11/4  初めての大道芸ワールドカップ

静岡の七不思議の一つに「大道芸ワールドカップ」というものがある。

毎年この時期に行われるストリートパフォーマーの祭典なのだが、たかが一地方の催し物と侮る無かれ。近年では国内のみならず世界的に有名なパフォーマーも招致していて、同業者の視線も熱い。ここでの活躍が別の仕事に繋がる事も多くなっているというパフォーマーにとっての甲子園のような場である。いまや静岡ホビーショウと双璧を為す静岡が誇る一大イベントだ。

…が、ホビーショウは世界のTAMIYAの本社があるからわかる。しかしなぜ「大道芸」が静岡でという疑問が残る。ハッキリ言って静岡にこういう文化が根付く土壌は特になかったはずだ。これにはとりたてて特徴のないクラスのモブが、突然文化祭の実行委員長に立候補したような違和感がある。

こういうのは横浜とか名古屋とか、そこらへんの華やかでそれでいて垢抜けないクラスのお調子者の仕事だろう。静岡のような根暗のやる事ではないはずだ!

今年で13年目23年目らしいが、正直いつの間にか名が売れてたという感じで静岡県民としても戸惑うばかりだ。何気に僕はこれまで1度もこの催しを見に行った事がない。いつのまにか盛り上がっていて、初期の頃は誰も知らない謎の祭典。

調べてみたら当時の市長の「大道芸を使って静岡市を人の集まる街にしたい」という理念から始まったイベントらしいが、誰も止める人はいなかったのだろうか?そして、ここまで大規模なイベントになるとは誰が予想できたろう??

 (まじか!???)

初めて行って驚いたが、とんでもない人数が大道芸を見にやって来ている。写真はたった一人のパフォーマーの舞台に数百人からの観客が青空の元声援を送っている。驚く事に規模の大小はあれこれらの舞台が街の様々な場所で他に40近くあるのだ。まさしく大道芸「ワールドカップ」の名に恥じぬレベルの規模。出店の数も半端無く、経済効果も計り知れない。当時の市長がこの光景を予想してたのであれば、その先見の明たるや諸葛亮もまっつぁおなレベル。

今回は娘が行きたいというので嫌がる妻を置き二人でやってきたのだが、他にもそういう家族連れで賑わっていた。なるほど大道芸は家族連れと相性がいいのか、キッズコーナーを盛大に完備し子供心をガッチリ掴み、出店ではソフトドリンクを見つけるのが難しいほどのキリンビールのごり押し(協賛)、そしてそれに合う味の濃い濃すぎるB級グルメの博覧会。肴は世界レベルのパフォーマンス…と、見ていて誇らしくなるぐらい行き届いたイベントじゃないか。

街の至るところには、ボディペイントの無料サービスブースが設けられていて…

 (これ、USJで2500円ぐらいしたやつだ!)

無料なのか、すげえぞしぞ~か!

聞くところによれば大道芸ワールドカップは「自主参加部門」「招待選手部門」「審査大会部門」的な三つの参加者エントリーがあるらしく、それによって振り当てられる「場所」が違うらしいが、基本どこでも盛り上がっていたのが印象的だった。

その中の一つ「審査部門」は世界レベルのスーパーアーティスト達による、文字通りパフォーマー世界一を決める大会らしいので会場に入るにはチケットがいるらしいけど、その他は当然無料で大道芸を楽しめる。

写真は着ぐるみを着ながらジャグリングをする世にも奇妙なドラゴン「ヒュウガ」君。

このナリで「ゆるキャラグランプリ」に応募しているそうで、投票をしきりに求めていたが…ちょっと無理があるだろうwうちのタプ公の方が…いや、なんでもない。

しかしこのご時勢に着ぐるみ+αの要素を付け加えようという試みは大変結構なのではないか。パフォーマンスも大変盛り上がっていたし、何より子供受けが大層良かったので近い内にお茶の間で彼(彼女?)の姿を見る日も近いかもしれないナッシー。

