「岳」のあとに「BLUE GIANT」に行ったように、大抵漫画って一度波長が合っちゃえば後はジャンルを問わず作者で選んでも外れる事は少ない気がする。…というか、ダメなら読まないからそうなるだけかw
少し前に「からかい上手の高木さん」という漫画をたまたま読んだら胸キュンだったと書いたが、そんなわけで同じ作者の別の作品…というより、むしろこっちが代表作なのか?「ふだつきのキョーコちゃん」という作品を読んでみる。
(ナイス、メガネ!)
試しに一巻を読んでみた時は正直もういいやって思ったのだけど、その後また漫画アプリで無料で読める事になったのでハマリの最中にえっさほいさと読み進めていったら… いつの間にか最終回になっていた。
これは正直言っちゃうと面白すぎてあっという間に終わったというより、全然内容が無い漫画ゆえペラペラペラペラ読んでたら…という方が正確だ。さらに最終回に至るまでの流れが唐突すぎて「え?終わり???」と驚いたぐらいである。
からかい上手の高木さんの方は思春期の甘酸っぱい恋を思い出させる内容で胸キュンだったけど、こちらは妹萌えから始まる単なるキャラ萌え漫画。
しかも妹がキョンシーという謎設定までついている。なんとかこのメガネさんがかわいいから読んでたが…
(く~~!!相変わらずいい表情書くなぁ、この作者(゚∀゚)!!)
・・・って、しっかりとキャラ萌えの策略にハマっているねw
しかし最後まで読んだ人ならわかると思うが、最後の方は打ち切りか!ってぐらい一気に巻いてきて、ここまで散々引っ張ってきた妹の友人の恋は一瞬で幕を閉じ、鳴り物入りで登場したライバルキャラ(?)である生徒会長は一コマだけの登場でサヨウナラ。さらにこの漫画最大の謎である妹のキョンシー設定についてはついに一言も触れないまま終わってしまうという…
(なんかあったのかな…?)
こういう伏線の話になると、決まってこの漫画のシーンを思い出してしまうw
「伏線はしっかり回収する事が義務だ!」
「道中楽しませてやりゃあ伏線なんてどうでもいいんだよ!!」
この問答はどちらもわかるし正解はないと思う。前者を支持するのは単に読者として伏線を回収してくれないとモヤモヤするから…という願望に過ぎないと思うのだ。
昔、プロで物書きをやってた人とこんな話をした事がある。
「物語にああした方がいい、こうすれば良かったと後から口を出すのは簡単だけどね、ゼロから生み出すのが一番大変なんだからさ。生み出す苦しさを知らずに偉そうに言うなと思うのよ。物語は作者のものなんだから、俺はそういう事は言わないようにしてるよ」
「ほえ~」
確かにな、と思った。実際に自分で何かを書いてみようと思うとわかるが、想像以上に困難なものだ。そういった作品にしたり顔で注文を付ける事は簡単だけど、それなら悪い所じゃないくていい所を褒める方向へ情熱を傾けたいものだ。以来僕も意識してそうしている。
ただの読者から読者様へとならないように。
(それにしてもあのキョンシー設定は…)
きっと、裏事情が色々あるのだろうなとは思うのだけど…今ノってる作者だけに突然の打ち切りモドキ、気になるなぁ(笑)
コメント
浦沢先生の「BILLY BAT」が最近終わったのですが、複線まったく回収せずに終わりやがってヤキモキしております。
ジャンプみたいな週刊誌で、打ち切りっていうならともかく・・・複線は回収してくれないと消化不良感が残るので、僕は嫌です。
話を広げるなら、キッチリと終わらす責任と思うんですけどね~。
と、富樫に向けて言いたい。
村田沙耶香さんのコンビニ人間について一言お願いします
ブリーチは後者だね
あれはライブな漫画だから、気にしたら負けかな
最近だと自殺島が終わりましたが綺麗に終わったなと思いました。またホーリーランドみたいな厨二心くすぐる様な漫画描いてくれないかなぁ。
>>道中楽しませてやりゃあ伏線なんてどうでもいいんだよ!!
