5/13  持論が変わるそんな刻

とあるマンションの設備工事にやってきたのだが、実はここに来る道すがら義弟がこんな事を言うではないか。

 「今から行くとこ、確か少し前に殺人事件あったはずだよ」
 「なんだってー!?」

即座にググると確かに出ました。数ヶ月前に無理心中?を図ったのか、一家四名が殺されるおぞましい事件… って、あー!これ静岡だったのかよ!!当時妻とどないこっちゃっと話していた引っかかる事の多い事件であったが、まさかこんな身近な場所だったとは。

 「どうしよ。工事完了の写真撮るの怖いんだけど…」
 「(;^ω^)」

幸いにも(?)問題の部屋での作業ではなかったものの、恐らく…というか確実にその部屋と思われる場所はリフォーム真っ只中のようで、ニュースなどでも事件のあった階はわかっているので間違いあるまい。

そして工事箇所の目の前でもあった。嫌でも目につく、というか

 (ひいいい、ドアが開けっ放しで怖いっちゅーねん!)

怖いが、気になるが人の性。気付けば自然と目線がそちらへ向かってしまう。

この日はうだるような暑さで熱中症にもなろうかという日差しであったが、その部屋の周囲だけ心なしか空気が…

 (特に変わらないな(´・ω・`))

リフォーム業者さんはせっせと働いているし、通りがかる住人も特に気にした様子はない。

実際自分も義弟も霊感のようなものが一切ないようで、全然そういった類のものは感じなかった。視る人が視れば違うのかもしれないが、少なくとも僕は前情報がなければ何も知らぬまま過ぎ去っていただろうし、下手をすれば何も知らないまま「安っ!」と住んでいた未来もあったかもしれない。

 (恐怖は自らの心の産物…か)

そもそもにして、犠牲者が四名も出た凄惨な事件があった現場について気軽に書くのが不謹慎かなと思いつつも、けれど実際やってる事は「昔○○があった」なんて言われる心霊スポットについて書くのとさして変わらないんだよなーとふと思った。違うのは時間の経過ぐらいだろうか。世が世ならここだって心霊スポットになったのかもしれないし、いつかなる可能性だってある。

けれどついこないだの事だから不謹慎だというのは少し違うかな、と思うのだけど、それでもこうしてたらたら言い訳じみた事を書きたくなるぐらいには心に引っかかりを感じている自分もいるわけで…こう言っちゃそれこそ本当に失礼なんだけど、実際見ず知らずの他人の人生なんてその程度の感想しか人は持ち得ないのだと思う。

それなのに、亡くなった途端に怨念だのどうだの、今まで興味の無かったものが突然自身の心に重くのしかかってくるのだから、この世は考え方一つでどうとでもなるんだなと強く思う。

まあ何が言いたいかと言えば、今日まで霊魂肯定派だったんだけど、ちょっと変わりそうだぜ…という人生観が変わりそうなふとした思い付きの話。

人生
堕落blog録

コメント

  1. ドニート より:

    作業写真は前中後で
    ぼんやり、はっきり、盛り塩で撮ればいいんですね。
    結果だけ見たら人が亡くなった現場自体は多いと思うのでリフォーム会社さんもキャッキャ騒ぐのは最初だけなんですかね?

  2. kenji より:

    次の人には説明責任があるので
    事故物件と伝えなくてはなりません
    なので不動産屋の社員が住んで
    そういったデータを消していくそうですが
    中には問題を告げると不動産屋が
    あぁやっぱり、という対応と共に
    押し入れの奥底の目立たない場所の
    お札を張り替えたりします。

    幽霊はゴキブリみたいなもので
    対処して気にしないのが一番ですよ

  3. umi より:

    >>ドニートさん
    義弟がまさにそうなんですけど、慣れて別段珍しいことでもなくなるそうですw
    そういえば当然ながらひっそりとそこらに盛り塩あったなぁ…

    >>kenjiさん
    僕も誰か住ませて即効リセットさせてから募集かけるのかなーなんて思ってたんですが、なんか聞いたところ最近?は事件の大きさ次第では次の人が住んでも情報開示義務があるとかなんとか?
    押入れの奥底のお札張り替えてどうなるんだって話ですが、未だそういう対処をしているってのがなんか新鮮というかすごいですよね。
    幽霊見たことないのでなんとも言えませんけど、ゴキブリ見つけたら対処しないと気になってしょうがないタイプなんですけどどうしたらいいですかw

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