないですか。

一発目・・・スカ。

 (まあな!さすがに俺が一発じゃね、へへっ)

二発目・・・スカ。

 (うむ。北斗も先月通常以下中チェHITが3/32だったもんなぁー。あーやだやだ)

三発目・・・スカ。

 (くうううう、引けんねしかし><)

四発目・・・スカ。

 (おうおうおう!やっぱりこうなったか!!)

五発目・・・スカ。

 (くううううう、駄目かよおい!)

ここらへんでね、大体バトル演出のパターンが少し見えてくるんですよ。敵は四人いるらしいんですけど、一人はプレミア?だか知りませんけど終日見れなかったのでわかりませんが、とにかく四人います。北斗で言うとアミバ?、ジャギ、シン、サウザーみたいな感じ。

でね、なんか前回闘った相手と連続で戦うとリベンジバトルとか言って熱いそうなんですよ。僕は一度も見れませんでしたけど…

そんなわけで、負けバトルの場合は前回シンと闘ったら…アミバは選ばれたら当たりだから選ばれないし、ジャギは熱いから選ばれない、同一キャラも同様。するとどういう事が起きるか!!?

シン→サウザー→シン→サウザー→シン→サウ…

こんな悪魔のループが起きるのです!!そして強敵が交互に選ばれた時点でほぼ終わりと、ここらへんでそのクソバランスがわかってくるのです!!

 (おっ!?)

そんなときです。自棄になり始めた頃、ひょこっとジャギにあたるチャンスキャラが顔を出して、しかしこいつは期待で胸いっぱいのこちらの心を完全に折りにくる刺客です!まず負ける!慈悲などなく負ける!ならジャギ選ぶなボケェ!!!!

そう、それはまるで剛掌波続きの合間に訪れるパンチ負けのように…

ここらへんから収束教の教徒は次回バトルに過剰な期待を持ち始めます。

六発目・・・スカ。

 (ふっ、まだまだ!二倍ハマリもしてねーぜ!)

七発目・・・スカ。

 (・・・・・次いこか!次!)

八発目・・・スカ。

 (・・・・・ねえ、そろそろいいんだよ?)

でね、この「なまじっか現実的な数字」とやらをずーっと外し続けると結構キます。次に対するプレッシャーが半端ないんです。無論独立試行ってのはわかっちゃいますが、わかっちゃいるけどたったの25%なんだから次こそは・・・おいおい、いつまでハマんねんゴラ!?わりゃあちょっと事務所行くかおい???ってな具合にどんどん期待は積み上げられていきます。

例えるならそう、ぷよぷよですよ。

「ふぁいやー」「あいすすとーむ」「だいあきゅーと」「ぶれいんだむど」「なんたら」「ぱよえ~ん」「ぱよえ~ん!」と、連鎖が続くと呪文がパワーアップしていくじゃないですか。この機種もそう。途中までは25%だから…とイライラの呪文も繰り上がっていくわけです。

が、ある一定を超えるともう諦め。怒り。哀しみ。そして悟り。「ぱよえ~ん」まで行くと以後はずっとぱよえ~んとなるように…思えばこれは、悟りなのでしょうか。

九発目・・・スカ。

 (・・・おい)

十発目・・・スカ。

 (・・・おい、小池)

十一発目・・・スカ。

 (エエ加減にせんかい)

十二発目・・・スカ。

 (ぱよえ~ん!)

十三発目・・・スカ。

 (ぱよえ~ん!!)

十四発目・・・BIG!!!

 (ぱよえ・・・って当たりやがった)

・・・も、リミット継続(43%)も引き戻し抽選(65%)もスカして即死!!

 (ぱよえ~ん!!!!)

十五発目・・・スカ。

 (ぱよえ~ん!!!!!!)

十六発目・・・スカ。

 (ぱよえ~ん!!!!!!!!)

以下、略。

・・・・・・・・

・・・・・
・・・

・・

屋上へ、行こうぜ。

コメント

  1. kenji より:

    楓チャンはすはす
    にしてもマッドに娘がいたとは…

  2. より:

    噴いたよw
    因みにじゅげむとばよえーんね

  3. namaco より:

    長い!

  4. ゼクシイ より:

    偶然にも同じ日に同じ系統のSJP2が入ったので自分はそっちを打ってきました。
    SJP2は花札と一緒で初回突破が1/2ラストが63%です。
    初回6/9で突破してんのに継続10/6て勝てるわけないだろとグチりに来たら・・・乙
    SJP2は当たり終了後に貯まってたスルー保留が消化し終わるまではどうやら警告出ませんので4つまで警告ナシです。
    保0で当たったら計8個は右で貯められます。

  5. 椰子 より:

    北斗→ぷよぷよ→おい、小池!!の流れで笑ったのは僕だけじゃないはずw
    大都技研はもうパチンコ作らないほうがいいと思ってます。
    吉宗や番長といった財産を無理にパチンコ化しては食い潰しているようでなんか痛々しく感じてしまう(´・ω・`)

  6. パチエル より:

    猛者が通りますよー。
    といいつつも、あの頃はやってもOKって言ってくれる店員さんがいたからであって、さすがに今は無理・・・
    それでも、変態スペック愛好家としては・・・スキージャンプペアとこの台は外せないよね。
    僕も見つけたら特攻してきますわー。
    それにしても、神獣王の残念な25%はあれだけ引けてたのに・・・今度はその25%に恵まれないってんだから、世界は何か彼方からのチカラが影響するのかもしれないな。

  7. umi より:

    >>kenjiさん
    あれ娘なの?実験体七号とか言ってたからクローンか何かだと思ってたよ。つーか、その設定をどこで広げる気なんだろうねw
    >>ピーナッツさん
    え!?「ば」なの!?「ぱ」じゃなくて!!?????マジ!!!?????
    >>nawacoさん
    それだけ怒っていると思ってくれ
    >>ゼクシイさん
    スキーはまんま花札だったからなぁ…。つーか、スキーを敢えてこのスペックで出さんでもいいのにって想いませんw?保留溜めできるのは地味に効きそうですね(゚∀゚)!!
    それにしてもお互い乙すぎる。まあスロの無理ゲー感に比べればまだ全然希望があるだけマシか…
    >>椰子さん
    うーん、確かに大都のパチは今のとこ売れてませんよねwでも秘法とか忍とか、相変わらずフロンティアスピリッツは感じるので今後に期待!!
    高尾かマルホン辺りと手を組んでくれれば… ふふふ。
    >>パチエルさん
    いやー、店員さん云々というより音がうっとおしすぎて僕は無理でしたよ>< 
    スキーは花札と同様と考えて問題ないでしょうが、忍は想像以上にキツい印象を受けましたのでお気をつけくださいまし。スペックを削る箇所が多すぎて、もはや打てる日が来るとは思えませんw 毎開放捻りとかやる人が出てきたりするのかなぁw
    ヒキの弱さに関してはもはや何も言うまい… ぱよえーん