3/26　　血の因果

前回、娘二号の成長度合いのレア度を語らせて貰ったが、出産予定日を一月後に控えたここに来てさらにめんどうなレア演出が重なってしまったようだ。

　「逆子！？」
　「そう。予定日近くになっても戻らなかったら予定日早めて帝王切開だって」
　「！？」

逆子ってアレでしょ？胎児が腹の中で逆さになってるってやつｗ（よくわかってない）

確か生まれてくるとき頭が引っかかったり、ヘソの緒が絡んだりして酸素供給が上手くいかなくなって危険なんて聞いた事があるが、しかし逆子＝はい、帝王切開です！ってなるほどのものだとは思ってもいなかった。危険だけど頑張りましょう！ぐらいだと何となく思っていたのだが…

色んなサイトを調べてみると、逆子ってのは未だ原因不明の誰でも起こりうるトラブルだそうで、しかし誰にでも起こり得る可能性はあるものの、出産時まで逆子のままの割合は一説によると3～5％とか…

　（二号よ、おまえはどれだけの因果を背負って生まれてくるのだ（；＾ω＾）…）

妻の場合は羊水が多いとか聞いていたのでそれが原因だったのかもしれないが、まあ起きてしまった事をグダグダ言っても何も変わらないので現実に起こりうる今後の問題に目を向けよう。

　（帝王切開かぁ…）

思ってもみなかったな。

現代で帝王切開が特別危険だとは思っちゃいないが、それでも手術である。予期せぬトラブルによるリスクは否応なく付きまとうだろう。まあそれを言ったら自然分娩だってリスクがないわけじゃないが、体にメスを入れるというのはトーシロにはどうにも抵抗があるわけで…

　（・・・改めて、出産って命に関わる事なんだな）

漫画やテレビなどで散々その手の悲喜交々は見てきているはずだ。それでも、今さら実感している。出産とは母子ともに命がけの闘いというが、こういう事でもなきゃそれを考えすらしなかったとさえ言えるレベルだろう。

そして出産に関して父のなんと役立たずな事かというのも今、切に思うｗ

あたふたするばかりで現実的に子のためにしてやれる事なんてほとんどないのだ。それこそ生まれてくるまでボーっと待っているしかなくて、こりゃ離婚するとき親権が母に行っても仕方ないなと思うくらい、それぐらい父は何もする事がない＾＾；

せいぜい妻のケアぐらいだろう（実はこれが大事ｗ）。

それから生まれてくる子のための準備か。実際に予定日前の最後の検診で逆子が治らないままだとほぼ帝王切開をする事に決まる。すると、「誕生日」を選ぶ事になるのだが、もともとの予定日が4/24で、当然その前に帝王切開はしなければならない。なので誕生日は自動的に4/12～4/20ぐらいまでの間と言う事になるのだが、果たしてこの間の好きな日を選べといわれても優劣など存在するのかｗ？

　「4/17でいいんじゃね？」
　「なんで？」
　「シーナさん！シーナさんヤッホー（ﾄﾞﾔ!」

　（シーナさんヤッホーを…知らない！？）

余談だが妊娠の影響か、最近妻の情緒は不安定だ。妻のケアが必要とは正しくこういうところで、どんな妊婦の体験談の中にも必ず妊娠中の夫の態度という項目はあって、ここでの対応が今後に響いてくるらしいので例えどんな理不尽な物言いをされても仏のような心で妻と接しましょう＾＾

　（お、誕生日もそうだが名前も決めなきゃな）

まだ決まってないが、これだろうなというのは出てきているし、妻もそれでいいと気に入ってくれてるようで内定は受けている。後は漢字を選ぶだけなのだが…、ここに来てのレア演出の連続に少し色気が出てきている。

生まれてくる前からどれだけ確率に逆らうのだこの子は…　既に俺の血を引いているなとおもふ。

　「ぶっさｗなんかアンタに似てきたわ」

　（…そっちｗ？）