10/5  モンキーターンに学ぶ

妻が娘二号を英語教室に通わせたいという。

 「いいんでない?」

と、軽いノリで送り出した週末。教室は少しばかり遠いハイソな住宅街の一角に佇む楽器屋にて行われる模様。というかモロに「ヤマハ音楽教室」と書かれているな。いいとこのお嬢ちゃんしか通わないと言われる伝説の教室…というのは偏見が過ぎるか^^;しかし我が子がまさかこんなところに通うかもしれないとは人生とはわからないものである。

現実にここらの土地はガチの金持ちが住むエリアで、ちょうど友人の一人がすぐ近くに住んでいるが不動産屋の土地持ち一族で引くぐらいの金持ちだ。だから何だというわけではないが、やはりこういうとこに通う家庭は…と気後れしてしまう(´・ω・`)

 「どうだった?」

約一時間ちょっとの体験入学を終え帰ってきた妻と娘二号。僕は別行動で床屋に行ってたので中の様子は見ていなかったが、ずいぶんと帰りが遅いのでもしかしたら奥様方にランチになど連れられていじめられたんじゃないかと若干期待してしまうw

 「んー。遅かったのは実家寄ってただけ。教室の方は内容はまだ全然わからないんだけど…」
 「だけど~(・∀・)??」

歯切れの悪さにやはり、教室内の派閥や人間関係の問題を想像してしまうのだが、

 「とりあえずマスクのせいで口元が見えなくてさ、ただでさえ英語がわからないのに余計に何言ってるかわからないんじゃないかと」
 「あ~・・・・あ~…なるほど!」

マスクね!!なるほどそう来ましたか!

コロナの影響でやはり保護者のみならず子供たちもマスクを強制される昨今。口元が見えない事でどれほどの影響があるかはわからないが、やはり本能的に口元を見て何を喋っているか判断するような機能が人間にはあると思うし、こういう語学を教えるような教室での影響は小さくないと思わされる。

 「つーかフェイスガード?あの透明な板みたいのは使わないの?」
 「今日見た限りだと…というか今日だってあたしっちだけ体験入学で他の子は通常教室だったわけだからあれが普段通りって事だろうね」
 「ふーん」

無論それだけが原因ではないが、あまり好感触は得られなかった様子。

 「それよりさ、あそこ英語教室だけじゃなくて音楽教室もやってるみたいなんだけど」
 「むしろそっちがメインだろう?」
 「たぶんアンタが想像しているような金持ちのピアノ教室じゃないよw幼児向けのリズム教室ってやつなんだけど」
 「ほう、踊ったりするのかな?」
 「それもあるだろうけど歌ったり太鼓叩いたり…」
 「アボリジニみたいな?」
 「…え?」
 「…え?」

 (普通のピアノ教室じゃダメなんだろうか?)

うちのデブにゃんはなぜかピアノというか、鍵盤がすごく好きみたいなのでこのあいだキーボードを導入したばかり。

従姉妹のお古を頂戴してきたのだが、妻から邪魔だというクレームが入って文字通りの「お蔵入り」状態w そのくせ音楽はやらせたいとかよーわからんな。

とは言え反対する理由もない。送迎がちょっぴり大変なぐらいで、それよりも色々な事に触れさせてあらゆる可能性を見てみたいという想いの方が強い。そういう意味では手当たり次第色んな教室を見て回りたいとこなんだけど…

 「個人的には将棋教室に通わせたいです><」
 「え^^;うーん…まあ別にいいけど」

昨今様々な将棋漫画や小説やらのおかげでその幼少期の特殊すぎる環境が取りざたされる事も少なくない将棋界。中でも女子は男子に比べて一層狭き門というわけで、そんな酷な世界に縁すら持たせるのも憚られるわけだけど…さすがに幼児麻雀教室みたいのがあっても死んでも通わせたくないがw、将棋はすごくやらせたい。一緒にやりたい。やがて教えてもらいたい。

とは言え、自分の趣味を子になすりつけるのはやっぱり横暴なのかな。

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最近「リボーンの棋士」という将棋漫画を読んだ。存在自体は前から知っていたのだが、なんかタイトルがなぁ…と読んでなかったがとんでもない食わず嫌いであった!将棋にのめり込んだ人々の心情が生々しく描かれる名作である。というか趣味贔屓かもしれないが、将棋漫画はほぼ名作しかない。

奨励会絡みの苦悩や挫折の話を読むたび、娘をこんな環境下に放り込むのはなぁ…なんて思わないでもないが、そもそもまだそんな心配をする段階ではないwそこに辿り着く事さえ凡人には叶わないのだ、どんな親バカだよって話であるがw

それでも棋士やプロゴルファー、果てはボートレーサーみたいに入口が狭すぎて、周りの知識がないと入口にさえ辿り着けないような職業も世には多々ある。可能性を広げてやりたいのならまず選択肢を示してやることこそが一番重要なのかもしれない。

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コメント

  1. kenji より:

    ヤマハ懐かしいです。十年くらい通ってました。
    子供に何を習わせるか、それは親が結果的に出来なかった事や苦手だったけど良い事だったりする印象がありますね

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