12/7　　だから君はトブんだ

気付けば一年が経っていた。妻に離婚を仄めかされ不承不承でやってきたブラック会社。いきなりワケのわからん営業みたいな仕事からのスタートで、下手すりゃ客よりその道の知識がない中なるようになれと開き直ってやってみたが、結局なるようになってしまっている。離婚の件もなんとかなった…？

あの時の自分と比べ、技術力は2から4へ。知識は1から3ぐらいにはレベルアップしているはずだ！そう、一年経ったのにまだまだぜんぜん使えない人なのである、僕は（///）

それでもド素人よりマシなのは間違いないらしく、ちょこちょこ一人で任される事も増えてきた。これをやりがいと感じるべきなのだろうが、これをやりがいと感じる事に危機を覚えている僕も未だいて、それは良い事なのか悪い事なのかはわからない。

ただ、そう思えるのはマシなのかと思う。盲目的にこの道（仕事）を踏み外したら…と欝になる心配だけは無さそうだ。そこらへん、ブラック会社一本で生きてきた人々を見ると心配になるわけで…　特にパイセンのような若い人。もっと色々な世界を見るべきだと思うのだけどな。

　（ま、俺に心配なんてされたかねーだろうが（；＾ω＾））

漠然と、いつか遊び呆けてきたツケが来るに違いないと不安のようなものがあった。それこそ一年前がその不安のピークだった。

だが実際に歩み始めてみて思う事は、遊び呆けてきて良かったなということだ。それは言い換えれば色んな世界を見てきたという経験に繋がっているし、これから先色んな世界を観にいく事への抵抗が無いと言うことにもなる。

ツケといえば現実として25歳の年下に仕事を教わるという羽目になっているが、その程度だ。少なくとも僕はこれをツケとは感じない。これから先、給与や待遇などで遅れを取るかもしれないがそんなのどのコースを歩いてたってあるだろうし無いかもしれないし…つまり、遊び呆けてきた事が100％悪ではないと思えてきたという事である。

離婚の件もそうなのだが、歳を重ねるにつれて「執着」みたいなものがどんどんどんどん薄れてきたように感じる。良く言えば達観で、悪く言えば投げやりなのだが、とにかくそれでずいぶん楽になった。

アッテンボローの口癖に「それがどうした」というものがあるが、ようやくその境地に達してきているのかもしれない。

いい言葉だ。

ただ、これは余裕があってこそ言える言葉でもある。今でこそ離婚も失業も大したことではないと思えるからこそ僕は能天気にアホ面晒して生きてられるのだろうが、願わくば一生そう思い続けられるだけの余裕を持っていたいものだ。

というか、どういう場面になったら僕は「それがどうした」が言えなくなるのか？

　何が君の幸せ　何を見て喜ぶ　わからないまま終わる　そんなのは嫌だ

有名なアンパンマンのマーチの一小節。素晴らしすぎる歌詞だけど、逆に何が君の不幸せ？を思う事も大事じゃないかと思う。それを避ける事に尽力するのは果たして後ろ向きな生き方なのだろうか？