北斗とか、まさにそんな感じでしたね。作者が
「週刊連載だから、先のことは考えず、その場しのぎでやっていた。作り手が先を読めなければ、読者が読めるわけない。だからみんながはまってくれた」って言ってますしw
僕はやっぱり回収して欲しいですねやっぱりモヤモヤしてしまいます
なので実はエヴァはストーリー的には少し苦手です終わってはないですけどwでも最後辺りで駆け足で回収されても萎えるってのはあります
物を生み出すって相当大変ですよね自分でこれだ!と思っても今の時代パクリとか気にしてダメだったり・・絶対被らないジャンル、キャラデザなんてもう何もない気がしますw
大体打ち切られる作品って序盤で読んでて
「これアカンやつや」
って思うのが大半なのですが、稀に
「ハァ!?これで終わりかよ!!」
って思うのがありますよね。
最終回でコケるのが名作の条件なんだよ!!って某漫画にありましたけど、読んでて綺麗に終わって欲しいなと思ってしまうのは読者のエゴなのかなあなんて思ってしまいます(´・ω・`)
最後にどうでもいい話ですが昨日北斗6でキリン激闘パネル外して超萎えました。
読み手もどんどん経験値を積んでいるので、新しいオチやアイデアを生み出す側は相当大変だと思います。
ガッシュが好きだったので、現在マガジンでやっているベクターボールを読んでいるのですが、全く面白いと思えない。これがガッシュを読んでいない状況で読んだら面白かったのか?小学生が読んだら面白いのか?などを考えてしまいます。
今は奇抜な物語とかよりも、宇宙兄弟のようなスッキリ読める系が好きです。
>>パチエルさん
おー。伏線と言えば浦澤漫画ってよく言われますよねw そういやBILLYBATも一時期話題になってましたが、残念なラストだったんですか…二十世紀少年が酷かったので読むのを迷ってたんですが、正解だったかな^^;
富樫先生こそ僕は楽しい作品続けてくれれば文句ないってタイプですけどね~。やっぱ人によって全然感想変わりますねこの問答はw
>>三暗刻さん
あれ文藝春秋買おうと凄い迷ったんですけど、そんなわけでまだ読んでません。そう言うからには相当話題になるような内容って事ですかね!?期待しちゃうぜ
>>名無しさん
あれはオシャレを楽しむという、ある意味で新たなジャンルを作り出した作品ですよねw そう言わせるだけの雰囲気があったのが何より凄い!それにあーだこーだ言うのが無粋ってのは同意です。ただ、掲載順位に評価は如実に現れてましたがw
石田君が奥義使うとこまで楽しく見てたけど、仮面つけてる敵が出てきた辺りからついてけなくなって見るの辞めちゃったな~
>>三重県人さん
おお、自殺島終わったんですか?ホーリーランド、デストロイといいこの人の作品には明確に訴えたいモノがあっていいですよね。ただ、好きだけど読み直したいと思う類のものではないかな(;^ω^)ホーリーランドは別だが。
北斗は原さんそんな事言ってたんですかw武論尊の方かな?どちらにしてもその通りだけどそれを言っちゃあおしめーよって感じですねw
>>ヨシホイさん
そこらへんの好みの差で、ディープな世界に行っちゃうか否かが別れる気がします。それでも今はネットやその他色々で考察なども気軽にわかりますが、昔は延々自分で考えるしかなかったからそういう場で語り合える仲間との結びつきが深かったのかもしれませんね。真の意味でのヲタク文化はネットが殺したのかもしれん…
キャラデザは無口な女キャラ=綾波の眷属みたいになってますもんねwその綾波すらポカポカしちゃうんだからたしかにもうネタ切れ感は凄いだろうなー
>>椰子さん
ニコ動で「ゆっくりの打ち切り講座」みたいのあるんですが、面白いですよ~w打ち切りになるべくしてなったというか、焦りから路線変更しまくってるの見てると泣けてきますもんね…
最終回でコケるのが、ってのはイコール名作というか、名作はそれが許されるって感じがします。コケルって事はそれまでちゃんと走り続けてきた証でもありますし。変な終わり方をしたらどうしてそうなったのか想像するのも楽しいですよ^^ 作者のエゴすら許されない状況多いでしょうしね…
激闘麒麟プレート外れはハンマー案件。百烈なら稀によくあるが拳王では許されんど
>>のっぽさん
確かに読み手のレベルが上がりすぎてる気はしますね。それだけ良質な漫画だらけになってきてるという事なんでしょうが。
ガッシュの人って、今の漫画の前に動物のなんたらみたいのもやってませんでしたっけ?やたらガッシュガッシュ言われてるけどその後が続いてませんね… つーかマガジンでそんなのやってるって知らなかった^^;マガはここ最近は読みとばすの多いからなぁw
僕も変に凝ったのよりアホみたいな漫画の方が楽になってきましたw とんかつDJとか何も考えずに読めるもんなー。それ町は好きだけど、すごい練って作られてるから読むのに気合いがいるというか…そうしなきゃ失礼な気がしちゃうw
漫画って凄いですな。
あ、ニコ動のやつ見てます。
めっちゃ面白くて一気に見ちゃいました。
一番ツボに来たのがソードブレイカーの魔城ガッデムですw
あれ面白いですよね~。最近はSDガンダム解説動画にハマってますけど趣味がオッサンになったな~ってつくづく思うw