5/6　　料理下手という長所

さすがに連日の河川敷の散歩にも飽きてきた。デブにゃんを引き連れ公園と河川敷の往復の日々…今年のGWが暦通りの4連休で少し嬉しいくらいだ。

気分転換に少し足を延ばして海の傍にある大きな公園に行ってみたのだが、どうやら4/25から閉鎖していたらしい。

　（おや？それでも堤防には行けるのか）

公園への道は塞がれていたものの、脇にある堤防へ続く道には入れるようだ。別に用もないけど行ってみる…と、みんな同じ考えなのか思った以上に人が多い。

　（いや、みんな釣りするためにここに来てるのか）

よくよく見れば皆さん釣竿を抱えて家族連れやらカップルやらで和気あいあいと楽しんでいる。そういえば会社の先輩が自粛を受けてアホみたいに釣り人が増えたと迷惑がっていたっけ。後日別の港にも行ってみたけど堤防へ入れない場所もあったし、ここは釣り人にとって貴重なポイントなのかもしれない。

　（釣り…か）

僕もその昔、小学生の時分に釣りにハマった時期があったけど、結局イソメが苦手で海釣りを避けるようになって、ルアー釣りに転向したものの微塵も釣れずに辞めてしまった過去があるｗ

　（静と動。ほどよい技術介入と運の要素。何よりポイント選びが重要な点とか完全にアウトドア版のパチンコだよなぁｗ）

などと思ってしまうのはパチンカス脳かｗ？

それにしてもどこに出しても恥ずかしくない素晴らしい趣味だと思うし、事故にさえ気を付ければコロナ的にも問題なかろう…と思うのだが、どうも世間はそれすら許さない風潮らしく、「釣り人」叩きもそこいらで見受けられる。

　「明日釣り行ってくる！」
　「え？誰と？どこに？」
　「叔父さんの船で沖に」
　「ふーん」

というわけで、これは世間的に許される行為なのか少々心配になるも、個人的には全然OKな範囲だと思うので娘一号を快く送り出す。こいつも高校に入ったばっかでいきなり自宅待機なのだ。不安もあるだろうがそれ以上に若きエネルギーを持て余しているに違いなく、たまにはこうした刺激も必要だろう。

　「太刀魚狙うんだって(ﾟ∀ﾟ)」
　「ほう、刺身が喰いたい。期待してるぞ」
　「任せとけっ(ﾟ∀ﾟ)」

これが2日の土曜日の事。ちなみにこの日は仕事で、腰を痛めながら帰ってくると珍しく台所に立つ娘一号の姿があった。とりあえずボウズではないらしい。

　「お、さばいてるの？それは・・なめろう？鯵？」
　「うん。太刀魚釣れなかった」
　「へー、鯵でも全然いいよ！半分はそのままタタキにしようぜ」
　「いいけど、ちゃんと食べてねｗ？」
　「大丈夫だよ、刺身なら滅多な事じゃマズくならんし＾＾」　

そのまま風呂へと入ると、出た頃には4時起きだった娘は既に寝ていて、全部食べてもいいよとメッセージが残されている。妻も娘も生魚は嫌いなので喜んで引き受けるが、さてさて、夕飯の他のおかずはなんだろうと物色してみるととんでもないヤツと目が合った。

まるで漫画のようなフォルムに思わず二度見をしてしまったがｗ、その様子を見て妻が言う。

　「あたしゃそれ絶対無理だからね。あんたが責任持って食べなよ＾＾」
　「え…これ呪われたりしない？」
　「呪われようが本望でしょ？かわいい娘の手料理なんだから＾＾」
　「お…おう」　
　

思えば娘が料理を作ってくれたってあのハンバーグ以来だｗ　

あれは非常に不味かったけれど、なんせあれから三年が経っている。最近は自宅待機中の昼食を自分で作る事も多いらしいし、そもそも魚をさばけている時点でなかなかのものじゃないか。

このカサゴの味噌汁だってきっと…　うん！

初めて味噌汁作った人あるある頂きました！

刺身は問題なくおいしかったし、あとは知識だけだろう。このゲロマズ料理とももうすぐお別れかと思うと…寂しいような、嬉しいようなｗ