それから大道芸といえばよく見かけるのがこの銅像芸。スタチュー(銅像)と呼ばれる芸らしいが、娘と何だろうねこれはと話していたら、ボランティアらしき街を徘徊しているピエロが聞いてもいないのに延々と説明をしてきて大層うっとおしかった。貴様は黙ってペカってろ。

この芸は基本銅像と勘違いしてしまうほど微動だにしないパフォーマーが、前に置いてある缶の中にチップを入れるとちょこっと動く…様を楽しむもの?

100円ぐらいの硬貨じゃチラっと唇の端が動く程度なのだが、千円入れた人がいたらものすごく動いてニコッと笑って、その笑った口の中に電飾が仕込まれていてピカピカ光りだしたのには笑った。毒にも薬にもならず、けれど人を楽しませるだけに特化した優しい芸。

ただ、決してこれが簡単とは言わないが…やってる人が結構いるのを見る感じ、比較的入りやすい芸なのかな~とか邪推しちゃう。それに見てるだけで数分で数千円入ってたから実入りもいいのかもしれないな。他のパフォーマーに比べてお金を入れやすいのは間違いないw二重の意味で優しい芸なのかもしれない。

…と、初めてなので有名な人などわからず適当に目に付いたパフォーマンスをプラプラ見て回っただけでしたが、それでも大満足な一日でした。屋台の全国のB級グルメを目当てに行くだけでも楽しいし、チケットを購入してワールドクラスの芸を楽しむのもいい。毎年公式ガイドブックなども出ているそうなので行った事のない方、興味のある方もそれさえ見れば安心でしょう。是非足を運んでみる事をオススメしたいすばらしいイベントです!

こんな身近でやってたのに23年行ってなかった僕が言うのも何ですが…^^;

コメント

  1. ヨシホイ より:

    専門学生の頃いった記憶がありますがこんなに大規模じゃなかったはずっ・・!!
    一日時間使えそうでいいですね
    日曜日にこぜ6で凄い負けたのでピエロ〇ね。

  2. パチエル より:

    僕も日曜日、大道芸見にいってましたよー。人が多すぎてうんざりでしたわ・・・ピエロ見てペカってろって思ったのは、うみさんと共通。
    でもこのイベントって13年目なんですか?たぶん僕らが小学生ぐらいだった時からやってたような気がするんで、20年以上はやってると思ってましたが・・・

  3. umi より:

    >>ヨシホイさん
    椅子必須ですが一日楽しめるでしょうね!ただ場所取りなど大変そうだから計画立てていかないと疲れちゃいそう('A`)
    ジャグは設定判別系動画見るとわかるけど、結局設定なんてかなり曖昧なんだなーとw出たら6ぐらいに思ってた方がいいですね。よって、
    >>パチエルさん
    あ、本当だ。1992年からだから23年前か…普通に計算間違いしてましたw そんな昔からやってたのに家の家族は何してたんだ('A`)
    後指摘どうもですたい。

  4. kenji より:

    口の中の電飾がgogoランプだったら100点ですね。
    静岡は意外と(?)行政が仕事してますね

  5. のっぽさん より:

    先日、家康公祭みたいなイベントがあって、ももクロの夏菜子ちゃん(赤色)が浜松城に来たのですが、早く並んだわけじゃないのに結構近くで見られたし、トークの時間も長く大満足でした。
    グッジョブ浜松市!!

  6. umi より:

    >>kenjiさん
    この人はピエロでも何でもないからなw
    一事を取って行政云々語れるほど単純じゃないと思うってピエロが言ってたよ!
    >>のっぽさん
    ほほう。仮想敵国でそんな催し物があったとは。「カ↓ナコ~↑」って叫びたかったなw
    最近やたら家康推しが酷いですよねしぞ~か。。しずナービの方が好きやで