不思議な話なのだが、幼少から今日に至るまで、これまで何十回と見て触れてきたはずなのに、この日初めてそれの存在に気付かされた。
それはずっと目の前にあったのに。どうして今まで認識できなかったんだろう。そしてこの日気付いた事に何か意味があるのだろうか?
墓参りにて。
「これ・・・うちの家紋?」
「アンタが知らないのに私にわかるわけないでしょーがw」
「せやな…」
家紋。
大体のパチンカスは今、障子にアタックした大きな三つ葉葵を思い浮かべたのでしょうが、次点で織田信長の五つ木瓜?ちなみに僕は花の慶次でお馴染みの梅鉢紋を思い浮かべてしまった。
一時期、苗字の由来などがブームになった事があったと思うが、家紋も同様ににちょっとしたブームがあったような無かったような…うろ覚えだけど、僕が心のどこかで家紋を気に掛けた時期は確かにあった。けれど家にそのようなものがあった記憶がどこにもなく、どの道由緒もへったくれもないような、間違っても名のある家とも思えなかったので探す事すらしなかったわけだが…
(そうか、うちにも家紋があったのか…)
変な話だが、驚いた。
そうして墓という何度も相対した物体の中心部にデカデカとそれが彫ってある事にも…本当に不思議な話だけど、どうして今まで一度もこれが親兄弟との間で話題にならなかったものか。みんな関心薄すぎるでしかし!…って俺もか!!
(さて)
知ってしまった以上調べずにはいられない。苗字もそうだが、一応自分のルーツというか祖先というものは気になるもの。降って湧いた様な木っ端で元々、何かしら歴史に絡んできたような片鱗でもないものかと男の子は夢想するものだ。それで何かあるわけじゃないけれど、例えば織田性だったら信長の影をきっと探すはず。長宗我部なら元親を。レアな苗字であればあるほどその血を引いてる可能性は高くなろう。自分が偉人の血を引いているとわかれば人生にも少しは彩りが増すというものだ。
家紋はどうだ?
家紋は…決める際のルールがほとんど無いらしいので庶民が好き勝手やってた時期もあり被っていたから関連性があるかどうか…はわからないのが正直なところだそうだwだから希少な家紋だったからどうだという事もないのだが、一応気にはなる。苗字と合わせれば本家筋など、多少は血の流れの信憑性が増すところだろう。
まあその点で言っちゃうとウチは苗字の希少性は微妙なとこだし、家紋の形もよくわからない。期待すべき点はあまりない。というか何度も言うがそれで何が出てこようが大して関係ないのだが…w
(そもそもなんだこの家紋?パッとしねえなぁ)
数ある家紋のデザインの中には時折ハッとさせられるような素晴らしい物も多く、海外にもファンは多いそうだ。伊達家など、時代を間違えたとしか思えないような前衛的なものもあって見ているだけでも飽きないものだ。
(なんで雀が中で踊ってんねんww)
しかしうちの家紋は…一体なんだ?間抜けな一本足打法なんぞしくさってからに。中央に鎮座する短小包茎な何かがより一層間抜け感を煽っているではないか!
そもそも探してみようにもなんの花をモチーフにしているかわから…
(あ、あった)
橘紋はなんでも日本十大家紋の一つだそうで、案外簡単に見つかってしまったw
十大家紋と言ってもそれは決して地位や品格という意味ではなく、単に多く見受けられるものという事らしい。苗字でいう所の山本や中村レベルというところだそうだ。大方、ご先祖様が「これ今流行りのデザインらしーぜ!ナウいぜ」と取り入れたに違いない。
(あーつまんねえ結果だことw)
ご先祖達に対してこんな適当な感想しか持てない不肖の子もまた、これから先に生きるであろう子孫達に同様の感想を持たれるのだろう。ならば俺が!とはならない。苗字のせいでも家紋のせいでもないが、ならない。
コメント
小学校で社会の授業に家紋を調べよう!みたいなのがありましたね
どんなものか覚えてないけどちょっと微妙・・ってなったのは覚えてますw
って書き込んでから思ったんですけどググらずに聞いてみます今苗字で考えると僕が初代になるのかな?
・親は離婚している
・苗字は変えていない(父親側のまま)
・母親も苗字は変えていない(結婚した時のまま)
僕が初代になるとなれば家紋自分で選べるor作れるんですかね!そもそも家紋って誰が決めるのだろうか・・ちょっとワクワクすんぞw
そこは鈴木佐藤だろと思う山本です
13~15日まで嫁のじいさんの初盆の手伝いに行ってきて、地域差はあるでしょうが、今の時代にそぐわない色々な行事があって驚きました。(初盆初体験)
今まで無関心で済んでいたことを覚えていかないといけないですね。しかも自分側と嫁側のやり方の両方を。
>>ヨシホイさん
そんな授業あったんですか!?うちの方は無かったな~。
自分も全然知らないので適当ですけど、ちょっと調べた感じ家紋を決めるのは自由みたいだし、先祖代々伝わるものがあっても新たに変えていいそうです。つまり初代もクソも無いというか、使いたいときに自由に選んで使えばいいようですよw 名家とかだとそうもいかないんでしょうが、庶民にとっちゃサインと何ら変わらない状態ですね。
>>山本山さん
いやね、言いたい事は凄いわかるんだが…この橘紋は十大家紋の中でも8番目とか9番目ぐらいの位置づけらしいので順等にそこら辺りの苗字にしました!
>>のっぽさん
結婚あるあるですね!僕ですら様々な行事の度に文化の違いを感じてるわけだし、避けては通れない道ですな。
両方覚えなきゃってのは立派ですけど、自分の家のやり方だけ覚えておけば十分だと思いますけどね~(甘いのかなw?)。僕は基本的に嫁側の家は別物と考えてるので、行事に出向く際は余所者として参加する心構えではありますが…